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乳がんの治療法

治療法選択のポイント

  • 乳がんの治療は一般的に手術が基本になります
  • 早期に発見された乳がんの場合、生存に関する結果はどの手術方法でも差がないため、治療の効果と治療後の生活の両方を考えることが大切になります
  • 治療には手術のほかに化学療法や薬物療法、放射線療法があり、がん細胞の特徴や再発のリスクを検討したうえで行われます
  • 更新日:2016年10月26日

    適用対象:
    下記に該当する方が対象となります。 ■しこりの大きさが触診で3cm以下であること(最大4cmまで) ■各種の画像診断で広範な悪性石灰化などがないこと ■病巣が多く発生していないこと ■放射線照射が可能なこと ■治療を受けられる方が温存療法を希望すること
    優位性:
    乳房を温存できるため、乳房の皮膚感覚を残すことができます。また入院期間がもっとも短いとされている方法です。乳房切除術と比べ、姿勢のバランスに対する影響が小さいとされています。
    概要:
    乳頭、乳輪を温存し、乳房部分切除と腋窩リンパ節の切除を行う方法です。一般的にひろく行われている治療法です。 放射線療法などを組み合わせることによって安全な治療が行われると判断される場合に選択さ...
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  • 更新日:2016年10月26日

    適用対象:
    腫瘍が3cm以上ある場合に選択されることが多いですが、実際は腫瘍のひろがり方にもより、きれいに取り除けると判断された場合は、温存術を選べることもあります。
    優位性:
    再発のリスクが低くなるほか、がんの取り残しのリスクはほとんどありません。
    概要:
    乳房全体を切除します。胸の筋肉(大胸筋と小胸筋)を、どちらも残す方法(Auchincloss法)と、小胸筋のみを切除する方法(Patey法)があります。 大胸筋と小胸筋の両方を切除する方法(H...
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  • 更新日:2016年10月26日

    適用対象:
    乳房切除術で皮膚と大胸筋が残されている方、乳頭や乳輪、皮膚が残された皮下乳腺切除法などを受けた方、温存手術を受けた方
    優位性:
    乳房切除術と比べ、姿勢のバランスに対する影響が小さいとされています。また、胸がなくなる喪失感が少なく、再発のリスクが低くなります。また、がんの取り残しのリスクはほとんどありません。
    概要:
    シリコン製の人工乳房(インプラント)を入れ、乳房再建を行う方法です。胸の皮膚と筋肉を拡張するティッシュ・エキスパンダーを併用するものが一般的です。 ■"単純"人工乳房挿入法:乳房再建手術に用い...
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  • 更新日:2016年10月26日

    適用対象:
    ■広背筋皮弁法は、乳がん手術で皮膚や筋肉を広範囲に切除した人にも適しています。背中にはそれほど多くの筋肉や脂肪がないため、乳房のボリュームの少ない方に向いた方法です。 ■腹直筋皮弁法は、手術で皮膚や筋肉を広範囲に切除した人にも適した方法で、乳房のボリュームが比較的大きい方に向いた方法です。 ■穿通枝皮弁法は、以前に腹部の手術を受けた方でも行うことができます。
    優位性:
    自家組織による再建なので、自然なやわらかさと温かみがあります。また、免疫反応がおこりません。
    概要:
    乳がんの方のからだの組織を移植し、乳房を再建する方法です。 ■広背筋皮弁法:背中の筋肉(広背筋)、皮膚、脂肪に血管をつけた状態の組織を胸に移植し乳房をつくる再建方法です。 ■腹直筋皮弁法:お...
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  • 適用対象:
    閉経前後の方、ホルモン感受性乳がんの方
    優位性:
    化学療法に比べて副作用は軽いとされています。
    概要:
    ホルモン療法は、ホルモン依存性の乳がんの増殖をうながす、女性ホルモン(エストロゲン)が働かないようにする治療法です。タモキシフェンはエストロゲンががん細胞に働きかける作用を抑制します。術前や術後...
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  • 適用対象:
    HER2陽性の方、またHER2陽性の方の再発予防目的として行われます。
    優位性:
    HER2たんぱくは正常な細胞にも微量に含まれています。分子標的薬は、高い効果が期待できると同時に、正常な細胞への副作用が少ないという特徴があります。
    概要:
    分子標的薬は、がん細胞にある特徴的な物質のみを狙って攻撃するように開発された薬です。 細胞の増殖や悪性化をうながす"HER2(ハーツー)タンパク"という細胞を標的にし、がん細胞の増殖を抑える働...
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  • 適用対象:
    閉経後の方
    優位性:
    増殖能力の高い、女性ホルモン(エストロゲン)を栄養として成長する、女性ホルモン受容体陽性乳がんの場合に高い効果が期待でき、治療後の改善にもつながるといわれています。 進行乳がんに用いるほか、手術後の再発予防目的に補助療法として用いることも多いです。
    概要:
    乳がんの増殖をうながす、女性ホルモン(エストロゲン)は卵巣でつくられます。閉経後、卵巣機能の低下によってエストロゲンの分泌がとまりますが、副腎から分泌された男性ホルモンをもとに脂肪組織などから再...
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  • 適用対象:
    閉経後の方
    優位性:
    閉経後の乳がんの再発リスクや死亡リスクを減少させる効果があるといわれています。
    概要:
    がん細胞にあるエストロゲンの受容体に結合し、エストロゲンの作用を抑えることでがん細胞の増殖を防ぎます。タモキシフェンやトレミファンなどが使用されます。
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  • 適用対象:
    術後、ホルモンに依存しない乳がん(ホルモンレセプター陰性)の場合や、検査の結果、再発や転移のリスクが高いと判断された場合に行われます。
    優位性:
    単独で用いると効果が少なく副作用が強いので、いくつかの抗がん剤を組み合わせて、効果の増強と副作用の減少を図ることができます。生存率が高くなります。
    概要:
    CMF療法は、シクロホスファミド、メトトレキサート、フルオロウラシルを組み合わせた補助化学療法です。 がんを縮小さることで、がん細胞の進行による症状の緩和や転移、再発などを防ぐ目的でおこなわれ...
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  • 適用対象:
    手術が行えない方、再発した乳がんの方
    優位性:
    症状の緩和や手術が可能な方の術前や術後に行うことで転移や再発のリスクを減らすことができます。 また、手術による治療が行えない方へ治療を行うことで症状の緩和が目指せます。
    概要:
    がんを縮小させ、がん細胞の進行による症状の緩和や転移、再発などを防ぐ目的でおこなわれます。術前や術後の補助療法として使われる場合や、進行または再発がんの治療に使用される場合があります。 いくつか...
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  • 適用対象:
    閉経前の方
    優位性:
    エストロゲンの分泌そのものを抑えることで乳がん細胞の増殖を抑制されます。卵巣を外科的に切除しても同じような効果が得られますが、最近では卵巣の切除ではなく、LH-RHアゴニストの投与が主流となっています。
    概要:
    LH-RHアゴニスト製剤は、エストロゲンの生成をうながす下垂体の働きを抑え、体内のエストロゲンの量を減少させることで、ホルモン依存性の乳がんの増殖を抑制する治療法です。 作用の効果を高めるために...
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  • 適用対象:
    HER2陽性の乳がんの方、トラスツズマブ(ハーセプチン)で悪化や効果がみられなかった場合、再発したHER2陽性の乳がんの方
    優位性:
    がん細胞にだけ作用するといわれ、従来の抗がん薬に比べ副作用は少なく、また軽いと考えられています。また、脳に転移した場合にも有効とされています。
    概要:
    細胞の増殖や悪性化をうながす"HER2(ハーツー)タンパク"という細胞に特異的に結合することでHER2の働きを抑え、がんの増殖や浸潤を抑制し、がん細胞を減弱させたり死滅させる飲み薬です。HER2...
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  • 更新日:2016年10月26日

    適用対象:
    つぎのような場合に放射線照射をします。 ■温存手術後の補助療法:温存手術は切除部分を可能な限り小さくして行います。 ■再発や転移した場合:放射線はがんを縮小し、痛みを抑える働きをします。 ■局所進行がん
    優位性:
    手術と異なり乳房を温存することができます。また、治療前と同じような生活をすることが可能です。長い研究の成果でがん組織に多くの放射線量を照射し、周囲の正常組織にはできるだけ少ない量の放射線を照射することができるようになりました。そのため、がんを治せる可能性が高まり、副作用も比較的少ないというメリットがあります。
    概要:
    がんとその周辺のみを治療する局所療法です。 乳がんは比較的放射線が効きやすいがんのひとつといわれています。高エネルギーのエックス線を乳房にかけることで、がんの塊や微小ながん細胞を死滅させることが...
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参照元:(がん情報サービスhttp://ganjoho.jp/public/cancer/breast/(閲覧日:2015年10月8日),各種がん144乳がんがん情報サービスhttp://ganjoho.jp/data/public/qa_links/brochure/odjrh3000000ul0q-att/144.pdf(閲覧日:2015年10月8日),がん研有明病院http://www.jfcr.or.jp/hospital/cancer/type/breast.html(閲覧日:2016年12月9日),乳がんとホルモン療法沢井製薬株式会社(閲覧日:2016年12月9日),医薬品医療機器総合機構Pmdahttp://www.pmda.go.jp/(閲覧日:2015年10月8日))

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