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統合失調症の症状と原因

症状 - どんな症状がでるか

潜伏期間と初期症状

会話や行動にまとまりがなく、話のポイントがつかめないことや作業ミスが多くなります。また感情がわきにくく、表情が乏しくなります。さらに、物事を行う意欲がなくなり、整理整頓や清潔感を保つことに興味がなくなります。周りの人との交流にも消極的になるため、無口で閉じこもった生活になっていきます。

進行時の症状

統合失調症に最も多い症状の1つに「幻覚、幻聴」があります。誰もいないのに声が聞こえることや、音に混じって声が聞こえるように感じはじめます。
さらに、もう1つの症状に「妄想」があります。被害妄想や誇大妄想など、明らかに誤っているものを信じてしまい、周りが訂正しても受け入れられなくなります。
統合失調症は、こういった症状を自分で気がつく、認識することができなくなっていきます。

疫学 - かかりやすさ、かかりやすい人

かかる割合(罹患率)

受診中の患者数は約79.5万人とされています。また1年間の新たな発症は、人口10万人あたり15人程度とされています。
※2008年患者調査、厚生労働省「みんなのメンタルヘルス 統合失調症」より

年齢によるリスクの上昇度合

10才代後半から30才代に多く発症するとされています。中学生以下の発症は少なく、40才以降も減っていく傾向にあります。 男女比は男:女=1.4:1で男性に多く、男性よりも女性の発症年齢は遅めといわれています。

原因や遺伝の影響 - 病気になる理由

根本的な原因はまだわかっていませんが、大きなストレスなどで、脳内の情報を伝える神経伝達物質のバランスが崩れることに関係しているのではないかと考えられています。さらに、遺伝子も関与しているという報告もありますが、遺伝だけで決まるわけではないこともわかっており、原因には素因と環境の両方が関係しています。
また、進学・就職・独立・結婚などの人生の進路における変化が、発症の契機となることが多いようですが、きっかけであり、原因ではないと考えられています。

分類 - 病気の種類や段階

【症状による分類】 
■陽性症状:自分に対して悪いことをいわれているような幻聴や妄想がおこります。また思考が混乱し、考え方に一貫性がなくなることや、会話に脈絡がなくなることもあります。
■陰性症状:無気力感や感情が乏しくなる、思考や会話がまとまらない、自分の世界へ閉じこもるなどの症状がおこります。
■認知障害:集中力や記憶力、判断力の低下などがおこります。

【病気の経過による分類】 
■前兆期:不眠、食欲不振、頭痛など、自律神経に関連する症状や、焦りや不安感、気力の減退などの精神症状がでてきます。うつ病や不安障害と似た状態であるため、統合失調症かどうかの判断がしづらい時期です。
■急性期:幻覚、妄想、興奮など統合失調症に特徴的な症状があらわれ始めます。不安・恐怖・切迫感などを強く引きおこし、行動に影響が及んできます。生活リズムが崩れることや周囲とのコミュニケーションが上手くとれず、日常生活や対人関係に障害が出てきます。
■回復期:治療を行うことで、急性期の症状が徐々に治まっていく過程で、現実を取り戻しはじめます。外見的には健康にみえますが、元気がない状態で、周囲から勘違いされやすいのもこの時期です。疲労感も出やすく、将来への不安も感じやすくなりますので、再発防止のためにストレスを溜めないように気を使いながら、社会復帰や参加への準備をしましょう。
■安定期:回復期を抜け安定を取り戻す期間です。安定期が長く続き、リハビリテーションなどで社会復帰し、治癒へ向かう方も多くいますが、ここから再発してしまう可能性もあるので、ストレスを溜めないように気を使いながら、社会参加を徐々に進めましょう。

検査 - 病気の特定方法

問診 状態の確認確定診断

症状の確認や診断の補助とすることがありますが、他の検査で別の病気である可能性を排除していくためにも行われます。
どのような症状があらわれたか、症状がいつから始まったのか、症状がどのように経過したのか、社会生活にどのような支障がみられるのか、既往歴、家族歴などを本人や家族を中心にたずねていきます。
他にも、統合失調症には世界保健機関(WHO)による国際疾病分類の第10改訂版による"ICD-10"と、米国精神医学会による"DSM-5"という2つの判断基準があり、当てはまる項目がいくつあるかを確認していきます。
"DSM-5"では、幻想や妄想などの陽性症状、感情の平板化や意欲の低下などの陰性症状の有無を確認することができます。

血液検査 他の病気との区別

採血により採取した血液を遠心器にかけて、血清という上澄み部分の液体成分を化学的に調べる検査です。肝臓や腎臓などの臓器の状態や、栄養状態、その他の病気の兆候などを推測することができます。検査項目によっては、検査結果に影響を及ぼす場合もあるため、一般的には空腹時の採血がもっとも適しているとされます。他の病気のとの鑑別を目的としたり、肝臓、腎臓の数値をみて薬による治療に臓器が耐えうるかどうかを調べることもあります。

CT検査(画像検査) 他の病気との区別

脳の内部に20分ほどエックス線の照射を行い、輪切りに断層撮影した画像を元に診断を行う検査です。
大脳前頭葉や大脳側頭葉の萎縮など脳の状態を確認します。MRIでは見えない頭蓋骨がCTでははっきりと映し出すことができます。
必要に応じて造影剤を使用して検査を行う場合もあるため、ヨードアレルギーのある方は、あらかじめ医師に申しでるようにしましょう。
また、磁気を使用しないため、体内にペースメーカーなどの金属が入っている方も検査ができますが、エックス線を使用した検査のため、ごく微量ながらも放射線被爆をともないます。食事制限が必要な場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
この検査では、他の病気の副次的な症状として統合失調症がおこっている可能性を検証します。

MRI検査(核磁気共鳴検査、画像検査) 他の病気との区別

電磁波、磁力を利用して脳の断面図を約20~40分にかけて撮影し、脳の内部をさまざまな角度で輪切りにすることにより、左右の脳をつなぐ「脳梁(のうりょう)」などに異常が無いかを確認します。
CTで確認できる横断面の画像に対して、MRIはあらゆる角度からの脳画像をみることができます。
からだへの負担が比較的少ない検査ですが、ペースメーカーなど体内に金属を埋め込んでいる方、閉所恐怖症の方などには実施できない場合がありますので、前もって確認しておきましょう。
この検査では、他の病気の副次的な症状として統合失調症がおこっている可能性を検証します。

統合失調症になった人の様子や痛みなどの自覚症状は?

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予後 - 治療の経過と再発

治療後フォローと再発

治癒に至る、または軽度の障害を残すのみなど良好な予後の場合が50~60%で、重度の障害を残す場合は10~20%とされています。
症状があらわれてから初期の治療が短ければ短いほど、症状の改善が望めるため、早期発見、早期治療が大切です。また再発は投薬の3~6ヶ月後におきやすいといわれているため、特に注意が必要です。

合併症と転移

精神的に揺らぎがおこることで他の精神疾患を同時に発症することがあります。また、生活習慣により、2型糖尿病や糖尿病合併症にかかりやすいとされています。

統合失調症を経験した人からのアドバイス

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参照元:(日本精神神経学会HPhttps://www.jspn.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=79(閲覧日:2017年9月4日),厚生労働省みんなのメンタルヘルスhttp://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_into.html(閲覧日:2017年9月4日),統合失調症薬物治療ガイドライン日本神経精神薬理学会医学書院http://www.asas.or.jp/jsnp/csrinfo/03.html(閲覧日:2017年9月4日),国立精神神経医療研究センターhttp://www.ncnp.go.jp/hospital/edics/cure.html(閲覧日:2017年9月4日),医薬品医療機器総合機構Pmdahttp://www.pmda.go.jp/(閲覧日:2017年9月4日))

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更新日:2017年09月05日

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