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リンパ節郭清肺がん(肺の悪性腫瘍)

概要

■系統的リンパ節郭清:リンパ節を周囲の脂肪組織とともに一塊として摘出するもの
■選択的リンパ節郭清:原発部位により郭清範囲を省略するもの
■サンプリング:任意のリンパ節のみ摘出するもの
などがあげられますが、まだ本国での明確な定義はないとされています。
開胸手術や胸腔鏡下手術と平行して行われます。

他の治療法に比べての優位性

リンパ節郭清はサンプリングと比べ、病理やステージの決定の際に見落としが少ないといわれており、多く行われています。

実際に治療を受けた方が選択した理由

初期の肺ガンであるので、転移の可能性も低く、今のうちなら外科治療だけで根治が期待できること、また、時間をおいてしまうと転移の可能性が高まることから、すぐに切除手術を行うことにしました。肺の一部切除に不安はありましたが、普通に生活するには全く問題がないと言われ、踏み切りました。

留意すべきこと

生存期間の平均、無再発の平均がともにサンプリングと変わらず、合併症や手術関連死亡率にも差がみられないとされていますが、実証性に乏しい面もあるとされています。

実際に感じた効果

退院後3年間、3ヶ月ごとに術後検診を受けました。その後2年間は4ヶ月ごとに検査を受けました。5年を経過して、完治と言われましたが、念のために年2回検診を受けています。

副作用と対策

息切れ

息切れにより、呼吸困難になることがあります。また、胸が苦しくなるほか冷や汗がおこることもあるとされています。

楽な姿勢をとり、安静にしましょう。様子をみて、一向に症状が改善しない場合は医師に相談しましょう。服用の中止などが検討されます。

肺炎

呼吸機能の低下や痛みなどによって、痰が出しづらくなります。また、免疫力も低下しているため、肺炎になりやすい状態となります。

事前に腹式呼吸などの呼吸リハビリテーションを行っておくことが有効といわれています。

食道炎

食道に炎症がおこることで、嚥下困難や胸やけの症状があらわれることがあります。

一般的には、治療後2~5週間でやわらいでいくため特別な治療は行わないことが多いですが、症状が強い場合医師に相談するようにしましょう。症状を緩和するための治療を行うことがあります。

皮膚症状

皮膚に刺激やかゆみ、かぶれ、発赤などの症状があらわれることがあります。

治療後症状は和らいでいくため経過観察を行いますが、症状が強い場合は薬を塗布するなどの緩和治療を行います。

食欲不振

食欲がわかなかったり、食欲はあるけれど食べられない、食事をはじめたけれど進まないといった状態がおこります。

栄養補助食品を利用したり、気分の良い時に食べられるものを探すようにしましょう。また、それらが分からない時は医師や看護師に相談するようにしましょう。

白血球減少

白血球の数が減少し、免疫の機能が正しく働かなくため、感染症にかかりやすくなることがあります。

細菌やウイルスによる感染を予防するため手洗い、うがいの徹底、マスクの着用、歯磨きを毎食後行うようにしましょう。家族からも病気が移りやすいため、家族も体調に気をつける必要があります。また定期的に血液検査を行い白血球数などを確認します。異常が認められた場合には薬の使用を中止するなど、適切な処置を行います。

倦怠感

全身症状として、からだがだるい、力がはいらない、立っていることがつらいなどの症状があらわれることがあります。

抗がん剤の使用から数日間の間におこるため、使用からしばらくは休息を十分に取り、無理な運動は控えるようにして、安静をこころがけましょう。音楽や読書などによる気分転換や、栄養状態、睡眠状態の改善を行うとよいとされています。症状が一向によくならない場合、医師に相談しましょう。

声がれ

のどの痛みや渇き、かすれや枯れ、咳、痰がでるなどの症状があらわれることがあります。

のどの乾燥を防ぎ、炎症を防ぐことで症状を予防することができる場合がありますが、症状が重い場合は医師に相談しましょう。

こちらには代表的な副作用を記載しております。具体的な薬剤の副作用はこちらからご確認ください。『処方薬』のお薬検索

実際に感じた副作用

外科手術だけなので、特に副作用というものはありませんでした。

費用

250,000円程度

(3割負担の保険適用時)

実際にかかった費用

入院4週間で、手術入院費用の合計で50万円

一般的な所要時間

開胸手術や胸腔鏡下手術と平行して行われるため単独の時間ははっきりとしませんが、リンパ節郭清はサンプリングより15分ほど時間がかかるとされています。

適用される患者

非小細胞がんのIA~IIIA期、および小細胞がんのI期の方

切除が不可能な方は適応をさけましょう。

更新日:2016年10月26日

参照元:(EBMの手法による肺癌診療ガイドライン2014年版日本肺癌学会金原出版2014年,医薬品医療機器総合機構Pmdahttp://www.pmda.go.jp/(閲覧日:2015年7月6日))

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