局所多汗症(限局性多汗症、局所性多汗症)
局所多汗症とは
限局性多汗症は、精神的な負担や温熱刺激、またはそれらの影響が無くても手のひらや足の裏、脇や顔など限られた箇所から大量の汗が発生し、日常生活に支障をきたす疾患です。
限局性多汗症には続発性多汗症と原発性多汗症があります。
続発性多汗症は脳梗塞や末梢神経障害等が原因でおこるものです。
原発性多汗症は遺伝的な要因があり、若い世代に多く発症し、単に汗を大量にかくだけでなく汗による臭いなどにより精神的な苦痛も感じます。ここでは主に原発性の限局性多汗症について取り上げます。
症状と原因
手のひらや足の裏では、精神的緊張などの刺激により多量の汗が発生します。その発汗量は一日の中で変動し、覚醒時は多く睡眠中はほとんどなくなります。
脇は、温熱刺激や精神的緊張などの刺激により多量の汗が発生し、手のひらや足の裏の発汗をともなうこともあります。
顔や頭では耳から側頭部、後頭部から前額部にかけて、多量の汗が発生します。温熱刺激や精神的緊張などの刺激により、頭は髪を洗った後のように濡れ、顔は洗顔をした後のように汗がしたたり落ちることがあります。
通常、数分で発汗は収まりますが、場合によっては数時間または一日中続くこともあります。
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限局性多汗症が軽度または中等度の場合は、第一選択の治療として、塩化アルミニウム液またはイオントフォレーシスの外用を行います。頭部、顔面多汗症には内服療法も併用します。
治療の効果がみられない場合は、重度の限局性多汗症と判断され、A型ボツリヌス毒素の局所注射療法を行います。
それでも効果がみられない場合は、上記2つの治療を併用することがあります。また塩化アルミニウム液などを使用するにあたり、副作用で接触性皮膚炎をおこした場合は、ステロイド剤の外用を併用することがあります。
この他に、併用治療法として内服薬による内服療法、精神療法などを行うこともあります。
重度かつ治療に抵抗性があり本人が望む場合は、交感神経遮断術という治療を行うこともあります。
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