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非結核性抗酸菌症(非定型抗酸菌症)の症状と原因

症状 - どんな症状がでるか

潜伏期間と初期症状

初期症状はないことが多く、レントゲン検査で初めて発見されることもあります。そのほか、咳、倦怠感、突然の血痰などがあげられます。

進行時の症状

進行してくると、発熱、体重減少、喀血、息切れが生じることもあります。

疫学 - かかりやすさ、かかりやすい人

かかる割合(罹患率)

※現在調査中です

年齢によるリスクの上昇度合

以前は、陳旧性肺結核症、慢性閉塞性肺疾患、肺切除後やじん肺、間質性肺炎などの肺疾患を持つ男性に多くみられましたが、最近では中高年の女性の発症が増えているといわれています。しかし、増加の理由はまだわかっていません。

原因や遺伝の影響 - 病気になる理由

自然界に生息するこれらの非結核性抗酸菌を吸いこむことにより発症します。
非結核性抗酸菌のなかでも、もっとも多いのはマック菌のマイコバクテリウム、アビウム、イントラセルラーレで、次いでマイコバクテリウム、キャンサシーが多いとされています。
体力があまりない方、あるいは肺に古い病変のある方に発病する場合が多く、全身のどこにでも病変をつくる可能性はありますが、ほとんどは肺の病気といわれています。

分類 - 病気の種類や段階

【臨床的分類】
■呼吸器症状をともなう、または胸部レントゲンで粒状影または空洞をみとめる場合
HRCTで微細粒状影をともなう、または多発性の気管支拡張をともなう場合

【原因菌による分類】
■マック菌によるもの:非結核性抗酸菌症の原因菌としてもっとも多くみられます
■カンサシー菌によるもの:全体の15~20%の割合で、都会に多い傾向があり、結核によく似ているとされています

検査 - 病気の特定方法

エックス線検査 (画像検査) 病気の有無

エックス線を体表に照射してからだの中の臓器や骨などの状態を画像に記録し確認する検査です。一般にレントゲン撮影ともよばれます。ごく微量ながらも放射線被爆をともないますが、からだへの負担が少ないため、広く行われる検査法です。
肺に異常がないかを調べますが、非結核性抗酸菌症の病変が軽い場合は、あわせて胸部CT検査を行うこともあります。

CT検査 (画像検査) 病気の有無

からだの内部に20分ほどエックス線の照射を行い、からだの内部を輪切りにした断層撮影を行うことで、撮影した画像を元に診断を行う検査です。
必要に応じて造影剤を使用して検査を行う場合もあるため、ヨードアレルギーのある方は、あらかじめ医師に申しでるようにしましょう。
また、磁気を使用しないため、体内にペースメーカーなどの金属が入っている方も検査ができますが、エックス線を使用した検査のため、ごく微量ながらも放射線被爆をともないます。食事制限が必要な場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
今検査では、胸のどこにどのような病変があるかを調べます。非結核性抗酸菌症の場合、異常な陰影があるなど特徴的な画像がみられます。検査時間は5~10分ほどで、横になり5~10秒息をとめて撮影します。

喀痰抗酸菌検査 病気の有無

肺の病変の原因が細菌によるものであると考えられる場合、喀痰の検査を行います。喀痰の中に、結核菌や非定型抗酸菌の有無を調べるために行う検査です。
方法としては、塗抹法、培養法、PCR法があります。
喀痰を採取する際の注意点としては、水道の蛇口に通常無害な非結核性抗酸菌が存在しているため、水道水で口をゆすいだり飲んだりしないことが大切です。
また、痰がでない場合は、胃液を検査することもあります。
胃液検査の場合は、事前に食事をひかえる必要があります。胃にファイバースコープを挿入して胃液を採取しますが、麻酔薬を用いて検査しますので、それほどの苦痛はないとされています。

細菌検査 (塗抹検査) 病気の有無

喀痰抗酸菌検査の一つで、喀痰をスライドグラスに塗抹したものを直接染色液で染め、顕微鏡で観察することで菌の特徴を確認する検査です。痰を提供した当日か数日後には抗酸菌をみつけることができます。しかし、この方法では、結核菌か非結核性抗酸菌かを区別することはできないとされています。

細菌検査 (培養検査) 病気の有無

喀痰を培養し、菌を増殖さる検査です。4~8週間後に結果が出ますが、時間がかかり過ぎるため、結果を待たずに塗抹検査やPCR法を同時に行うことがあります。

遺伝子検査 病気の種類を確認

痰の中にいる抗酸菌の遺伝子を増幅し、菌がいるかどうかを調べる方法です。結果は数日後に分かりますが、この方法では結核菌とマック菌しか診断できないとされています。

細菌検査 (抗酸菌同定検査) 病気の種類を確認

喀痰より培養した抗酸菌がどの種類の菌なのかをより詳細に調べる検査です。非結核性抗酸菌は、自然環境にいる菌のため、菌が検出された場合でも、非結核性抗酸菌症の原因菌かどうかの判断が必要になります。そこで、痰の検査を3回ほど繰り返し、2回以上同じ菌種の菌が発見された場合に診断を確定することができます。

気管支鏡検査 確定診断

肺の病気の診断を行うための検査です。
気管支ファイバースコープを気管支に挿入し、直接画像を確認します。その際に、痰を採取したり、気管支と肺を生理食塩水で洗浄し、その液を採取したものや組織を採取して検査することもあります。
検査の直前は食事を抜き、入れ歯のある場合は外しておきます。また、飲んでいる薬があれば、事前に医師に伝えましょう。検査ではまず、唾液や痰などの分泌物を減らす硫酸アトロピンと鎮静剤のペンタジンを筋肉注射します。次に、局所麻酔剤キシロカインで喉と気管の麻酔を行います。霧吹きのように噴霧することで気管の中まで麻酔します。検査中も適宜麻酔を追加し、痛みを最小限に抑えます。

予後 - 治療の経過と再発

治療後フォローと再発

確実な治療法がないため、長期の経過観察と服薬などの治療を根気強く続ける必要があります。
症状の悪化を防ぐためには、規則正しい生活、休養、健康的な食事、禁煙、禁酒などで、体力、抵抗力、自然治癒力を低下させない努力も必要といわれています。

合併症と転移

合併症としては、気胸(肺に穴が開き、空気が漏れて胸腔にたまり、その圧力に押されて肺が小さくしぼんでしまった状態)や、糖尿病があげられます。
からだのどこにでも感染する可能性がありますが、ほとんどは肺に発症するといわれています。

非結核性抗酸菌症を経験した人からのアドバイス

アドバイスを出来るほどの経験がありませんが、ただ薬を服用していて異常とまではいかなくともおかしいな?と思ったらスグに主治...

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参照元:(最新医学大辞典第3版最新医学大辞典編集委員会医歯薬出版株式会社2005年,日本化学療法学会誌Vol.59No.5September2011http://www.chemotherapy.or.jp/journal/jjc/05905/059050512.pdf(閲覧日:2015年10月1日),医薬品医療機器総合機構Pmdahttp://www.pmda.go.jp/(閲覧日:2015年10月1日))

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更新日:2016年12月27日