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大動脈解離(解離性大動脈瘤)

大動脈解離とは

大動脈壁が2層に分離されてしまい、動脈の走行に沿いある程度の長さをもち、本来の血管腔と血管壁内にできたスペース(偽腔)の2腔になった状態を大動脈解離といいます。
大動脈は心臓から送りだされる血液を運ぶ主要な血管で、心臓から腹部の方へ体内を縦に走行する動脈です。
その大動脈の血管組織(動脈壁)はとても厚く内膜、中膜、外膜の3層からつくられていますが、血管のもっとも内側となる内腔にできた裂口から血液が中膜に流入し血管壁を内側から2層に分け離してしまいます。偽腔は行き止まりになっているため、そこへ血液が流入すると次第に膨張してしまい血管を押し狭めてしまう、外側に大きく腫れて瘤(こぶ)の状態になることがあります(動脈瘤)。
その結果、全身性に血流障害がおこる、動脈瘤が破裂してしまうなどの致死的な症状を引きおこす場合がある重篤な病気です。

症状と原因

突然発生する胸や背中の激しい痛みが特徴です。症状のあらわれ方には個人差があり、我慢できる範囲の痛みから意識消失発作をおこしてしまう場合があります。
解離から偽腔に流れた血液により動脈瘤となると食道付近を圧迫し、嗄声(声がかれること)や嚥下障害(飲み込みにくさ、詰まり感)をおこすことがあります。

体験談

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極めて予後の悪い病気とされ、発症から1時間ごとに1~2%死亡率が高まるといわれています。
そのため、発症後はすみやかに状態の把握を行うことが大切です。また、急激な胸部痛をともなう心筋梗塞などとの鑑別も必要になります。
心筋梗塞で行われる抗凝固療法が行われた場合、大動脈解離の病状として出血や再解離をうながす恐れもでてきます。
急性期にはスタンフォード分類に関わらずどちらタイプの大動脈解離にも、降圧治療、脈拍コントロール、鎮痛、安静が初期治療として行われますが、内容選択の余地は多くありません。
血圧の管理を中心とする内科治療と、カテーテルや手術による外科的治療がありますが、大動脈解離のある位置や偽腔の状態等により選択される治療が異なります。
スタンフォードA型、または合併症の出現を認めるスタンフォードB型の場合には、外科的治療が優先的に考慮されます。
スタンフォードB型、慢性的に経過した場合には、血圧の管理を行う内科治療により経過観察をされることがあります。その場合も定期的な状態の把握が行われ、破裂の危険がある場合、解離の進展や再発がある場合、合併症の出現がある場合は外科的治療が考慮されます。
また、ステントを挿入するカテーテル治療もあり、裂口を塞ぐ、閉塞された血管の形成等の目的で行われることがあります。しかし、血管の形態や状態により適応にならない場合もあります。
再発、悪化を予防するため、血圧を上げすぎないように日々の生活でも常に注意することが必要になります。

更新日:2017年11月13日

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