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ナルコレプシー(過眠症)の症状と原因

症状 - どんな症状がでるか

潜伏期間と初期症状

ナルコレプシー発症の初期によくみられる症状として、睡眠麻痺があります。
これは、いわゆる金縛りとよばれることもあり、睡眠に入るときにからだに力が入らなくなる、声が出ない、起き上がろうとしてもからだが動かないといった症状です。

進行時の症状

ナルコレプシーでは、睡眠に入るときに、はっきりとした幻覚(人影や動物)をみたり、浮遊感を覚えたり、幻聴が聞こえたりするといった入眠時幻覚とよばれる症状がみられます。
その他、びっくりする、大笑いをする、怒るなど、強い感情の動きがあったときに、からだの姿勢を保つ筋肉の力が抜けてしまう情動脱力発作をおこすことがあります。
また、顔面の筋肉が脱力すると、会話ができなくなったり、目が開かなくなることもあるといわれます。このような症状が進行すると、会議中や仕事中、人との会話の途中などでも眠気に耐えられず居眠りしてしまうようになり、社会生活が難しくなる可能性もあるといわれています。

疫学 - かかりやすさ、かかりやすい人

かかる割合(罹患率)

日本人の有病率は0.16%(600人に1人)であるといわれ、世界でもっとも高い有病率であるといわれています。
※日本睡眠学会:ナルコレプシーの診断・治療ガイドライン

年齢によるリスクの上昇度合

ナルコレプシーは10代から20代前半に集中して発症し、特に14~16歳にピークがあり、40歳以降の発症はまれであるといわれています。

原因や遺伝の影響 - 病気になる理由

ナルコレプシーの原因については、その詳細がまだ分かっていないといわれています。
現在は、遺伝によるものと環境によるものが複雑に絡み合ったものである、という見解があります。そのため、家族にナルコレプシーの方がいる場合、発症率は高くなるともいわれます。
さらにナルコレプシーの方は、脳内から分泌されるたんぱく質のひとつであるオレキシンという物質の濃度低いことから、神経の機能が低下するのではないかといったことや、例えば外傷や手術といった大きなストレスによってもナルコレプシーがみられることがあるため、ストレスとの関連なども考えられています。

分類 - 病気の種類や段階

ナルコレプシーは情動脱力発作という症状があるかないかによって、下記のように分類されます。
情動脱力発作をともなうもの
少なくとも3ヶ月以上、ほぼ毎日生じる日中の過剰な眠気を訴える状態
明確な情動脱力発作の既往歴がある状態
過眠症状が他の睡眠障害や身体疾患や神経疾患、精神障害、薬物使用または物質使用障害では説明できない場合など

情動脱力発作をともなわないもの
典型的な情動脱力発作は認められない状態

検査 - 病気の特定方法

問診 病気の有無

ナルコレプシーの診断には、発症時期と経過、眠気の性状や頻度、睡眠時間はどのくらいか、あるいは睡眠と覚醒のリズムといった症状の有無などを、問診により明らかにすることが必要であるとされます。

終夜睡眠ポリグラフ検査検査 (PSG検査) 確定診断

睡眠中の脳波、眼球や筋肉の動きなどの状態を調べることで、睡眠時に無意識に動く症状の有無や睡眠の状態を調べる検査です。一般的には、専門の医療機関などに1泊入院をして、普段通りの就寝時間に合わせて検査を行います。
センサーや電極を全身に取りつけ、そのまま8時間ほど眠りながら検査を行います。主な検査項目は、口と鼻の気流、血中酸素飽和度、胸部、腹部の換気運動、筋電図、眼電図、脳波、心電図、いびきの音、睡眠時の姿勢などで、からだに多くのセンサーをつけますが痛みもなく、寝ている間に終了します。

反復睡眠潜時検査 確定診断

昼間の眠気の強さを客観的に評価し、入眠過程や脳波に異常がないか、眠りの病気の種類などを調べる検査です。
一般的には、終夜睡眠ポリグラフ検査を行った翌日に行います。
1回約20分間の睡眠ポリグラフ検査を2時間間隔で1日に数回繰り返す方法が一般的です。具体的には、2時間ごとに15~20分の昼寝をしてもらい、眠るまでの時間とレム睡眠の有無を評価することがあります。

髄液オレキシン計測 診断の補助

腰から細い針を刺して髄液を採取し、オレキシンという値を測定することで、ナルコレプシーの診断を行うことがあります。
検査の値が正常下限以下の場合、ナルコレプシーの可能性はかなり高いとされています。また、保険が適応されないため、自費での検査となります。

HLA検査 診断の補助

血液型と同じように、白血球にも血液型があり、その白血球を調べる検査です。
ナルコレプシーの方では、HLA検査において、陽性となる場合が多いといわれています。
この検査は、ナルコレプシーの診断補助に有効であるとされていますが、保険が適応されないため、自費での検査となります。

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予後 - 治療の経過と再発

治療後フォローと再発

ナルコレプシーにみられるさまざまな症状は長期経過する中に少しずつ改善する傾向があるとされます。
情動脱力発作、入眠時幻覚、睡眠麻痺の順に消失する頻度が高くなるといわれおり、日中の眠気は経過とともにやや改善する傾向はあるものの、比較的長きに渡るのがナルコレプシーとの特徴だといわれています。
寛解といわれ、一時的に症状が改善したり症状が強くあらわれたりを繰り返すことも特徴だとされています。
根治的な治療は現時点では存在せず、あくまで対症的な治療のため、中断するともとの眠気水準に戻ってしまうことされています。

合併症と転移

ナルコレプシー自体が他の臓器に合併するといったことはないとされていますが、肥満、頭痛、多汗、糖尿病などが合併することがしばしばみられます。

ナルコレプシーを経験した人からのアドバイス

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参照元:(睡眠学日本睡眠学会朝倉書店2009年,ナルコレプシーの診断・治療ガイドライン日本睡眠学会http://www.jssr.jp/data/pdf/narcolepsy.pdf(閲覧日:2015年11月18日),臨床睡眠検査マニュアル日本睡眠学会ライフ・サイエンス2006年,医薬品医療機器総合機構Pmdahttp://www.pmda.go.jp/(閲覧日:2015年11月18日))

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更新日:2016年12月27日

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