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てんかん(てんかん発作症候群)の症状と原因

症状 - どんな症状がでるか

潜伏期間と初期症状

大脳でおこる電気の放出が発生する場所により症状は異なります。
一定のリズムで手足をガクガクと曲げ伸ばしする「間代発作」、手足がつっぱり硬直する「強直発作位」、非常に短い時間意識が消失する「欠伸発作」、手足や全身が一瞬ぴくっと動く「ミオクロニー発作」、感情の変化や特殊な行動をおこす「複雑部分発作」などがあります。

進行時の症状

発作の症状は様々ですが、同じ症状を繰り返しおこします。

疫学 - かかりやすさ、かかりやすい人

かかる割合(罹患率)

人口10万人あたり400~900人程度の方がてんかんにかかるといわれています。
※厚生労働省ホームページ 2010年統計

年齢によるリスクの上昇度合

子供から大人まで発症しますが、多くは小児期と高齢者に発病します。

原因や遺伝の影響 - 病気になる理由

明確な原因がみつからず、てんかんになりやすい遺伝的素因を持つ「特発性てんかん」と、脳の病気による障害や外傷などはっきりした原因によって引きおこされる「症候性てんかん」の2つにわけられます。
どちらの原因であっても、大脳の神経細胞から一斉に出る過剰な放電が特有の脳波異常としてあらわれ、同じ発作を何度も繰り返します。

分類 - 病気の種類や段階

■てんかんは、症状やあらわれ方、原因によって分類されます。
【症状やあらわれ方による分類】
《部分てんかん(局在関連てんかん)》
過剰な電気的興奮が脳の一部に限定されておこります。意識がはっきりしている単純部分発作と、意識障害がともなう複雑部分発作に分けられます。

《全般てんかん》
大脳の両側にまたがる広い範囲で過剰な興奮がおこります。ほとんどの場合、発作時の意識はありません。

《未決定てんかん》
部分てんかん、全般性てんかん
を決められない場合に診断されます。
 
【原因によっての分類】
《特発性てんかん》
明確な原因がみつからず、てんかんになりやすい遺伝的素因を持つ方におこりやすいてんかん。

《症候性てんかん》
脳の病気による障害や外傷など、はっきりした原因によって引きおこされるてんかん。

■おこり方や原因、年齢、症状などを組み合わせて診断され、さらに細かく分類されます。
《特発性部分てんかん(特発性局在関連てんかん)》
・中心・側頭部に棘波をもつ良性小児てんかん(ローランドてんかん)
・良性後頭葉てんかん

《症候性部分てんかん(症候性局在関連てんかん)》
・側頭葉てんかん
・前頭葉てんかん
・前頭葉てんかん
・後頭葉てんかん
・コシェフニコフ症候群

《特発性全般てんかん》
・良性新生児家族性けいれん
・良性新生児けいれん
・乳児良性ミオクロニーてんかん
・小児欠神てんかん(ピクノレプシー)
・若年性欠神てんかん
・若年ミオクロニーてんかん(JME)
・覚醒時大発作てんかん

《症候性全般てんかん》
・ウエスト症候群(点頭てんかん、乳児スパスム、BNS)
・レノックス・ガストー症候群
・ミオクロニー失立発作てんかん
・ミオクロニー欠神てんかん
・早期ミオクロニー脳症(EME)
・サプレッションバーストをともなう早期乳児てんかん脳症

■その他、薬物療法の効果の有無により分類されます。
《難治性てんかん》
薬物療法での効果がみられないてんかん。

検査 - 病気の特定方法

脳波検査 確定診断

脳の神経細胞の活動による微弱な電流を脳波として測定する検査です。脳波でてんかんに特徴的な所見があるかどうかを調べます。頭皮の上に数十個の電極を付けて、安静時やさまざまな刺激をあたえた時の脳波を記録していきます。発作の種類によって特徴的な波型を示すため、それにより発作の種類を診断することができるとされます。
電機的に隔離されたシールドルームという部屋で行うことが多く、ベッドに仰向けになった状態で行い、通常30分~1時間程度で終わります。整髪料などの油は微弱な電気活動をとらえにくくなるため、洗髪して清潔にしておきましょう。睡眠時の記録を計測することもあるため、睡眠薬を服用することもあります。

CT検査(画像検査) 病気の種類を確認他の病気との区別

からだの内部に約20分エックス線の照射を行い、病変の大きさや病気の広がりを調べる検査です。臓器の機能をチェックし、治療に耐えうるか調べます。磁気を使用しないため、体内にペースメーカーなどの金属が入っている方も検査ができます。また、閉塞感や騒音もMRI検査と比べ少なくなっていますが、一方で、エックス線を使用した検査なため、ごく微量ながらも放射線被爆をともないます。この検査方法には、医師からの食事制限などがある場合がありますので事前に確認しておきましょう。

MRI検査(核磁気共鳴検査、画像検査) 病気の種類を確認他の病気との区別

電磁波、磁力を利用してからだの断面図を約20~40分にかけて撮影し、周辺臓器への転移を確認する検査です。からだの内部をさまざまな角度で輪切りにすることにより診断を行います。からだへの負担が比較的少ない検査ですが、ペースメーカーなど体内に金属を埋め込んでいる方、閉所恐怖症の方などには実施できない場合がありますので、前もって確認しておきましょう。

脳血流シンチグラフィ(SPECT、画像検査) 他の病気との区別病気の種類を確認

体内の放射線の分布をみることで、血流量や代謝機能を調べる検査です。放射性同位元素を体内に注入した状態でからだの断面画像を撮像します。からだを回転させながらシンチカメラで撮影を行います。
脳血流シンチグラフィ検査では、脳血管障害の状態を確認することを目的としています。

PET検査(ポジトロン断層撮影) 病気の種類を確認他の病気との区別

ブドウ糖に似た物質(FDG)を体内に投与し、FDGを多く取りこんでいる部位を特定するための検査です。がん細胞はFDGに集中するため、PETカメラで撮影することでがんが疑われる場所や悪性の度合いを推測することができるため、脳の代謝機能を測定し、てんかんの原因となる代謝が低下している部位を確認します。撮影前に放射性同位元素を投与するため、少量ではありますが被ばくをともないます。

血液検査 状態の確認他の病気との区別

採血を行い、血液中のカルシウムの値を確認することで、低カルシウム血症などけいれんをおこしやすい状況の有無を確認し、てんかんの原因を調べます。また薬物療法による副作用(薬の血中濃度など)についても調べます。

問診 状態の確認

どのような発作であるのかを確認します。発作が診察室でおこることは稀ですので、ご自身や家族など目撃した周りの方の意見など多くの情報を予めまとめて持参することで、より詳細に説明できます。お薬手帳や診断書などもあると良いでしょう。

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予後 - 治療の経過と再発

治療後フォローと再発

小児期(15歳以下)に発症した患者の70~80%は治療によって発作を完治させることが可能であり、とくに小児の特発性てんかんの場合は治りやすいとされています。
一方で思春期(10~20歳頃)以降に発症した特発性てんかんや発達障害を合併したてんかんの場合は、薬を中止すると再発しやすいといわれています。
また、2~4年以上の期間で発作や脳波異常がみられない場合には、服薬の中止を検討することができます。

合併症と転移

主に部分てんかんの方に、発作がおこる前や発作時に感情的になる、幻覚をみるなどの精神症状があらわれることがあります。
またこだわりが強くなる、まわりくどくなるといった性格的特徴があらわれることもありますが、早期の治療によって予防も可能です。小児てんかんの場合には、発達障害、心身障害、認知機能障害といった合併症をともなっている場合が多いといわれています。

てんかんを経験した人からのアドバイス

てんかん患者さんは、疲れが溜まってしまうとてんかん発作が出てしまうということなので、睡眠をよくとるようにしていました。薬...

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参照元:(てんかん治療ガイドライン2010てんかん治療ガイドライン作成委員会http://www.neurology-jp.org/guidelinem/tenkan.html(閲覧日:2017年9月25日),てんかん情報センター静岡てんかん・神経医療センター,http://epilepsy-info.jp/(閲覧日:2017年9月25日)医薬品医療機器総合機構Pmdahttp://www.pmda.go.jp/(閲覧日:2017年9月25日))

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更新日:2017年09月26日

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