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パニック症(パニック障害、PD)の症状と原因

症状 - どんな症状がでるか

初期症状

突然の動悸やめまい、呼吸困難、発汗、胸痛などの身体症状とともに、強い不安や恐怖感をともなうパニック発作がおこります。

進行時の症状

初回の発作と同様に20~30分続く発作が突然に理由なくおこります。頻度は人によってさまざまで、1日に何度も発作がおこるというケースや、1週間に数回というケースもあります。
家の外に1人でいたり、人混みや交通機関などにいると逃げられないと感じてしまい、強い恐怖感に襲われる“広場恐怖”とよばれる病気をともなうことが多くなっています。
また、交通機関では主に新幹線や飛行機などすぐに降りられない乗り物への抵抗感が強いことがあげられます。

疫学 - かかりやすさ、かかりやすい人

かかる割合(罹患率)

人口10万人あたり1,500~4,000人が発症するといわれています。

年齢によるリスクの上昇度合

男女ともにすべての世代に症状がみられますが、おもに20代前半~30代前半に多くみられています。

原因や遺伝の影響 - 病気になる理由

第一度親近者にパニック障害の方がいる場合、有病率が17.3%に上がるとの報告があるため、遺伝的要因が関与しているともいわれますが、進学や転勤、転居などのライフイベントやストレス、過労が最初の発作の誘因になると一般的に考えられています。
その他でも、身体疾患や近親者の死など、強いストレスが誘因となり発症する場合も多く報告されています。
また、神経伝達物質の過剰分泌や不足といった異常が関係しているのではないかとも考えられています。

分類 - 病気の種類や段階

不安症や恐怖症でもパニック発作はおこります。状況依存性のパニック発作は恐怖症に近いとされ、おもに、下記の3つの発作にわけられます。
■状況依存性パニック発作
何かの状況や場所といった特定の原因によって、必ずおこるパニック発作です。電車に乗ったときや、人前にでたときなど人それぞれですが、その状況に直面した際はほぼ必ず発作がおこります。
■状況準備性パニック発作
必ずおこるわけではないですが、状況や場所などの特定の原因によっておこるパニック発作です。特定の状況で発作がおこりますが状況依存性のものよりも頻度が低く、おこる場合もあればおこらない場合もあるのが特徴です。パニック障害の方にもっとも多いといわれています。
■予期しないパニック発作
睡眠中におこるものなど、予期せず突然おこる発作です。

検査 - 病気の特定方法

DSM-IV 

以下の14の症状のうち4つ以上の症状が同時におこり、10分以内にピークに達するものをパニック発作としています。
■動悸、心拍数の増加
■発汗、冷や汗
■窒息感
■胸痛、腹部の不快感
■吐き気
■めまい、ふらつき
■息切れ、息苦しさ
■自己コントロールを失い、気が狂うことに対する恐怖感
■死ぬことに対する恐怖感
■感覚の麻痺、うずき
■からだが冷たくなる、または熱くなる
■現実ではない感じがする、または自分自身が離れていく感じがする
■意識が遠くなる感じがする
■身震い、震え

予後 - 治療の経過と再発

治療後フォローと再発

個人差がありますが、慢性化や再発するケースも多く認められています。自分の判断で薬の服用を中断しないことが大切です。また、家族や周囲の人が励ましたり、叱ったりすることは逆効果になるため、あたたかく見守ることが重要です。

合併症と転移

うつ病との合併が多いとされています。また、さまざまな物事への不安を感じやすくなる全般不安症の合併も多いことが知られています。
そのほか、あまり多くはないとされていますが、アルコール依存症も合併症としてあげられます。

更新日:2016年12月27日

参照元:(みんなのメンタルヘルスパニック障害・不安障害厚生労働省http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_panic.html(閲覧日:2015年3月31日),これで治せる!パニック障害:正しい理解、治療法からセルフケアの方法まで貝谷久宣大和出版2013年,医薬品医療機器総合機構Pmdahttp://www.pmda.go.jp/(閲覧日:2015年7月6日))

治療ノートは診療ガイドラインや厚生労働省のウェブサイトからコンテンツを作成しております。情報の正確性、治療法の選択肢の幅には細心の注意を払っておりますが、間違いを見つけた方、別の治療法をご存知の方は、お問い合わせフォームよりお知らせ下さい。実際の治療は医師とよく相談したうえで行ってください。

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