ステロイド(副腎皮質ホルモン)関節リウマチ(関節リュウマチ、リウマチ)
概要
体内で作られる副腎皮質ホルモンと同じ化学構造を持つ薬です。炎症を強く抑える効果があり、痛みや腫れを一時的にやわらげます。
他の治療法に比べての優位性
実際に治療を受けた方が選択した理由
60代女性(この人の治療体験)
30代男性(この人の治療体験)
50代男性(この人の治療体験)
留意すべきこと
多量の使用や長期間での服用を行うと、効果が激減したり副作用の影響が強く出てしまうため、少量での使用が望ましいです。
実際に感じた効果
60代男性(この人の治療体験)
50代女性(この人の治療体験)
60代女性(この人の治療体験)
副作用と対策
食欲の高まりと脂肪の代謝障害により、からだや顔に脂肪が沈着して丸みをおびることあります。
ステロイドの減少やカロリー制限などの食事療法により症状が軽減する場合があります。ただし自己判断によるステロイドの減量や中止は、より症状を悪化させる場合があるため必ず医師に相談しましょう。
血液中の糖分濃度が高くなり、喉の渇き、倦怠感、頻尿などの症状があらわれることがあります。
特に糖尿病の方は治療前に医師と相談しましょう。治療中は定期的に血液検査を行い、血糖値が急激に高くなっている場合は、治療を中止することもあります。
ナトリウムや水を体内にためやすくするため、血圧が上がることがあります。特徴的な自覚症状はほとんどありませんが、頭痛やめまい、むくみなどをともなうことがあります。その状態が続くと、心臓や脳、腎臓に障害がおこるリスクが高まる可能性がありますので注意が必要です。
定期的に血圧を測定しながら、塩分制限による食事療法を行います。改善しない場合は、医師の指示のもと、服用量の変更や中止を検討しましょう。
骨の新陳代謝のバランスが崩れ、骨がもろくなります。症状が進行すると日常生活の動作やくしゃみ、転倒などで容易に骨折が生じるようになります。
ステロイドを3ヶ月以上使用中または使用予定の場合やプレドニン換算で5MG/日以上の使用の場合など、必要に応じてビスフォスフォネート製剤やビタミンK2製剤によって治療を行います。 また、ちょっとした段差や階段ののぼり降りなど、転倒には十分気を付けましょう。
胃酸の分泌や消化管運動がうながされることによって、胃の粘膜が傷つき、潰瘍や出血などの症状を引きおこすことがあります。食後、みぞおちあたりにチクチクとした痛みや吐気、嘔吐などの症状があらわれるとされます。
副作用の予防として胃酸分泌抑制の薬や胃粘膜保護の薬を併用することがあるほか、ステロイドの使用量の調節や中止、一時休止などを行うことがあります。ただし、ステロイドは自己判断で薬を中止した場合、中毒症状があらわれることがあるため必ず医師に相談しましょう。
免疫力が低下することで細菌やウイルスなどさまざまな感染症にかかりやすくなる、または感染症の治りが悪くなるなどの場合があるとされています。おもに肺炎や結核、インフルエンザなどがおこりやすいとされ、それらに付随した異常なだるさ、発熱、のどの痛み、咳、息切れ、腹痛、下痢などといった症状がみられます。
日常生活の中で予防として、手洗い、うがい、マスクの着用、人ごみの回避など注意が必要です。咳が続く、喉の痛みなど、気になる症状がある場合は医師に相談するようにしましょう。治療が長期間にわたる場合では、定期検査を行うことがあります。また、長期投与した後に突然使用を中止してしまうことで副作用がおこる場合があるため、服用の継続、中止は必ず医師に相談のもと行いましょう。発症した場合、感染症に合わせた治療が行われます。
いらいら、妄想、幻覚、不眠などの精神症状があらわれることもあります。
薬の減量により、症状が改善する場合もありますが、効果がみられない場合は、リチウムやセロトニン再取り込み阻害薬による薬物療法を行う場合もあります。
こちらには代表的な副作用を記載しております。具体的な薬剤の副作用はこちらからご確認ください。『処方薬』のお薬検索
実際に感じた副作用
50代女性の家族(この人の治療体験)
30代女性(この人の治療体験)
20代女性(この人の治療体験)
費用
1錠:10円(5mg)
(保険適用時※自己負担額が異なります。)
実際にかかった費用
一般的な所要時間
長期間の継続が必要です。
適用される患者
他の薬での炎症がやわらがない方、多くの関節が激しい炎症をおこしている方
下記の方は適応をさけましょう。
消化性潰瘍の方、精神病の方、結核性疾患の方、高血圧の方、白内障の方、緑内障の方
更新日:2016年10月26日
参照元:(関節リウマチ診療ガイドライン2014日本リウマチ学会http://www.ryumachi-jp.com/guideline.html(閲覧日:2015年7月6日),医薬品医療機器総合機構Pmdahttp://www.pmda.go.jp/(閲覧日:2015年7月6日))
治療ノートは診療ガイドラインや厚生労働省のウェブサイトからコンテンツを作成しております。情報の正確性、治療法の選択肢の幅には細心の注意を払っておりますが、間違いを見つけた方、別の治療法をご存知の方は、お問い合わせフォームよりお知らせ下さい。実際の治療は医師とよく相談したうえで行ってください。
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ステロイド(副腎皮質ホルモン)の体験談
- 50代男性2002年4月に治療ステロイド(副腎皮質ホルモン)の選択の理由ステロイドの効果について
- 20代女性2009年5月に治療ステロイド(副腎皮質ホルモン)の選択の理由ステロイドの効果について非ステロイド性抗炎症薬を服用 ↓ ステロイド10ミリ+リウマトレックス服用 ↓ 長期間かけてステロイドを少量ずつ減量しながら様子を見る ↓ 妊娠希望のためリウマトレックスをやめたところ、痛みが増し 減量していたステロイドを8ミリにして、
現在様子見中
。 - 40代女性2010年3月に治療ステロイド(副腎皮質ホルモン)の選択の理由ステロイドの効果について最初にステロイド5mg飲み始め、様子を見ながら、半分ずつ徐々に減らしていき、
2011年10月には完全にやめました
。日によっては、痛みが強い時もありましたが、3日もすればおさまるとわかっていたので、そこは我慢しました。 - 40代男性2014年10月に治療ステロイド(副腎皮質ホルモン)の選択の理由ステロイドの効果について
関節痛をともなうようになりステロイド剤を服用したところ,短期間で痛みが軽減した.現在は痛みが発症していないのでステロイド剤の服用を中断している.
- 60代男性1990年4月に治療ステロイド(副腎皮質ホルモン)の選択の理由ステロイドの効果について当初は炎症により運動など思いもしなかったが、
炎症が無くなり痛みも無くなりバレーボールにも参加できるようになった
。しかしながら糖尿病の症状が出始めたのでステロイドも中止せざるを得ない状況になった。丁度その頃生物学的製剤を使用して治療を開始した。 - 70代以上男性2000年4月に治療ステロイド(副腎皮質ホルモン)の選択の理由ステロイドの効果について注射をすることで、痛みは軽くなるが、
数日するとぶり返す
。糖尿病があるため、週二回までしか注射できなかった。 - 40代女性2007年5月に治療ステロイド(副腎皮質ホルモン)の選択の理由ステロイドの効果について重複しますが、点滴をして数時間後にはあれだけ痛かったのがまるで嘘だったかのように軽くなって、とても気分もよく、
その晩は久し振りによく眠ることができました
。 が、次の日の夕方(24時間経たないうち)には痛みが戻ってきました。 その時は痛みが倍になってる!と、思うほどでした。恐らく1度痛みがない状態になったのでなおさらそう感じたんだと思います。 それからはステロイドを点滴はしていません。今年に入ってから痛みが強い事が多いのでメソトレキセートの量を増やし経過観察中です。 - 30代男性1990年6月に治療ステロイド(副腎皮質ホルモン)の選択の理由ステロイドの効果について20年間以上もホルモン治療を続けてきたが、際立った長期副作用もなく、現在では服用漸減~服用停止しており、
ほぼ寛解状態は維持されている
。いくらかは、両手親指の関節に運動痛が残るが - 50代男性2010年5月に治療ステロイド(副腎皮質ホルモン)の選択の理由ステロイドの効果について診断を受けてからの、プレドニゾロン錠という錠剤を1mg処方されてからは、
激痛も和らぎ何とか日常生活を過ごしております
。 - 50代女性2000年4月に治療ステロイド(副腎皮質ホルモン)の選択の理由ステロイドの効果について手のこわばりが1番辛いので、リハビリになる運動を発症してから、
毎日時間のある時にしています
。 関節をつかい、グーパーを繰り返したり、と簡単な作業です。 薬も併用して飲んできます。