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胆石(胆石症)の症状と原因

症状 - どんな症状がでるか

潜伏期間と初期症状

特徴的な症状がなく、背中や腰、みぞおちなどに痛みや張りを感じる、肩がこるといったものが多いとされています。また、自覚できる症状がなく、発見されづらいため、多くの場合は検診などにより発見されます。症状がない期間は“無症状胆石”とよばれます。

進行時の症状

吐き気や嘔吐とともに、鋭く差しこむような、またキリキリと痛むような激しい痛みが右脇腹やみぞおち付近に突然おこり、多くは激痛のため救急搬送されるなどの場合があります。痛みは胆石の方全員が感じるわけではなく、鈍い痛みを感じるといった程度の方もいます。

疫学 - かかりやすさ、かかりやすい人

かかる割合(罹患率)

20歳以降の10人中1人が胆石をもっているといわれています。(重軽症度を問わない場合)

年齢によるリスクの上昇度合

40代後半から増加傾向にあり、女性の方が男性よりも約2倍程度かかりやすいといわれています。

原因や遺伝の影響 - 病気になる理由

コレステロール胆石と色素胆石によって発症の原因は異なります。
■コレステロール胆石:コレステロールの過剰摂取により、胆汁のなかのコレステロール濃度が高い場合や、胆のうの縮小する機能が低下した際に結晶化し大きくなることで胆石になるとされています。また、肥満気味な方、40歳代、出産経験の多い方、女性などの条件が重なっている方に多いとされ、他にも、脂肪の代謝に異常のある方、妊娠、急激なダイエット、胃切除手術後といったものも関連があるとされています。
■色素胆石:ビリルビンカルシウム石は細菌の感染が原因とされています。胆汁内に存在している細菌によって水に溶けにくいカルシウム塩がつくられ、徐々に大きくなることで胆石になるとされています。現在日本では発生の頻度は減少の傾向にあるとされています。一方、色素胆石である黒色石の原因はわかっていません。肝硬変などの肝臓の病気をもつ方や溶血性貧血の方などにみられるといわれています。

分類 - 病気の種類や段階

発生する部位によって名称が変わるものを結石といい、胆のうに発生するため胆のう結石症とよばれます。
【胆のう結石】
胆のうに発生する結石です。胆石内でももっとも発症が多く、症状のない場合や疝痛(せんつう)発作、胆のう炎などを引きおこすものがあります。また、結石の大きさもさまざまといわれています。
【総胆管結石】
胆のうや総胆管へ発生する結石です。疝痛発作や胆汁の流れがせき止められて黄疸がおこる場合があります。また、膵管の閉塞によって急性膵炎(胆石膵炎)などをおこす場合があります。
【肝内結石】
肝臓内にある胆管に発生する結石です。症状のない場合や発熱、黄疸などを引きおこす場合があります。胆のう結石や総胆管結石とは多少異なり、治療が難しいことや再発率が高いことが特徴とされています。発生頻度は非常に低いとされていますが、胆管がんを併発する可能性があることや、胆管炎や肝のうよう、敗血症などの重い感染症を引きおこすこともあり難病として厚生労働省の特定疾患に指定されています。

【種類】
胆石は大きくコレステロール胆石と色素胆石の2つに分けられます。また、その2つに含まれないものは稀な胆石としてくくられます。
■コレステロール胆石:純コレステロール、混成石、混合石といった3つにわけられます。おもにコレステロールでつくられ、そこへビリルビンなどが混じったものをさします。
■色素胆石:ビリルビンカルシウム石、黒色石といった2つにわけられます。おもにビリルビンでつくられ、そこへカルシウムや脂肪酸、炭酸などが混じったものをさします。
■稀な胆石:コレステロール胆石や色素胆石に含まれないものをさします。炭酸カルシウム石や脂肪酸カルシウム石、他の混成石などがあります。

検査 - 病気の特定方法

血液検査 病気の有無

血液検査を行うことにより、肝臓や胆道の酵素の上昇や胆道感染があるかどうかを確認したり、悪性腫瘍の発生とともに増殖する腫瘍マーカーの値を測定することで、胆道がんの可能性を推測します。

超音波検査 (画像検査) 病気の有無

超音波をからだに当てることで、臓器や組織にぶつかり、はね返ってくる信号を受信することで、臓器などの様子を画像化する検査です。エコー検査とよばれることもあります。
組織の状態によって反射して戻ってくる信号が変化したものが画像に映しだされるため、腫瘍や炎症の有無などの異常を調べることができます。
場合によっては、食事の制限や排尿しないように注意されることがありますので、事前の説明を聞いておきましょう。
この検査では、小さい結石を見つけることも可能とされ、総胆管結石でも70~80%の確率で発見できるといわれています。

CT検査 (画像検査) 重症度の確認

からだの内部に20分ほどエックス線の照射を行い、からだの内部を輪切りに断層撮影した画像を元に診断を行う検査です。胆石の位置や種類、胆道の機能の異常を確認します。
必要に応じて造影剤を使用して検査を行う場合もあるため、ヨードアレルギーのある方は、あらかじめ医師に申しでるようにしましょう。
また、磁気を使用しないため、体内にペースメーカーなどの金属が入っている方も検査ができますが、エックス線を使用した検査のため、ごく微量ながらも放射線被爆をともないます。食事制限が必要な場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
この検査では、類似した症状の他の病気でないことを確かめる検査です。

MRCP検査 (核磁気共鳴胆管膵管撮影検査) 重症度の確認

MRI装置で胆嚢、胆管、膵管を同時に画像に映し出す検査のことをいいます。
胆石が胆のうにつまっていないかなどを確認することができます。ERCPとは異なり、造影剤を使用せずに胆管と膵管を観察することができます。また、ERCPが閉塞部の前面しかみれないのに対して、MRCPは閉塞部の後面の撮影も可能といわれています。検査時間はおよそ30分前後ですが、絶食時間や絶飲時間が必要となります。

超音波内視鏡検査 (画像検査) 他の病気との区別

先端に超音波装置のついた内視鏡を体内に挿入して、腫瘍などがないかどうかを調べる検査です。体外から行う腹部超音波検査よりも詳しく観察を行うことができるといわれています。必要に応じて鎮静薬を使いながら、外来でも行うことができる検査です。

ERCP検査 (内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査) 確定診断

口から内視鏡を入れ、造影剤を直接注入して胆管や膵管を映しだし、エックス線による撮影を行う検査です。また、病変部から組織や、膵液、胆汁を採取して別の検査を行うこともあります。
入院や外来通院が必要な検査ですが、スプレー麻酔などを使用するため痛みはほとんどありません。検査後約2時間の安静や炎症予防の点滴を行うことがあります。

胆のう胆管造影検査 確定診断

造影剤の静脈注射や点滴を行い、肝臓から肝管、胆のう、胆管へと造影剤が胆汁と同じように流れていく経過を、エックス線で撮影し診断する検査です。造影剤を使用するため、アレルギーのある方は行えないほか、検査を行うにともない、注意事項がありますので前もって確認しましょう。

MRI検査 (核磁気共鳴検査、画像検査) 病気の有無

電磁波、磁力を利用してからだの断面図を約20~40分にかけて撮影し、からだの内部をさまざまな角度で輪切りにすることにより、胆石の状態や個数、胆のうの炎症などを確認します。からだへの負担が比較的少ない検査ですが、ペースメーカーなど体内に金属を埋め込んでいる方、閉所恐怖症の方などには実施できない場合がありますので、前もって確認しておきましょう。

胆石になった人の様子や痛みなどの自覚症状は?

お腹が痛くなってたまらなくなり、うごけなくなったので救急車で運ばれて、そのまま即日手術して胆石及び胆嚢を摘出した。意識はほとんどなかったのと...

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肝臓あたりに突然の激痛、深夜に緊急外来に受診しました。 ビリルビンの値が以上でしたので胆石による炎症で入院しました。 痛み止めと荘園治療でE...

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予後 - 治療の経過と再発

治療後フォローと再発

胆のうを手術で取り除いた場合、開腹手術か腹腔鏡下手術を行ったかによって手術後の経過は多少異なります。外科的手術後の病状が安定すれば基本的には通院の必要はないとされていますが、胆のう炎などの炎症が強い場合や緊急手術を行ったとような場合では、炎症が治まってからの退院となりますので、数週間の入院を要することもあるほか、退院後に再入院が必要となる場合もあるとされています。

合併症と転移

急性胆のう炎や急性膵炎、閉塞性黄疸、胆道がん(胆管がん、胆のうがん)、などが合併症そしてあげられていますが、それのみではありません。胆汁の流れが滞ることで肝硬変や胆汁うっ滞、胆管炎などを引きおこす場合や胆のう内に穿孔がおこり腹膜炎を引きおこすなど、さまざまな病気を引きおこしてしまう可能性があります。

胆石を経験した人からのアドバイス

数十年前から年に何回か痛みがあったのですが、ただの胃痛と思い込み病院にもいかずガスター10で治まっていたのでそのまま過ご...

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医者は今後も考えて胆嚢を摘出したといっていたが、油ものの摂取がお腹を壊しやすくなるなどの説明は全くといっていいほどなかっ...

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参照元:(胆石症ガイドブック日本消化器病学会南江堂2010年,消化器疾患ビジュアルブック第2版落合慈之・針原康・小西敏郎・松橋信行学研メディカル秀潤社2014年,医薬品医療機器総合機構Pmdahttp://www.pmda.go.jp/(閲覧日:2015年8月11日))

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更新日:2017年11月09日

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