あなたの体験談が必要とされています

詳しくはこちら

大腸がん(大腸の悪性腫瘍)の症状と原因

症状 - どんな症状がでるか

潜伏期間と初期症状

特徴的な初期症状が少ないとされていますが、一般に血便や腹痛が多く報告されています。

進行時の症状

症状はがんが発生した部位や進行状況によって異なります。
■右側結腸:自覚症状は少ないですが、腹痛、血便、貧血、便秘があらわれ、まれに腸重積がみられることもあります。
■左側結腸:自覚症状は少ないですが、イレウス症状通過障害にともなう腹痛、便秘、下痢などがみられます。
S状結腸直腸:血便が多くみられ、便秘、下痢、腹痛、便柱狭小などがみられます。
また、上記以外にも原因不明の体重減少などがあるとされています。

この他にも、痔などの良性疾患、がんによる腸閉塞症状からくる嘔吐(おうと)から発覚する場合や、がんの転移が肺、肝臓の腫瘤として見つかり、大腸がんが発覚する場合もあります。

疫学 - かかりやすさ、かかりやすい人

かかる割合(罹患率)

人口10万人に対し、男性106.9人、女性64.8人とされています。
※がん情報サービス 地域がん登録全国推計によるがん罹患データ 2011年度推計

年齢によるリスクの上昇度合

60歳代をピークに70歳代、50歳代で多くみられます。

原因や遺伝の影響 - 病気になる理由

主に環境因子、遺伝因子によるものと考えられています。
■環境因子:動物性タンパク質(ハムやソーセージ、ベーコンなどの加工肉)、脂肪摂取量の増加、繊維性食物の摂取量の減少や、アルコールの過剰摂取、肥満、運動不足、喫煙があげられています。
■遺伝因子:年齢や遺伝子が複雑に関与し、がん細胞へ変化するケースが約5%ほどあげられています。とくに、直系の血縁者の中に大腸がんを発症した方がいる場合、注意が必要です。遺伝性非ポリポーシス性大腸がんや、家族性大腸腺腫症などとの関連があげられています。

他にも、糖尿病、既往や長期経過した炎症性腸疾患などが元となり、大腸がんを発症するケースもあげられています。

分類 - 病気の種類や段階

【分類】
■A:がんが腸壁(固有筋層)以内にとどまっているもの
■B:がんが腸壁(漿膜)をこえるが、リンパ節への転移がないもの
■C:深達度に関係なくリンパ節への転移がみとめられるもの

【段階(ステージ)】
■ステージ0(表在型):粘膜層にとどまっているもの
■ステージI(隆起腫瘤型):腸壁にとどまりリンパ節への転移がないもの
■ステージII(潰瘍限局型):腸壁をこえるがリンパ節への転移がないもの
■ステージIII(潰瘍浸潤型):リンパ節への転移があるもの
■ステージIV(びまん浸潤型):他臓器への転移がみとめられるもの
■ステージV(分類不能):上記のものの複合、または当てはまらないもの

検査 - 病気の特定方法

便潜血検査 状態の確認

便に血液が混入しているかどうかを確認することで、大腸などの出血の有無を調べる検査です。消化器に、がんや潰瘍などの消化器の病変がある場合に出血をおこし、便に血が混じることがあるため、その血液を検出することで、消化器の病気をみつけられることがあります。
特に、大腸がんのふるい分け検査として利用されますが、痔や生理などがある場合、それらによる血液がまざることにより、正しく結果がでないこともあります。
より検出率を高めるために、2日続けて便を採取する2日法が主流となっており、検便容器に少量の便を採取したものを提出します。
この検査で陽性となった場合には、より詳しく調べるために大腸内視鏡検査や、胃部エックス線検査などを行うとされています。

直腸診 病気の有無

医師が肛門から指を入れ、直腸付近にのポリープやしこりがないかを調べる検査です。しこりの硬さや大きさにより良性か悪性かをある程度診断できるものとされますが、確実なものではないとされます。検査自体は短く、数十秒から1分程度になりますが、多少の不快感や痛みをともなう場合があります。

腫瘍マーカー検査 (血液検査) 病気の有無

採血を行い、血液中の腫瘍マーカーという、がんの進行とともに増加する物質を測定することで、がんの有無の推定をおこなう検査です。大腸がんでは、血液中のCEAやCA19-9、p53抗体の値を測定します。
ただし腫瘍マーカーには、がんがない状態でも数値が高くでたり、その逆の場合もあるため、一般的には腫瘍マーカー検査のみでがんの有無を断定することはありません。他の治療法に比べて検査が容易で、費用が安いなどのメリットがありますが、あくまでも診断のための補助的な検査として行い、他の検査と併用することで診断を行うことが多いとされます。

大腸内視鏡検査 (画像検査) 確定診断

腸内をきれいにした後に、先端にライトのついたビデオスコープを肛門から挿入し、大腸全体の状態を目視により調べる検査です。その際、必要に応じて細胞の一部を採取し病理検査で詳しく調べ、がん細胞の有無を診断します。病変の位置や大きさだけでなく、病変の数、病巣の広がり、表面の形状、色調などから病巣の数や、ある程度のがんの浸潤の深さを判断することができます。

注腸エックス線検査 (画像検査) 確定診断

エックス線を体表に照射することで、からだの中の臓器や骨などの状態を画像に記録し確認するための検査です。一般にレントゲン撮影ともよばれます。ごく微量ながらも放射線被爆をともないますが、からだへの負担が少ないため、広く行われる検査法です。
検査の前日は、検査食を食べ腸内をきれいにした後、肛門からバリウムと空気を入れて、体位を変えながらレントゲン写真をとります。検査後はまた下剤を飲み、バリウムを排泄させます。撮影時間は15分程度です。
造影剤へのアレルギーや、検査を行う際に食事制限などがある場合もありますので前もって医師に確認しておきましょう。大腸のポリープ、炎症性の病気、その他微細な病変がないかどうかを確認することもできます。

CT検査 (画像検査) 病気の有無

からだの内部に20分ほどエックス線の照射を行い、からだの内部を輪切りに断層撮影した画像を元に診断を行う検査です。大腸がんと周囲の臓器との位置関係や、がんの転移の有無を確認します。
必要に応じて造影剤を使用して検査を行う場合もあるため、ヨードアレルギーのある方は、あらかじめ医師に申しでるようにしましょう。
また、磁気を使用しないため、体内にペースメーカーなどの金属が入っている方も検査ができますが、エックス線を使用した検査のため、ごく微量ながらも放射線被爆をともないます。食事制限が必要な場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
この検査ではがんの広がりや、転移による肝臓や脾臓、リンパ節の腫れの有無などを調べます。

MRI検査 (核磁気共鳴検査、画像検査) 重症度の確認

電磁波、磁力を利用してからだの断面図を約20~40分にかけて撮影し、からだの内部をさまざまな角度で輪切りにすることにより、がんの周囲への広がりを詳細に調べます。からだへの負担が比較的少ない検査ですが、ペースメーカーなど体内に金属を埋め込んでいる方、閉所恐怖症の方などには実施できない場合がありますので、前もって確認しておきましょう。

大腸がんになった人の様子や痛みなどの自覚症状は?

2004年12月にお尻から黄色い液体が出たので若いときの〝痔〟が悪化したと思った。年を越し1月には黄色い液体も止まった。2003年3月に交通...

(続きを読む)

会社の健康診断時提出した便に潜血反応があったため、健康診断センターにて精密検査として内視鏡検査を実施した。腫瘍の大きさは4センチほどあり、内...

(続きを読む)

30年以上前より高血圧でモニターをメインに通院していましたが、モニター先で信頼できるクリニックの先生に出会い、3年前から主治医として定期通院...

(続きを読む)

予後 - 治療の経過と再発

治療後フォローと再発

大腸がんは消化器がんの中ではもっとも手術治療成績がよいとされていますが、根治を狙った切除術後の再発率は約17%とされ、ステージが進行するに従って高まります。再発は術後3年以内に約80%以上、術後5年以内に95%が出現しますので、注意が必要です。
血液検査や画像検査、内視鏡検査を行い定期的に再発の確認をしましょう。

合併症と転移

大腸がんは進行すると、腸壁を破り周囲の組織や臓器へ浸潤、転移している可能性が高まります。
血液やリンパ液の流れに乗って肺や肝臓、骨などへ転移する場合や、リンパ節の腫大を繰り返しながら遠くの臓器へ転移するもの、手術を行った箇所のすぐ近くの他の臓器へ直接転移するものがあります。直接他の臓器へ転移する場合には腹腔内へ転移し、腹水がみられることがあります。
再度手術できる場合もありますが、それほど多くはなく切除できない場合、多くは抗がん剤や放射線による治療が行われます。

大腸がんを経験した人からのアドバイス

とりあえずなにも影響はなかったのですが、医療保険に入れないことの不都合さを、以来ずっと感じ続けています。蓄えもあったので...

(続きを読む)

がんになって困ったことは沢山ある。給料が下がった事と、役職をとられ役職手当と給料の両方減給された。それでも自分の仕事に影...

(続きを読む)

参照元:(大腸癌治療ガイドライン医師用2014年版日本癌治療学会http://jsco-cpg.jp/item/13/(閲覧日:2015年6月22日),医薬品医療機器総合機構Pmdahttp://www.pmda.go.jp/(閲覧日:2015年7月6日))

治療ノートは診療ガイドラインや厚生労働省のウェブサイトからコンテンツを作成しております。情報の正確性、治療法の選択肢の幅には細心の注意を払っておりますが、間違いを見つけた方、別の治療法をご存知の方は、お問い合わせフォームよりお知らせ下さい。実際の治療は医師とよく相談したうえで行ってください。

治療ノートの編集方針

更新日:2016年12月27日

大腸がんの体験談

みんなの症状について