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有棘細胞がん(扁平上皮がん、SCC)の症状と原因

症状 - どんな症状がでるか

潜伏期間と初期症状

皮膚が赤く硬くなって鱗状にかさつくことや、いぼ状のしこりになることがあります。良性のものか悪性のものかを見分けることは困難なため、皮膚科医の診察を受けることが大切です。

進行時の症状

カリフラワーのような不揃いな形の赤い腫瘤ができます。表面がただれて出血したり、膿をもって独特の悪臭を放つこともあります。

疫学 - かかりやすさ、かかりやすい人

かかる割合(罹患率)

人口10万人あたり約2.5人といわれています。
※国立がん研究センター 全国主要106病院に対するアンケート調査 1997年度推計

年齢によるリスクの上昇度合

高齢者になるほどリスクが上がり、70歳以上が約60%を占めています。

原因や遺伝の影響 - 病気になる理由

日光を浴びやすい頭部や手の甲などへの発症率が高く、紫外線、特にUVB(中波長紫外線)が大きく関与していると考えられています。
また、やけどや傷跡、潰瘍、褥瘡(床ずれ)などの皮膚の慢性病変は、有棘細胞がんの発生母地として知られています。
ボーエン病光線角化症などのがん前駆症が有棘細胞がんに移行することもあります。
このほか、ヒ素やタール、放射線などの発がん因子も関与すると考えられます。

分類 - 病気の種類や段階

0期からIV期までの5つの病期(ステージ)に分けられます。
■0期:がん細胞が表皮内にとどまっているもの。本物のがんではなく、がんの一歩手前の状態
■I期:腫瘍の大きさが2cm以下で、真皮のみ、または真皮から皮下組織の中にとどまっている状態
■II期:腫瘍の大きさは2cmを超えているが、真皮のみ、または真皮から皮下組織の中にとどまっている状態
■III期:腫瘍の大きさにかかわらず、皮下組織を超えて、筋肉、軟骨、骨などに腫瘍が及んでいる状態。または、腫瘍の大きさにかかわらず、所属リンパ節(首、脇の下、太ももの付け根のリンパ節)に転移がある状態
■IV期:所属リンパ節を超えて内臓に転移している状態

検査 - 病気の特定方法

皮膚生検 確定診断

局所麻酔をした上で、病変のみられる皮膚の一部を採取し、顕微鏡でその観察を行う検査です。必要に応じて、組織の培養検査や免疫検査を行うこともあります。皮膚の病気は、みためだけでは診断が難しい場合や、皮膚症状が似ていても全く異なる病気でもあるため、より正確な診断を行うために皮膚生検を行います。

エックス線検査 (画像検査) 重症度の確認

エックス線を胸部に照射してからだの中の臓器や骨などの状態を画像に記録し確認する検査です。一般にレントゲン撮影ともよばれます。ごく微量ながらも放射線被爆をともないますが、からだへの負担が少ないため、広く行われる検査法です。
有棘細胞がんの場合、腫瘍の浸潤の程度やリンパ節転移、内臓転移などを確認するために行われます。

超音波検査 (画像検査) 重症度の確認

超音波をからだに当てることで、臓器や組織にぶつかり、はね返ってくる信号を受信することで、臓器などの様子を画像化する検査です。エコー検査とよばれることもあります。
組織の状態によって反射して戻ってくる信号が変化したものが画像に映しだされるため、腫瘍や炎症の有無などの異常を調べることができます。とくに、腫瘍の浸潤の程度やリンパ節転移、内臓転移などを調べるのに有用とされます。

シンチグラフィ検査 (核医学検査) 重症度の確認

ラジオアイソトープ(RI)を使ってからだを撮影し、腫瘍の浸潤の程度やリンパ節転移、内臓転移などを調べます。RIはからだにほとんど害がないといわれる「ガンマ線」を使用しています。

CT検査 (画像検査) 重症度の確認

からだの内部に20分ほどエックス線の照射を行い、からだの内部を輪切りにした断層撮影を行うことで、撮影した画像を元に診断を行う検査です。
必要に応じて造影剤を使用して検査を行う場合もあるため、ヨードアレルギーのある方は、あらかじめ医師に申しでるようにしましょう。
また、磁気を使用しないため、体内にペースメーカーなどの金属が入っている方も検査ができますが、エックス線を使用した検査のため、ごく微量ながらも放射線被爆をともないます。食事制限が必要な場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
この検査では腫瘍の浸潤の程度やリンパ節転移、内臓転移などを様々な角度から調べます。

MRI検査 (核磁気共鳴検査、画像検査) 重症度の確認

電磁波、磁力を利用してからだの断面図を約20~40分にかけて撮影し、周辺臓器への転移を確認する検査です。からだの内部をさまざまな角度で輪切りにすることにより診断を行います。からだへの負担が比較的少ない検査ですが、ペースメーカーなど体内に金属を埋め込んでいる方、閉所恐怖症の方などには実施できない場合がありますので、前もって確認しておきましょう。この検査により、腫瘍の浸潤の程度やリンパ節転移、内臓転移などを詳細に調べます。

予後 - 治療の経過と再発

治療後フォローと再発

皮膚に発生するがんのため、早期発見や治療がしやすく、進行も比較的遅いので治療成績は良好です。
病期が進んでいる場合は、再発や転移の恐れもあるため、治療後は5年間をめどに注意深く経過観察を行いましょう。

合併症と転移

進行が進むと所属リンパ節や内臓に転移します。

参照元:(がん情報サービスhttp://ganjoho.jp/public/cancer/data/squamous.html(閲覧日:2015年11月6日),日本形成外科学会HP「扁平上皮癌」http://www.jsprs.or.jp/member/disease/malignancy/malignancy_06.html(閲覧日:2015年11月6日),慶應義塾大学病院医療・健康情報サイトhttp://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000290.html(閲覧日:2015年11月6日) http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000290.html,医薬品医療機器総合機構Pmdahttp://www.pmda.go.jp/(閲覧日:2015年11月6日))

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更新日:2017年03月06日

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