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喘息(気管支ぜんそく)の症状と原因

症状 - どんな症状がでるか

潜伏期間と初期症状

気管支の一部が通常に比べ狭く細くなっている状態、いわゆる"気道狭窄"(きどうきょうさく)によって呼吸がしにくくなり、とくに夜半から朝方にかけ喉や胸の喘鳴(ぜんめい)、咳、痰(たん)、呼吸困難、胸部圧迫感や胸痛などがおこります。

進行時の症状

気道の炎症が慢性化し過敏性が高まると、内腔(ないくう)の元に戻ろうとする機能が衰え、気道壁が厚くなります(気道リモデリング)。通常、ぜんそくの気道狭窄は発作時のみのものですが、気道壁が厚くなってしまうと気道は常に少しすぼまって狭い状態となってしまい、なかなか元に戻らないうえ、持続的に気道の過敏性を高めてしまうため、重症化し治療に時間がかかります。

疫学 - かかりやすさ、かかりやすい人

かかる割合(罹患率)

人口10万人に対し、総患者数約700人とされています。 
※平成23年度厚生労働省患者調査、総務省統計局 平成20年10月1日現在推計人口結果

年齢によるリスクの上昇度合

15歳以下がかかる小児ぜんそくは2~3歳で発症し、成人するまでに70%以上が自然治癒します。 16歳以上がかかる成人ぜんそくは20歳以前の発症が約20%、20~40歳の発症が約30%、40歳をこえてからの発症が約50%です。

原因や遺伝の影響 - 病気になる理由

ぜんそくの主な原因はダニ、ハウスダスト、ペット、花粉、タバコ、大気汚染などのアレルギー物質です。
その人にとってのアレルゲンを吸い込むことで炎症性細胞が刺激され、気管支の収縮やむくみが生じます。それにより、粘膜表面の細胞がダメージを受け、下の細胞がむき出しとなり、さらに刺激に反応しやすくなります。
また、天候や気圧の変化、ストレスなどもぜんそくの発作に影響を与えるといわれています。

分類 - 病気の種類や段階

ぜんそくの症状がでる頻度や程度、肺機能に基づき、臨床所見による重症度[発作型]は4段階に分けられます。重症度は経過によって、よい方にも悪い方にも変化します。

■軽症間欠型:軽度で短い症状が週1回未満、夜間発作が月に1~2回の状態をいいます。肺機能[ピークフロー値(PEF)]が予測値あるいは自己最良値の80%以上、変動20%未満です。
■軽症持続型:週1回以上の症状、夜間発作が月2回以上、日常生活障害が月1回以上、肺機能[ピークフロー値(PEF)]が予測値あるいは自己最良値の80%以上、変動20~30%、のいずれかに合致する状態です。
■中等症持続型:毎日症状があり、夜間発作が週1回以上、日常生活障害が週1回以上、短時間作用性β2刺激薬を携帯し症状がでたときに薬を飲む必要がある、肺機能[ピークフロー値(PEF)]が予測値あるいは自己最良値の60~80%、変動30%以上、のいずれかに合致する状態です。
■重症持続型:毎日症状があり、夜間発作の頻度も高く、日常生活に支障をきたします。治療下でもおこる症状の悪化や肺機能[ピークフロー値(PEF)が予測値あるいは自己最良値の60%未満、変動30%以上、のいずれかに合致する状態です。

検査 - 病気の特定方法

皮内テスト 原因の特定

皮膚内に、皮内テスト用のアレルギー物質を注入し、一定時間内にその部位におこる反応を観察することにより、原因となる物質を特定します。アレルギー反応が観察される場合、皮膚が赤くなったり、腫れたり、硬くなるなどの異常がみられます。

特異的IgE抗体検査 (血液検査) 原因の特定

採血を行い、どのような物質に対してアレルギー反応がおこりやすいかを確認するために行う検査です。採取した血液とアレルゲンとして疑われる物質を反応させ、IgE抗体が検出されるかどうかを確認し、アレルギー反応をおこす物質を特定します。

気道過敏性試験 重症度の確認

喘息などが疑われる場合、発作を誘発する薬物を吸入し、気管支の収縮反応や過敏性を測定することで、判断を行うことがあります。どの程度の薬物濃度で発作がおこるかによって重症度もわかります。

エックス線検査 (画像検査) 他の病気との区別

エックス線を胸部に照射することで、からだの中の臓器や骨などの状態を画像に記録し、確認するための検査です。一般にレントゲン撮影ともよばれます。ごく微量ながらも放射線被爆をともないますが、からだへの負担が少ないため、広く行われる検査法です。
この検査では、同じような症状をもたらす心臓肥大や、他の呼吸器疾患など、他の病気の疑いがないかを判別するために行います。検査時間は、2~3分と短く、副作用の心配もありません。ただし、ぜんそくが疑われる場合、胸部のエックス線の検査だけでの確定診断は難しい場合はあります。

喀痰検査 (顕微鏡検査) 重症度の確認

痰を顕微鏡で調べ、好酸球気管支上皮細胞シャルコーライデン結晶があるかどうかを確認し、気道炎症の程度を検査します。痰に含まれる細胞の中で20%以上の好酸球を認めるとぜんそくの疑いが強くなります。

肺機能検査 (呼吸機能検査) 重症度の確認

スパイロメーターまたはピークフローメーターとよばれる医療機器を用いて肺機能、呼吸機能を調べる検査です。大きく息を吸ってできるだけ強く吐きだした際の呼気の流速や排気量をグラフ化し、カーブの形状を確認することで、複数の呼吸器疾患の中から、病気特有の検査所見がみられないかどうかを確認します。
検査の際には、鼻から空気が漏れないようにノーズクリップをした状態で、呼吸管をつなげたマウスピースを口に加え、検査技師による、吸って~吐いて~の掛け声に合わせながら行います。一般的に10分くらいで検査は終了します。
気管支拡張薬(短時間作用性β2刺激薬)を投与した後に吐く息の慢性閉塞性肺疾患や排気量が向上しない場合にぜんそくの疑いが強くなります。ぜんそくの症状が向上するとカーブの形が正常に近づいていくため、初期の診断だけでなく、家庭で自己測定しぜんそく日誌をつけて健康管理をするためにも用いられます。

喘息になった人の様子や痛みなどの自覚症状は?

生まれた直後に発症し体質改善注射を打たれた。少し大きな声を出しただけで発作が起きて呼吸困難に陥った。呼吸を乱すと発作が起こるのでスポーツを控...

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自分ではあまり鮮明には覚えていませんが、なにか運動したときや風邪をひいたときにゼエゼエと呼吸がしんどくなり、受診しました。医師になんと言われ...

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もともと小児喘息(1歳半頃から発症)があった。アレルゲンは猫、犬、スギ花粉。ネブライザー、点滴、服薬、吸入薬を続け15歳頃には症状がほぼ無く...

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予後 - 治療の経過と再発

治療後フォローと再発

小児ぜんそくは15歳までに約70%が自然治癒しますが、成人まで継続、あるいは成人になってから発症したぜんそくが自然に治るケースは10%以下と報告されています。ただし、吸入ステロイド薬をはじめとする適切な治療を続けることで発作を抑え、薬の服用が不要になるレベルまで向上させることは可能です。
予後の予防的治療としては、気道の炎症を鎮める吸入ステロイド薬やロイコトリエン拮抗薬、気管支を拡張するテオフィリンなどを使用します。その他、肺機能の活動状態を確認するためにピークフローメーターを用いることもあります。

合併症と転移

ぜんそくはほとんどがアレルギー性のものであり、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿:ちくのう)、アトピー性皮膚炎、花粉症、じんましんなどを合併することがあります。また、高齢者の場合は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の合併により症状が複雑化することがあります。

喘息を経験した人からのアドバイス

喘息は自分で咳をコントロールすることができず電車の中や映画館等、人目が気になるところや静かにしなければならない場所で発作...

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「咳が酷い場合には枕を高くして寝ましょう」など、インターネットに書かれている事が多いですが、眠れないほどの咳は重篤な疾病...

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参照元:(喘息予防・管理ガイドライン2012日本アレルギー学会協和企画2012年,医薬品医療機器総合機構Pmdahttp://www.pmda.go.jp/(閲覧日:2015年7月6日))

治療ノートは診療ガイドラインや厚生労働省のウェブサイトからコンテンツを作成しております。情報の正確性、治療法の選択肢の幅には細心の注意を払っておりますが、間違いを見つけた方、別の治療法をご存知の方は、お問い合わせフォームよりお知らせ下さい。実際の治療は医師とよく相談したうえで行ってください。

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更新日:2016年12月27日

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