体位指導と舌接触補助床(PAP)の比較嚥下障害
適用される患者
姿勢の改善により嚥下機能の回復が見込まれる方、活動性が低下しベッド上での生活が中心となっている方
以下の方は適応をさけましょう。
重度の嚥下障害があり、姿勢の改善だけでは誤嚥のリスクを軽減することが難しい方
舌の欠損や運動障害が生じている方
以下の方は適応をさけましょう。
口蓋の摂食が十分な方
他の治療法に比べての優位性
留意すべきこと
体位指導は医療機関だけでなく、家族など周囲の協力が必要となり、場合によっては家族の負担となることもあります。
嚥下反射の改善し、を試みることはできますが、原因を直接改善することはできません。
歯が無い方で総義歯の安定が悪い方は、適正な総義歯の作成や調整が必要になることがあります。
舌接触補助床(PAP)の作成や調整に時間を要します。
副作用と対策
体位の指導が不適切な場合、誤って気道や肺に飲食物が入りこんでしまう可能性があります。
誤嚥がおこったときは、誤嚥物を取り除く、あるいは医学的な処置が必要になる場合もあるため、医師や看護師に速やかに連絡しましょう。
舌接触補助床(PAP)を装着することで唇が閉じ辛くなり、口腔内が乾燥しやすくなることがあります。
症状が重い場合は装着状態に問題がないか医師に確認しましょう。
一般的な所要時間
治療期間:回復するまでの期間
※症状により治療期間は異なりますが、永続的、定期的に必要となることもあります。
治療期間:回復するまでの期間
※症状により治療期間は異なりますが、永続的、定期的に必要となることもあります。
体験談件数
体験談評価平均
治療法を比較したら
自分に合う治療法を詳しく知ろう
治療法について、実際に質問してみる
上記以外の嚥下障害の治療法
- 間歇的口腔食道経管栄養法
- 声帯内注入術
- レボドパ
- 喉頭形成術
- 気管切開術
- 喉頭閉鎖術
- 甲状軟骨側板切除術
- 舌小帯形成術
- 鼓索神経切断術
- 口角挙上術
- 半夏厚朴湯
- アマンタジン塩酸塩
- 経静脈栄養療法
- 経腸栄養療法
- 物理療法
- 食事療法
- 喉頭全摘術
- 気管食道吻合術
- 声帯縫合術
- 仮声帯縫着術
- 喉頭蓋披裂部縫合術
- 披裂軟骨内転術
- 舌骨下筋群切断術
- 輪状咽頭筋切断術
- 咽頭縫縮術
- 咽頭弁形成術
- シロスタゾール
- 運動療法
- 口腔ケア
- 喉頭気管分離術
- 喉頭蓋管形成術
- 甲状軟骨形成術I型
- 喉頭挙上術
- カプサイシン
- ACE阻害薬
参照元:(標準的神経治療:神経疾患に伴う嚥下障害 日本神経治療学会https://jsnt.gr.jp/guideline/img/enge.pdf(2017年2月16日閲覧),嚥下障害診療ガイドライン2012年版 日本耳鼻咽喉科学会 金原出版 2012年,日本耳鼻咽喉科学会会報Vol.118No.1 日本耳鼻咽喉科学会https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/118/1/118_74/_pdf(2017年2月16日閲覧),医薬品医療機器総合機構Pmdahttp://www.pmda.go.jp/(閲覧日:2016年2月24日))
治療ノートは診療ガイドラインや厚生労働省のウェブサイトからコンテンツを作成しております。情報の正確性、治療法の選択肢の幅には細心の注意を払っておりますが、間違いを見つけた方、別の治療法をご存知の方は、お問い合わせフォームよりお知らせ下さい。実際の治療は医師とよく相談したうえで行ってください。