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MVAC療法(抗悪性腫瘍薬、抗がん剤)膀胱がん(膀胱の悪性腫瘍)

概要

がんがリンパ節や他の臓器に転移している場合、膀胱を全摘出しても再発や転移する可能性が高いと判断された場合は、術前あるいは術後に化学療法が行われます。
M-VAC療法は、抗がん剤「メソトレキセート」「ビンブラスチン」「ドキソルビシン」「シスプラチン」の4剤を組み合わせて投与する治療法で、放射線療法が併用されることもあります。

他の治療法に比べての優位性

長らく進行性膀胱がんの標準的治療として第一選択されてきた組み合わせです。他の臓器への転移がなく、リンパ節転移が1個以下の場合、化学療法(+放射線療法)で腫瘍の縮小が認められた場合は、膀胱全摘除術が考慮されることがあります。

留意すべきこと

GC療法に比べると、抗がん剤による副作用が強くあらわれる傾向にあります。
長らく膀胱がんにおける化学療法の第一選択となっていましたが、副作用が強いため、現在はGC療法をまず選択することが多い傾向にあります。
2014年2月、新たに抗悪性腫瘍薬「パクリタキセル」とカルボプラチンが保険適応承認されたため、今後は別の組み合わせによる化学療法を行う可能性があります。
「メソトレキセート」は催奇形性を疑う症例報告があるため、妊娠中やその可能性のある方、授乳中の方は治療できません。また投薬終了後少なくとも1月経周期は妊娠を避ける必要があります。妊娠を希望する配偶者がいる男性は投薬中および投薬終了後少なくとも3ケ月間は配偶者の妊娠を避けるようにしましょう。
「メソトレキセート」は皮膚が日光に敏感になり、日焼けしやすいため、強い直射日光はできるだけ避けたほうがよいでしょう。
「ビンブラスチン」は抗真菌薬や抗菌薬を併用すると神経障害などの副作用があらわれやすくなります。

費用

1コース:70,000~80,000円程度

一般的な所要時間

1コース:1ヶ月程度

適用される患者

がんがリンパ節や他の臓器に転移している方、膀胱を全摘除しても再発や転移する可能性が高いと判断された方、GC療法で効果がみられない方

肝臓や腎臓に持病のある方、骨髄抑制、胸水、腹水のある人、結核の方は適応をさけましょう。
肺の病気または既往歴のある方、結核にかかったことのある方、B型またはC型肝炎ウイルスをもっている方、聴器障害のある方、水痘を患っている方、高齢の方は注意が必要です。

更新日:2016年10月26日

参照元:(膀胱癌診療ガイドライン2015年版日本泌尿器科学会医学図書出版2015年http://www.urol.or.jp/info/guideline/data/01_bladder_cancer_2015.pdf(閲覧日:2016年2月29日),がん情報サービスhttp://ganjoho.jp/public/cancer/bladder/index.html(閲覧日:2016年2月29日),慶應義塾大学病院医療・健康情報サイトhttp://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000255.html(閲覧日:2016年2月29日),東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科http://www.tmd.ac.jp/med/uro/practice/disease/bt.html(閲覧日:2016年2月29日),医薬品医療機器総合機構Pmdahttp://www.pmda.go.jp/(閲覧日:2016年2月29日))

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