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髄液シャント術認知症(アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭葉側頭葉変性症)

概要

皮下にチューブを埋め込み
、過剰にたまってしまった脳脊髄液を他の体腔へ流すことによって阻害されていた脳の機能を回復する手術です。
方法は3つあり、脳室-腹腔シャント(V-P)、腰椎-腹腔シャント(L-Pシャント)、脳室-心房シャント(V-A)があります。どの方法でも同じ効果を期待することができます。

適用される患者

特発性正常圧水頭症の認知症の方

腰椎の変形が強い方への腰椎-腹腔シャント(L-Pシャント)は適応をさけましょう。

他の治療法に比べての優位性

脳髄液の量や圧力などを調節したり医療チームが髄液サンプルを採取したりすることが、簡単にできるようになります。また歩行障害や認知症症状、尿失禁などのやわらぎや完治が期待されます。

留意すべきこと

合併症や副作用がおこりやすく、痛みが大きいです。

副作用と対策

シャントトラブル

シャントの部分的な閉塞がおこり、頭蓋内の血圧が高まることがあります。それによって、周期的な頭痛、吐き気、眠気や気力低下などの症状がおこることがあります。

閉塞の状態を調べる検査を行い、シャントの閉塞部分の除去や交換を行います。

感染症

手術創部シャント経路に沿った部位から感染症をおこすことがあります。術後、熱がなかなか下がらない場合や、発熱、創部の炎症、疼痛などの症状がおこることがあります。放置してしまうと、手術創部が開いたり、悪寒や高熱をともなう全身性の感染症が引きおこされる原因となることがあるため注意が必要です。血液検査において炎症を表す数値が高い場合、手術を行った部位の外観の異常で術後感染症の有無が判断されます。

日常生活の中で予防として、手洗い、うがい、マスクの着用、人ごみの回避などを行いましょう。感染症がみられる場合、シャントの除去、または強力な抗生物質による感染症の抑制が行われます。

脳脊髄液の過剰流出

立っていると重力によって脳室から過剰の髄液が流れ出てしまい、吐き気、視覚上の変化、頭痛などの症状があらわれることがあります。

過剰流出防止機能をもつサイフォンコントロールデバイスを用いて対処します。

硬膜下血腫

過剰に髄液が排除された際に、脳表の血管が引っ張られて出血がおこり、血腫ができることがあります。。

バルブの方向や圧力の変更、血液の固まりを洗い流す手術を行うこともあります。

こちらには代表的な副作用を記載しております。具体的な薬剤の副作用はこちらからご確認ください。『処方薬』のお薬検索

費用

総医療費:1,000,000円程度

(保険適用時※自己負担額が異なります。)

一般的な所要時間

手術時間:1時間程度
入院期間:10日程度

更新日:2016年10月26日

参照元:(認知症疾患治療ガイドライン2010認知症疾患治療ガイドライン作成合同委員会,筑波大学付属病院認知症疾患医療センターhttp://www.s.hosp.tsukuba.ac.jp/dementia/sub6.html(閲覧日:2015年6月19日),医薬品医療機器総合機構Pmdahttp://www.pmda.go.jp/(閲覧日:2015年7月6日))

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