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肺切除術非結核性抗酸菌症(非定型抗酸菌症)

概要

病変が一箇所に集中していて薬物療法では治癒しにくい気管支拡張や空洞をともなう場合、手術によって肺を切除する場合があります。できる限り早期に行い、術後は経過をみながら投薬治療を続けます。

他の治療法に比べての優位性

長期にわたる服薬で症状の軽減がみられず、年齢や体力面で手術適用の条件を満たしている場合は、病巣を摘出することで症状が軽くなることがあります。

留意すべきこと

手術にともない入院が必要になります。年齢、体力、ほかの病気の有無などの条件にあった場合のみ行える治療法です。また、手術後も投薬治療を続け、経過観察を続けることが必要です。

副作用と対策

胸腔内出血

術後すぐまたは翌日に、血性の排液が3時間以上続くことがあります。

止血のための再手術を行う場合があります。

感染症

肺切除を行う際に、正常な肺の一部に切り込みを入れることがあり、術後にこの部分から空気が漏れることがあります。

通常は漏れている部分が数日で自然にふさがりますが、漏れがとまらない場合は、胸膜を癒着させる薬剤を使うことがあります。それでも改善しない場合は再手術が必要になります。

肺炎

呼吸機能の低下や痛みなどによって、痰が出しづらくなります。また、免疫力も低下しているため、肺炎になりやすい状態となります。

気道の浄化と手術に関連した身体侵襲からの改善をうながし、呼吸機能を整えます。

気管支段端瘻

肺切除を行う場合には、気管支を切断する必要があります。切断した気管支は縫い合わせて空気が漏れないようにしますが、手術後に穴が開いてしまい肺と胸壁の間に空気や痰が入ることで膿がたまることがあります。

症状があらわれた場合は医師にすぐ報告しましょう。再手術を行うこともあります。

声がれ

肺切除術で切除するリンパ節のすぐ近くに、声帯を動かす反回神経がありますが、その神経が麻痺することで声がかすれたり、でずらくなることがあります。また、飲み込んだ食べ物などが気管に入り、むせたり肺炎になったりすることがあります。

一般的には、3~6ヶ月程度で自然に回復することが多いですが、症状が継続する場合、耳鼻科で治療を行うこともあるため医師に相談するようにしましょう。。

血栓症

体内の血管の中でできた血のかたまりが流れ、肺や脳、心臓の血管を塞いでしまうことがあります。肺切除術の術中や手術後には長時間の安静が必要なため、血行が悪くなり、血のかたまりができやすくなります。

これらの合併症をおこす可能性が高い方には、マッサージ器を使用して血行をよくしたり、血液がかたまりにくくなる薬を使用して予防します。

こちらには代表的な副作用を記載しております。具体的な薬剤の副作用はこちらからご確認ください。『処方薬』のお薬検索

費用

80万~90万円程度

(3割負担の保険適用時)

一般的な所要時間

手術時間:2~3時間程度
入院期間:手術前に2日、手術日、手術後に7日の10日程度

適用される患者

手術に耐える体力が十分にある方、投薬治療の効果がみられない方、気管支拡張や空洞がみられる方

高齢者の方などには適用しないことがあります。

更新日:2016年11月11日

参照元:(最新医学大辞典第3版最新医学大辞典編集委員会医歯薬出版株式会社2005年,日本化学療法学会誌Vol.59No.5September2011http://www.chemotherapy.or.jp/journal/jjc/05905/059050512.pdf(閲覧日:2015年10月1日),医薬品医療機器総合機構Pmdahttp://www.pmda.go.jp/(閲覧日:2015年10月1日))

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