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虫歯(う蝕症)の症状と原因

この疾病の監修医師

新宿三丁目北歯科 楳津 徳弘(うめつのりひろ) 先生
楳津 徳弘(うめつのりひろ)

新宿三丁目北歯科 院長

歯周病治療や根管治療を徹底的に行うことにより、歯を残すことに全力を注いでいます。

URL:http://umez.jimdo.com/

症状 - どんな症状がでるか

潜伏期間と初期症状

歯の表面が白く濁る、エナメル質が溶けて変色や欠けが見られはじめるなど初期症状の段階では、痛みはあらわれません。う蝕が進みエナメル質の内側にある象牙質まで溶けると、冷たいものや熱いものがしみるといった知覚過敏のような症状があらわれます。

進行時の症状

歯髄という歯の神経までう蝕が進むと、細菌によって歯髄が炎症をおこして激しい痛みがおこります。さらに進行していくと歯が崩壊して歯髄が露出し、激しい痛みに加えて歯肉の腫れが生じます。神経が死ぬと痛みはなくなりますが、放置し続けると、顎や歯茎に膿がたまる、細菌が血管から体内に入り込むなどして他の病気を引きおこす危険が高まります。

疫学 - かかりやすさ、かかりやすい人

かかる割合(罹患率)

虫歯経験者の割合は、10歳未満では10%未満であるのに対して、20代になると90%に高まります。30代になると1~3%を除くほとんどの人が経験しています。
※2011年時

年齢によるリスクの上昇度合

永久歯に比べて乳歯は酸に弱いため、乳歯の生える3歳頃は注意が必要です。また永久歯も生えはじめは酸に弱く、5~6歳の頃も同様に注意が必要です。さらに年齢を重ねると、歯茎が下降して象牙質が露出するため虫歯ができやすくなります。

原因や遺伝の影響 - 病気になる理由

虫歯の根本的な原因は細菌です。酸の産生能力や歯に付着する力が強いミュータンス連鎖球菌という細菌はもっとも病原性が高く、主な原因とされています。ただし、この細菌の感染自体はほとんどの人におきており、発症の要因は感染よりもむしろその増殖にあります。ミュータンス連鎖球菌は糖質を栄養源に増殖するため、甘いものの食べ過ぎや歯を正しく磨かないなどの生活習慣が、虫歯のリスクを高めます。
また発症には、歯の質や唾液の量、質といった体質的な要因も関係しています。

■乳幼児期の虫歯予防について
生まれたばかりの乳児の口の中には、虫歯菌は存在していません。虫歯は口の中に虫歯菌が住みつき、増殖しすると発症します。虫歯菌が乳児の口の中に定着するのは生後19~36ヶ月の間、つまり、乳歯が生え始めるころから乳歯が生え揃うまでです。この時期に、虫歯の菌にさらされないことが虫歯ゼロへの近道とされています。
感染原因の多くは、お箸やスプーンなどの使いまわしやキスなどといわれていますので、育児に携わっている方の注意が必要です。
また、虫歯菌がうつっても、虫歯菌の量をコントロールできれば、虫歯になるほどの乳酸はつくられないため、虫歯になることはありません。そのためには、甘いものを避けること、食べたら磨くことを心がけ、虫歯菌を増やさない努力が必要です。

分類 - 病気の種類や段階

症状の進行度によって、ステージは5段階に分けられます。

■CO(シーオー):歯の表面が白く濁っているものの、う蝕や歯の欠損はおきていない状態です。
■C1:歯の表面のエナメル質が溶けた状態で、痛みなどの自覚症状はなく、う蝕部分は白く濁ったり黒ずんだりします。
■C2:エナメル質の内側にある象牙質まで溶けた状態で、強い痛みはありませんが、冷たいものや熱いものがしみるようになります。
■C3:う蝕が歯髄(神経)まで達した状態。歯髄に炎症がおき、激しい痛みがおこります。
■C4:歯の頭部分である歯冠部がほとんどなくなった状態になります。神経が死ぬため痛みはありませんが症状は進行します。

検査 - 病気の特定方法

視診 重症度の確認確定診断

医師が患者の方の顔色や症状を直接目でみて、診察を行うことがあります。
病気に特有の症状があらわれていないかを目視で確認することで、ある程度病気を推測できる場合があるため、う蝕の有無や進行状況を目視で確認します。

エックス線検査 (画像検査) 重症度の確認確定診断

神経までう蝕が進行している場合、目視では確認することができないのでエックス線検査で進行状況を確認します。エックス線を体表に照射することで、からだの中の状態や骨の状態を確認するための検査です。一般にレントゲン撮影ともよばれます。ごく微量ながらも放射線被爆をともないますが、からだにかかる負担が少ないため、広く行われる検査法です。

拡大鏡による検査 重症度の確認確定診断

拡大鏡を用いてレントゲンや目視ではとらえにくい部分を確認し、う蝕箇所を的確に見極めるための検査です。

レーザー検査 重症度の確認確定診断

ダイアグノデントという機材を用いてレーザー光線を虫歯に照射し、その反射光を読み取ることで、目視やレントゲンでは、みつけにくい虫歯をみつけるための検査です。

唾液検査 原因の特定

う蝕の原因や予防法を調べるために、唾液の量、中和力、細菌の数を調べる検査です。

う蝕探知液による検査 状態の確認

細菌に感染した部分を薬液で赤く染め、治療の必要な部位を明確するための検査です。

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予後 - 治療の経過と再発

治療後フォローと再発

治療後も細菌に感染すれば再発します。人工物でできた詰め物で治療するため、歯と人工物の間で2次う蝕がおこることもあります。
食生活や歯磨きなどの生活習慣に加え、食いしばり、歯ぎしりなどを防ぐことで再発のリスクを下げることができます。

合併症と転移

治療後に感染が広がると、目の下の空洞が炎症をおこす蓄膿症、別名歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)などの感染症を引きおこすことがあります。

虫歯を経験した人からのアドバイス

虫歯なんて大したことない、と日々の忙しさから通院を後回しにしていたのも痛みを増す原因になっていたと思います。軽い頭痛や顔...

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定期的に歯科受診をしているかといって、虫歯や他の異常の発見は医師によるをだと痛感した。おかしいと思ったら納得する治療にで...

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参照元:(う蝕治療ガイドライン日本歯科保存学会http://www.hozon.or.jp/member/publication/guideline/(閲覧日:2015年6月10日),医薬品医療機器総合機構Pmdahttp://www.pmda.go.jp/(閲覧日:2015年7月6日))

更新日:2016年12月27日

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