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肺がん(肺の悪性腫瘍)の症状と原因

症状 - どんな症状がでるか

潜伏期間と初期症状

特徴的な初期症状が少なく、非常に発見されづらい病気です。また、無症状の場合も多く、検診によって発覚するケースが多数あげられています。
長く続く空咳や、痰(たん)の増加、胸の痛み、体重の低下、疲労感、呼吸困難というような初期症状に気づくことで早期発見に繋がります。

進行時の症状

各部位によって症状が異なりますが、体重減少、倦怠感、食欲低下、喀痰(かくたん)、血痰、呼吸困難、発熱、疼痛(とうつう)、体の麻痺や歩行障害、言語障害など日常生活に支障をきたす症状があらわれやすいとされています。また、病気が進行すると骨転移、肝臓転移、脳転移、副腎転移といった全身への転移がおこりやすく、転移した箇所にともなった症状があらわれます。

疫学 - かかりやすさ、かかりやすい人

かかる割合(罹患率)

人口10万人に対し男性は118.3人、女性では51.0人といわれています。
※がん情報サービス 地域がん登録全国推計によるがん罹患データ 2010年推計

年齢によるリスクの上昇度合

60~70代の男性に多いですが、最近では女性も増加傾向にあります。

原因や遺伝の影響 - 病気になる理由

主に、喫煙や受動喫煙といったタバコによるものが多くあげられ、喫煙開始年齢が若いほど、また喫煙量が多いほど危険性が高いとされています。その他にも、飲料水中のヒ素や、アスベスト、排気ガスなどの環境要因として考えられています。
まったく喫煙したことのない肺がんの方の中には、遺伝子の突然変異がみられたケースもありますが、今のところはっきりとした解明はなされていません。

分類 - 病気の種類や段階

肺がんはおおきく小細胞がんと非小細胞がんの2つに分類され、さらに肺がんの多くを占める非小細胞がんは、発生箇所やその特徴によって腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんに分けられます。

【段階(ステージ)】
■小細胞肺がん
限局型:片側の肺周辺へのリンパ節転移がみられるもの
進展型:がん細胞が肺の外へひろがり、他臓器などへの遠隔転移がみられるもの

■非小細胞肺がん
潜伏がん:痰の中などにがん細胞が発見されたが、胸の中のどこに病巣があるか発見できない非常に早期のもの
0期:がん細胞が気管支をおおう細胞の細胞層の一部のみにあるもの
I期:血行性、リンパ行性いずれの転移もみられないもの
IA期:がん細胞が3㎝以下のもの
IB期:がん細胞が5㎝以下のもの
II期:少範囲でリンパ節転移はあるが、遠隔転移のないもの
IIA1期:がん細胞が5㎝以下、あるいは3㎝以内でリンパ節への転移がみられるもの
IIA2期:がん細胞が5㎝をこえるが、7㎝以下でリンパ節転移のないもの
IIB1期:がん細胞が7㎝以下だが、リンパ節転移がみられるもの
IIB2期:がん細胞が7㎝以内だが、浸潤がみられリンパ節転移のないもの
III期:広範囲でリンパ節転移や隣接臓器へ転移(浸潤)がみられるが、遠隔転移のないもの
IIIA1期:がん細胞の大きさに関わらず、リンパ節転移が広範囲でみられるもの
IIIA2期:がん細胞が7㎝以内だが、浸潤がみられリンパ節転移がみられるもの
IIIB1期:隣接する重要臓器への浸潤がみられ、かつリンパ節転移がみられるもの
IIIB2期:がん細胞の大きさに関わらず、非常に広範囲にリンパ節転移がみられるもの
IV期:がん細胞の大きさやリンパ節転移の有無に関わらず、胸膜播種、悪性胸水や、脳、肝臓、副腎、骨などへ遠隔転移がみられもの

検査 - 病気の特定方法

骨シンチグラフィー (核医学検査) 重症度の確認

アイソトープとよばれる放射性物質を静脈に注射し、その取りこまれ方を調べることで、骨の炎症部分やがんがある場所などを発見するための検査です。エックス線検査よりも早期発見が可能といわれ、治療の経過の確認でも欠かせない検査方法だといわれます。
放射性物質の薬が骨の炎症や骨折している部位に集まる性質を利用します。体内から放出される放射線を検出して画像化を行うことで、がんや転移した部位を発見することができるとされています。
また、脊椎や骨に腫瘍が転移した可能性がある場合は、どこに転移したのかを1回の検査で全身を調べることができるため、とても有用だとされます。
通常は薬が全身に行き渡るまで約3時間、その後の撮影に約30分が必要で、やや時間のかかる検査とされています。薬の投与後に休息時間などがあるため事前に確認しておきましょう。

PET検査 (ポジトロン断層撮影) 重症度の確認

エックス線を使用し、がんの大きさや発生箇所を特定するために行われる検査です。検査自体は約30分ほどで終わりますが、検査のために使用される薬に休息時間が必要になります。がんは正常な細胞より多くのブドウ糖を消費します。その特性を利用しブドウ糖に似た成分の薬を使用することで、がん細胞をみつけることができます。しかし、がん細胞にもさまざまな種類があるため、この検査方法では発見、判定が難しい場合があります。

胸腔鏡検査 病気の有無

肺がんの有無を調べるために、内視鏡を用いて行う検査です。がんが発見された場合には、そのまま手術を行うことも可能とされています。また、病変部より細胞を採取し、さらに詳しい検査を行うこともあります。

超音波検査 (画像検査) 重症度の確認

超音波をからだに当てることで、臓器や組織にぶつかり、はね返ってくる信号を受信することで、臓器などの様子を画像化する検査です。エコー検査とよばれることもあります。
組織の状態によって反射して戻ってくる信号が変化したものが画像に映しだされるため、腫瘍や炎症の有無などの異常を調べることができます。
場合によっては、食事の制限や排尿しないように注意されることがありますので、事前の説明を聞いておきましょう。

開胸肺生検 病気の有無

外科的に、開胸手術を行い、腫瘍部分から組織を採取してさらに詳しい検査を行います。この検査は、画像検査により肺がんが確実とされ、他に転移がないときに、行われる検査です。

縦隔鏡検査 病気の有無

肺がんの有無を調べるために、内視鏡を用いて行う検査です。胸部を小さく切開して縦隔の中を観察したり、気管の周囲のリンパ節を採取して、転移を確認するために行います。

肺がんになった人の様子や痛みなどの自覚症状は?

健康診断のレントゲン検査で要精密検査とされ、精密検査を受けた病院で紹介状を書いてもらい大学病院へ、検査入院となる。さまざまな精密検査を経て確...

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人間ドックの定期受診にて、影が出て何年か経過観察していたら影が以前よりも大きくなってきたので、お医者さんを紹介されて診察。医者は「レントゲン...

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自覚症状はなかったが、自治体の定期健康診断の結果昨年と比べてなんとなく影が映っていた。その後専門機関の医者が読影したが、はっきりしなかったの...

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予後 - 治療の経過と再発

治療後フォローと再発

治療を行わなかった場合、非小細胞肺がんと診断された方の平均余命は6ヶ月とされていますが、治療した場合でも進展型の小細胞がんおよびIV期の非小細胞がんの方の5年生存率は1%に及ばないとされています。
一方でI期~II 期の非小細胞肺がんの方の5年生存率は約80~50%とされ、早期発見につながるほど、生存率が高くなっています。
また、早期治療を行った方でも、治療後の生活習慣の改善などを行わなければ再発や転移がみられる可能性が高いとされていますので注意が必要です。
治療後約3ヶ月間は定期的に、合併症や副作用、体力回復の確認のために呼吸機能などの検査が必要となります。
また、肺がんの再発率は非常に高く、約80%が肺以外の臓器への遠隔転移として確認されています。そのため、治療後も定期的に診察を受け、再発の可能性を確認する必要があります。2年以内に再発するケースが多くあげられているため、治療終了から5年間は診察を頻繁に受け、その後は最低でも年に1度の診察が勧められています。
一般的に再発の多くは、手術によるがん細胞の切除がむずかしく、緩和療法と化学療法が中心に行われますが、最初の治療で使用した抗がん剤が効きづらくなっている場合もあるため、治療がむずかいとされています。また、再発した部位や症状によっては、手術療法や放射線療法を行う場合もあります。

合併症と転移

肺がんによって気道が狭くなるため、無気肺や胸水などの症状がおこり、心不全の危険性を高めます。また、神経障害としてホルネル症候群を引きおこすこともあります。
血液やリンパの流れにのり別の臓器へ転移するため、肝臓や脳、副腎、骨などさまざまな箇所への転移が可能性としてあげられます。

肺がんを経験した人からのアドバイス

兎に角金がかかること。がん保険には絶対に入っていおくことが必要である。私の場合は不幸中の幸いで若い頃から入っていたので保...

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あとから思うと、いろいろな前兆があったのに仕事の忙しさにながされて真剣に考えなかった。1.40代後半、今まで毎日飲んでい...

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参照元:(EBMの手法による肺癌診療ガイドライン2014年版日本肺癌学会金原出版2014年,医薬品医療機器総合機構Pmdahttp://www.pmda.go.jp/(閲覧日:2015年7月6日))

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更新日:2016年12月27日

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