膀胱がん(膀胱の悪性腫瘍)
膀胱がんとは
腎臓でつくられた尿を貯める膀胱の内側をおおっている「尿路上皮」という細胞に生じる悪性の腫瘍です。
がん細胞が上皮にとどまっているものを「筋層非浸潤性膀胱がん(表在性膀胱がん)」といい、がんが拡がって筋肉にまで浸潤したものを「筋層浸潤性膀胱がん」といいます。さらに浸潤が進むと他の臓器やリンパ節へ転移することもあります。
喫煙が主な原因のひとつであることがわかっています。
症状と原因
主な症状は痛みのない血尿で、約8割の方にみられます。多くは目で見て認識できる「肉眼的血尿」ですが、顕微鏡で調べてはじめて血尿とわかる場合もあります。血尿はいったん治まってしまうこともあり、次に血尿が出た時は進行している場合もあるため、気づいたらすぐに受診しましょう。
また、2~3割の方に頻尿や尿意切迫感、排尿痛、下腹痛といった「膀胱刺激症状」という膀胱炎に似た症状がみられます。
かなり進行するまで症状を感じない場合もあるようですが、膀胱がんは早期に自覚症状が出やすいため、転移した状態で発見されることは比較的少ないです。
体験談
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画像診断とTUR-BTによる組織検査の結果をもとに、希望や年齢、合併症などを考慮の上、治療法を決定していきます。
筋層非浸潤性がんの場合は、TUR-BTによる膀胱温存を目指した治療が第一選択となります。術後の再発予防などのために、TUR-BT後は抗悪性腫瘍薬やBCGの膀胱内注入療法を行うのが一般的です。TUR-BTでがんを完全に取り切ることができれば、治療が終了する可能性もあります。
筋層浸潤性がんの場合は、骨盤内のリンパ節郭清をともなう膀胱全摘除術と尿路変更術が第一選択となります。しかし一部の浸潤がんでは、TUR-BTと化学放射線療法を併用した根治的膀胱温存術が可能なこともあります。
転移性がんの場合は、全身抗がん剤治療と放射線治療を組み合わせて行うことが一般的です。
新着体験談
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- 膀胱内注入療法(抗悪性腫瘍薬、抗がん剤)
- 膀胱全摘除術(根治的膀胱摘除術)
- 膀胱部分切除術
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- CMV療法(抗悪性腫瘍薬、抗がん剤)
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- 膀胱温存療法
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