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GP療法(抗悪性腫瘍薬、抗がん剤)肺がん(肺の悪性腫瘍)

概要

プラチナ製剤であるシスプラチンと抗がん剤のゲムタシタビンを組み合わせた二剤併用療法です。それぞれ、がん細胞の増加を阻止するはたらきがあります。点滴による投与を行います。

他の治療法に比べての優位性

高い抗腫瘍活性を持ちながら副作用は軽いゲムシタビンを用いています。

留意すべきこと

副作用が増強されるのを防ぐために、短時間に急速に点滴を行う必要があります。

副作用と対策

無顆粒球症

白血球にある好中球が著しく減り、抵抗力が弱くなることで高熱やさむけ、のどの痛みなどの症状があらわれることがあります。

投与開始後2~3ヶ月以内に発症することが多いため注意が必要です。気になる症状があらわれた場合、すぐ医師に報告しましょう。

血小板減少

血を固める作用のある血小板が減少することで、皮下出血、鼻血、歯肉出血などの症状があらわれることがあります。

出血した場合、血が止まりにくいことがあるので、怪我に注意したり、歯ブラシを柔らかいものに替え、口の中を傷つけないなど出血をおこさないようにしましょう。

感染症

免疫力の低下や抗生物質が効きづらい場合、細菌やウイルスなどさまざまな感染症にかかりやすくなる、または治りにくい場合があるとされています。おもに肺炎や結核、インフルエンザなどとされ、それらに付随した倦怠感、発熱、のどの痛み、咳、腹痛、下痢などといった症状がみられます。また、ウイルス性肝炎を発症したことがある場合、ウイルス性肝炎の再発にも注意が必要とされています。

日常生活の中で予防として、手洗い、うがい、マスクの着用、人ごみの回避など注意が必要です。咳が続く、喉の痛みなど、気になる症状がある場合は医師に相談するようにしましょう。状況に応じて薬の量の調整あるいは中止などを行うことがあります。事前に感染症にかかっていないかの確認、検査が重要とされています。

口内炎

口の中が炎症をおこし、痛み、出血、味の変化などの症状があらわれることがあります。

柔らかい歯ブラシを用いたブラッシングで口腔ケアをしっかり行い口の中を清潔に保ちましょう。刺激の少ないうがい薬や軟膏を用いて予防や治療を行います。

吐き気

抗がん剤の副作用として、吐き気や嘔吐、悪心などの症状が出ることがあります。

消化のよいものを選んで食べ、水分補給をしっかり行いましょう。症状によっては吐き気止めを使用します。

下痢

通常よりも水分の多い便や形のない便が、複数回出ることがあります。

腹部を温め、吸収のいいものを食べるようにしましょう。症状により止瀉作用のある薬や整腸薬などを投与することもあります。

脱毛

髪が抜けたり、薄くなることがあります。

刺激の少ないシャンプーを使用して、頭皮を清潔に保ちましょう。また、髪がふたたび生えはじめるまでは、ウィッグやスカーフなどの利用を検討しましょう。

肝機能障害

薬の代謝時に肝臓に負担がかかることで肝機能が低下し、吐き気、嘔吐、腹痛、全身倦怠感、食欲不振、黄疸などの症状があらわれることがあります。

症状があらわれた場合はすぐ医師に報告しましょう。投薬の中止や食事療法によって対処し、軽度場合は徐々に回復しますが中等度以上のものは入院した上で治療を行います。

腎機能障害

腎機能が低下し、老廃物が血液中にたまってしまう状態です。尿量の低下、むくみ、倦怠感などの症状があらわれます。

原因となる薬品の中止や減量を行い、脱水状態に気をつけて低たんぱく(40g/日以下)、減塩(5/日以下)を心がけた食事を行います。

間質性肺炎

薬により肺の細胞が傷害を受けて、動脈中に酸素が取り込みにくくなり、息切れや息苦しさ、咳、痰、発熱などの症状があらわれることがあります。

定期的に検査を受け体調を確認します。風邪と勘違いしてみすごしやすいですが、症状があらわれた場合は医師に報告しましょう。投薬の中止や治療計画の変更を行います。症状によりステロイドを投与することもあります。

こちらには代表的な副作用を記載しております。具体的な薬剤の副作用はこちらからご確認ください。『処方薬』のお薬検索

費用

1クール:70,000円前後

(保険適用時 ※体型の差によって投与量が異なり値段に差異が発生する場合があります。)

一般的な所要時間

治療1日目にゲムシタビン、2日目にシスプラチンの点滴を行い、これを1週間おきに28日間継続します。

適用される患者

IIIA~IV期の方

他に治療中の疾患がある方や、服用している薬がある方は医師との相談が必要になります。

更新日:2016年10月26日

参照元:(EBMの手法による肺癌診療ガイドライン2014年版日本肺癌学会金原出版2014年,医薬品医療機器総合機構Pmdahttp://www.pmda.go.jp/(閲覧日:2015年7月6日))

治療ノートは診療ガイドラインや厚生労働省のウェブサイトからコンテンツを作成しております。情報の正確性、治療法の選択肢の幅には細心の注意を払っておりますが、間違いを見つけた方、別の治療法をご存知の方は、お問い合わせフォームよりお知らせ下さい。実際の治療は医師とよく相談したうえで行ってください。