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てんかん(てんかん発作症候群)の治療法

治療法選択のポイント

  • 多くの場合は薬物療法を行い、発作の症状や型、年齢などを考慮して、投与する抗てんかん薬を選択します
  • 薬物療法では効果がみられない「難治性てんかん」に関しては、手術を検討することもあります。また補助的治療として、電気刺激を利用した迷走神経刺激術を行うこともあります
  • ケトン体を作り出す食事療法を行うこともあります
  • 適用対象:
    部分てんかんの方、小児・思春期てんかんの方
    優位性:
    昔から使われている実績のある抗てんかん薬です。 部分てんかんの方や合併症のない部分発作の高齢者に対し、第一に推奨される薬です。
    概要:
    脳内の神経の興奮をしずめ、てんかん発作を予防する抗てんかん薬です。鎮静作用もあるため、過剰な気分の高まりを抑えます。また顔面の三叉神経の痛みも抑えます。 部分てんかんに対する第一選択薬です。ま...
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  • 更新日:2017年09月26日

    適用対象:
    難治てんかんの方で、てんかん焦点が明らかな方
    優位性:
    手術療法の症例の70%以上で発作の向上が認められており、小児においても発作を抑えて症状の向上が認められています。また手術療法のなかでも、もっとも症例が多く中心的な治療となっています。
    概要:
    検査によって脳の特定領域に発作が始まるところである「焦点」が確定された場合に、その部分を含む脳の部分を切除する手術です。 多くは超音波メスを使用し、血管や軟膜を傷つけずに脳組織だけを切除します。
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  • 更新日:2017年09月26日

    適用対象:
    転倒発作を伴う難治(薬剤抵抗型)てんかんの方
    優位性:
    特に、転倒発作をともなう全般てんかんに良好な適応とされています。 また小児難治てんかんに対する外科治療として有効とされます。
    概要:
    大脳の片側に大きな病変があり、その発作波が反対側へ伝わり発作をひきおこしている場合は、左右の大脳をつなぐ 「脳梁」を手術にて離断することでてんかん発作を抑えます。
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  • 更新日:2017年09月26日

    適用対象:
    十分な薬物治療を行っても発作がおさまらない難治てんかんの方、手術の適応にならない方、小児てんかんの方
    優位性:
    さまざまなタイプのてんかん発作型に有効である可能性があり、およそ50%の方で症状が半減するという報告があります。 抗てんかん薬に比べて重い副作用はありません。
    概要:
    炭水化物(糖質)の摂取を制限し、脂質量を増やした脂肪中心の食事で、体内に抗てんかん作用のあるケトン体を作り出す食事療法です。2016年4月に「てんかん食」と認められました。 脂肪:炭水化物+た...
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  • 適用対象:
    部分てんかんの方、全般てんかんの方、てんかん重積状態の方
    優位性:
    昔から使われている実績のある抗てんかん薬です。さまざまな型のてんかんに広く使われます。
    概要:
    脳内の神経の興奮をしずめ、てんかん発作を予防する抗てんかん薬です。 部分てんかんや全般てんかんに対する第二選択薬です。 また、発作が30分以上続くか発作が断続して意識がない状態になる「てんか...
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  • 適用対象:
    部分てんかんの方、症候性全般てんかんの方
    優位性:
    代表的な抗てんかん薬の一つです。さまざまなタイプのてんかんに有効とされます。
    概要:
    脳内の神経の興奮をしずめ、てんかん発作を予防する抗てんかん薬です。 部分てんかんに対する第二選択薬です。 症候性全般てんかんに対する薬としても考慮されます。
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  • 適用対象:
    小児・思春期・成人の全般てんかんの方、強直間代てんかんの方、ミオクロニーてんかんの方、部分てんかんの方
    優位性:
    代表的な抗てんかん薬の一つです。さまざまなタイプのてんかんに標準的に使われます。 合併症のない全般てんかんの高齢者に対し、推奨される薬です。
    概要:
    脳内の神経の興奮をしずめ、てんかん発作を予防する抗てんかん薬です。また、抑制性神経伝達物質「GABA」の能動を上昇させセロトニンの代謝を抑えるため、てんかんにともなう不機嫌などの性格行動障害も改...
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  • 適用対象:
    部分てんかんの方、強直間代てんかんの方、欠伸てんかんの方
    優位性:
    2008年に承認された新世代抗てんかん薬で、比較的副作用が少ないとされています。 合併症のない全般てんかんの高齢者に対し第一に推奨される薬です。 部分発作の高齢者に対しては、合併症の有無に関わらず推奨されます。 小児に対しても使用できます。
    概要:
    脳内の神経の興奮を抑え、てんかん発作を予防する抗てんかん薬です。部分てんかん、強直間代てんかん、小児を含む欠伸てんかんに対して推奨されます。単剤としてもまた、他の薬との併用使用もされています。
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  • 適用対象:
    部分てんかんの方、強直間代てんかんの方、ミオクロニーてんかんの方
    優位性:
    2010年に承認された新世代抗てんかん薬で、比較的副作用が少ないとされています。 4歳以上の小児に対しても使用できます。
    概要:
    脳内の神経の興奮を抑え、てんかん発作を予防する抗てんかん薬です。部分てんかん、強直間代てんかん、ミオクロニーてんかんに対して推奨されます。 単剤としてもまた、他の薬との併用使用もされています。
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  • 適用対象:
    部分てんかんの方、強直間代てんかんの方
    優位性:
    幅広い作用を持つ新しいタイプの抗てんかん薬です。別の抗てんかん薬との多剤併用治療に適しています。2歳以上の小児に対しても使用できます。
    概要:
    脳内の神経の興奮を抑え、てんかん発作を予防する抗てんかん薬です。 強直間代てんかんに対しても推奨されます。 他の抗てんかん薬との併用療法を行います。
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  • 適用対象:
    欠伸てんかんの方、ミオクロニーてんかんの方
    優位性:
    小児に発症しやすい欠伸発作に有効な薬です。 小児に対しても使用できます。
    概要:
    脳内の神経の興奮を抑えて、てんかん発作を予防するサクシミド系の抗てんかん薬です。 特に成人や小児の欠伸てんかんに対し、第二選択薬として推奨されます。ミオクロニーてんかんにも高い効果を発揮します。
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  • 適用対象:
    ミオクロニーてんかんの方、症候性全般てんかんの方
    優位性:
    ベンゾジアゼピン系の抗てんかん薬の中では作用が強く、作用時間も長いとされています。 比較的安全性が高く、副作用も少ないです。
    概要:
    脳の神経を鎮めて、てんかん発作を予防するベンゾジアゼピン系の抗てんかん薬です。 成人のミオクロニーてんかんに対し、第二選択薬として推奨されます。 症候性全般てんかんに対する薬としても考慮されます。
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  • 適用対象:
    強直間代発作の方、てんかん重積状態の方
    優位性:
    古くから使用されている薬です。 薬の半減期が長いため、効き目が持続する睡眠薬として使用されることがあります。
    概要:
    脳全体の神経を鎮める作用と、けいれんを抑える作用があるバルビツール酸系の抗てんかん薬です。 内服薬としては不眠症の治療としても使用することがあります。 成人てんかんの強直間代発作に対し、第二...
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  • 適用対象:
    全般てんかん、部分てんかんの方で、他の薬が十分に効かない方
    優位性:
    さまざまなタイプのてんかんに有効です。難治てんかんを対象とした臨床試験では、約半数の方に50%以上の発作減少が認められたという報告もあります。
    概要:
    脳の神経を鎮めて、てんかんのけいれん発作を予防するベンゾジアゼピン系の抗てんかん薬です。 成人の全般てんかんに対して候補となり得る薬で、他の薬が十分に効かない場合に併用します。部分てんかんにも...
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  • 適用対象:
    小児の熱性痙攣、てんかんの痙攣発作の方、てんかん重積状態の方
    優位性:
    比較的安全性が高く、副作用も少ないとされています。 てんかん発作により、精神および行動の障害がおきた場合は、ジアゼパムの静脈注射を行います。
    概要:
    おだやかな作用のベンゾジアゼピン系の抗てんかん薬で、けいれんを抑える作用もあります。 小児の熱性けいれんやてんかん痙攣発作を改善します。通常坐薬として使用します。 また、発作が30分以上続く...
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  • 適用対象:
    高齢の部分てんかんの方、突発性部分てんかんで、カルバマゼピンおよびバルプロ酸が使用できない方
    優位性:
    臨床試験では、この薬を追加することで発作頻度が約50%減少することが確認されています。 3歳以上の小児に対しても使用できます。 他のてんかん薬とは作用機序が異なるため、併用することで発作の抑制効果が高まります。
    概要:
    カルシウムが流れ込むのを抑え、興奮性伝達物質を落ち着かせます。また脳内GABAの量を増やし、増強される働きもあります。それら2つの働きにより、抗けいれん作用を発揮する、新しいタイプの抗てんかん薬...
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  • 適用対象:
    突発性部分てんかんで、カルバマゼピンおよびバルプロ酸が使用できない方
    優位性:
    他の薬が効かないときに第二選択される薬です。
    概要:
    脳内の神経の興奮を抑えて、てんかん発作を予防するスルフォンアミド系の抗てんかん薬です。 突発性部分てんかんに対する第二選択薬です。
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  • 更新日:2017年09月26日

    適用対象:
    難治てんかんの方で、てんかん焦点が運動野や言語野にある場合、前頭葉てんかんなど焦点が広範囲にみられる方
    優位性:
    言語や運動の中枢を司る重要な大脳に焦点があり、焦点切除術が行えない場合でも、機能的に切除することができ、発作を抑えることができます。
    概要:
    薄い膜「軟膜」が張り付いている大脳の表面だけを処置をすることでてんかん発作を抑えます。 てんかん焦点が運動野や言語野にある場合は、手足の麻痺や言語障害がでる可能性があるためこの術式を選択します。
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  • 適用対象:
    難治(薬剤抵抗型)てんかんの方で、海馬硬化を伴う内側側頭葉てんかん(MTLE)の方
    優位性:
    内側側頭葉てんかん(MTLE)に対する外科治療として効果が期待できます。 顕微鏡手術の進歩により機能温存のために切除範囲を小さくすることも検討できます。
    概要:
    焦点切除術の一種で、海馬や扁桃体の硬化や萎縮がみられる内側側頭葉てんかんに対し、病変部を切除し、てんかん発作を抑えます。
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  • 適用対象:
    乳幼児期(遅くとも8歳以下)の大脳形成異常を伴う難治てんかんの方
    優位性:
    小児難治てんかんに対する外科治療は有効とされます。 乳幼児期に行うことで、患部側の大脳機能がもう片方の大脳で代償されるため、運動機能や言語機能の低下を最小限に抑えられることが期待できます。 発作波が伝わる線維を選択的に切除することで、広範囲な切除に比べ出血による後遺症などを残さず治療することが期待できます。
    概要:
    乳幼児の大脳形成異常(半側巨脳症、スタージウエーバー症候群、皮質形成異常など)をともなう難治てんかんでは、病変のある方側の大脳皮質を切除する半球離断術が行われます。
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  • 更新日:2017年09月26日

    適用対象:
    難治てんかんの方で、開頭手術の適応にならない方、または手術療法の効果があまりみられなかった方
    優位性:
    部分てんかん・全般てんかん・小児・成人を問わず行うことが可能です。 特に焦点性てんかんで有効性が示されています。平均発作減少率は25~30%とされ、この減少率は、装着後の年数が経つごとに増加するといわれています。 手術時間が開頭手術に比べて短く、術後の回復も早いです。 からだへの負担が比較的少ないことから、近年日本でも急速に普及している治療法です。 2010年に保険適応された比較的新しい治療法です。
    概要:
    難治てんかんの補助的治療として有効性が示されている治療法です。 胸部に4cm程度の刺激装置を埋め込み、左頸部にあるてんかん発作を抑える働きをする「迷走神経」に電極を取り付けて、間欠的に電気刺激...
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  • 更新日:2017年09月26日

    適用対象:
    十分な薬物治療を行っても発作がおさまらない難治てんかんの方、手術の適応にならない方、小児てんかんの方
    優位性:
    ケトン食療法と比べてカロリー制限がないので、成人でも行いやすいです。 およそ50%の方で症状が半減するという報告があります。抗てんかん薬に比べて重い副作用はありません。 ケトン食療法を続けられない小児の方でも試みやすい治療法です。 抗てんかん薬に比べて重い副作用はありません。
    概要:
    高脂質、低炭水化物の食事はケトン食療法と同じですが、カロリーやたんぱく質、水分の制限を行わない食事療法です。 ケトン食療法を成人向けに導入した治療法です。 アメリカで成人肥満の治療に開発され...
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参照元:(てんかん治療ガイドライン2010てんかん治療ガイドライン作成委員会http://www.neurology-jp.org/guidelinem/tenkan.html(閲覧日:2017年9月25日),てんかん情報センター静岡てんかん・神経医療センター,http://epilepsy-info.jp/(閲覧日:2017年9月25日)医薬品医療機器総合機構Pmdahttp://www.pmda.go.jp/(閲覧日:2017年9月25日))

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