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ステロイド(副腎皮質ホルモン)腱鞘炎(狭窄性腱鞘炎、ばね指、ドケルバン病、ドゥケルバン病)

概要

病院で痛みのある腱に直接注射をし、腱鞘炎の炎症を抑えて痛みを緩和する方法です。
一般的に、2~3週の間隔を空けて2回注射しますが、1回の注射で痛みが緩和する場合もあるといわれています。
改善がない場合や再発する場合は3~4回注射したり、手術による治療を選択する場合があります。

適用される患者

安静や抗炎症薬の治療に効果がみられない方

ステロイド薬に対して過敏症のある方は適応をさけましょう

他の治療法に比べての優位性

安静や抗炎症薬で効果がみられなかった場合に、1回の注射で症状が緩和することがあるとされています。

留意すべきこと

2回目以降の注射は適切な期間をあける必要があります。注射のため、痛みをともなう場合があります。
注射により痛みが緩和されますが、根本的な治療ではないため、使いすぎによる再発に注意が必要です。
また、一般的に使用されているケナコルトAには副作用の可能性があります。

副作用と対策

皮膚症状

皮膚に発疹、にきび、かゆみ、乾燥などの症状があらわれることがあります。

投薬している場合は薬によるアレルギーの可能性があるため、投与を中止します。症状が酷い場合は医師に相談しましょう。薬を塗布することで症状がやわらぐことがあります。

感染症

免疫力が低下することで細菌やウイルスなどさまざまな感染症にかかりやすくなる、または感染症の治りが悪くなるなどの場合があるとされています。おもに肺炎や結核、インフルエンザなどがおこりやすいとされ、それらに付随した異常なだるさ、発熱、のどの痛み、咳、息切れ、腹痛、下痢などといった症状がみられます。

日常生活の中で予防として、手洗い、うがい、マスクの着用、人ごみの回避など注意が必要です。咳が続く、喉の痛みなど、気になる症状がある場合は医師に相談するようにしましょう。治療が長期間にわたる場合では、定期検査を行うことがあります。また、長期投与した後に突然使用を中止してしまうことで副作用がおこる場合があるため、服用の継続、中止は必ず医師に相談のもと行いましょう。発症した場合、感染症に合わせた治療が行われます。

高血圧

ナトリウムや水を体内にためやすくするため、血圧が上がることがあります。特徴的な自覚症状はほとんどありませんが、頭痛やめまい、むくみなどをともなうことがあります。その状態が続くと、心臓や脳、腎臓に障害がおこるリスクが高まる可能性がありますので注意が必要です。

定期的に血圧を測定しながら、塩分制限による食事療法を行います。改善しない場合は、医師の指示のもと、服用量の変更や中止を検討しましょう。

アナフィラキシー

発疹や顔面のむくみ、呼吸困難や「ぜーぜー」「ひゅーひゅー」といった喘鳴(ぜんめい)、喘息のような症状、頻脈、血圧低下などが使用中または使用後にあらわれる場合があります。発症には個人差があるとされていますが、使用後30分以内にあらわれる場合が多いとされています。アナフィラキシーは頻度の低い副作用とされていますが、意識の混濁やチアノーゼといったショック症状など、重篤な症状になる場合があるため注意が必要とされています。なかでも、先天性IgA欠損症の方ではこうした過敏反応がおこりやすいため注意しましょう。

症状は投薬後5~30分以内にあらわれることが多いため投薬時は様子をみるほか、投与後15分は病院に留まり、医師の監視下にいるようにしましょう。息苦しい、気分が悪い、口腔内の違和感など症状があらわれた場合にはすみやかに医師に相談しましょう。

こちらには代表的な副作用を記載しております。具体的な薬剤の副作用はこちらからご確認ください。『処方薬』のお薬検索

費用

一般的な所要時間

症状がおさまるまで長期で継続します。

更新日:2016年10月26日

参照元:(日本形成外科学会ドケルバン病_x000D_https://www.joa.or.jp/jp/public/sick/condition/de_quervain_disease.html(閲覧日:2015年10月9日),日本形成外科学会狭窄性腱鞘炎_x000D_ http://www.jsprs.or.jp/member/disease/extremities_malformation/extremities_malformation_06.html(閲覧日:2015年10月9日),医薬品医療機器総合機構Pmdahttp://www.pmda.go.jp/(閲覧日:2015年10月20日))

治療ノートは診療ガイドラインや厚生労働省のウェブサイトからコンテンツを作成しております。情報の正確性、治療法の選択肢の幅には細心の注意を払っておりますが、間違いを見つけた方、別の治療法をご存知の方は、お問い合わせフォームよりお知らせ下さい。実際の治療は医師とよく相談したうえで行ってください。

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