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心療内科はどんな時にかかるべき? 精神科、神経内科との違いは…?

「心療内科」という言葉、どこかで目にしたことがあるのではないでしょうか。字面のとおり、“こころ”を“治療”するところ? それって「精神科」とは何がどう違うの…? そんな疑問にお答えしていきましょう。

心療内科はどんな時にかかるべき? 精神科、神経内科との違いは…?


心労などが体に影響する「心身症」について


精神的なストレスが身体に影響して健康被害をもたらすことがあります。


次の資料は、交通騒音による精神的なストレスが、実際に体に悪影響(疾患)をもたらした調査結果です。


参考

「交通騒音による死亡リスクの上昇」都市環境・環境衛生学・准教授 松井利仁


この調査では、騒音の強い地域において、低出生体重児の出生率の上昇や学童の長期記憶力の低下、成人の心身症有症率の上昇などが確認されているとのこと。


このうち、心身症については高血圧症や虚血性心疾患の発症リスクの上昇が検出されており、調査をおこなった地域が特異な例ではありますが、心的なストレスがいかに身体に悪影響を及ぼすのかがこの資料からおわかりいただけると思います。




心身症とは具体的にどんな状態なの?


心身症は、こころの病が原因で体に器質的・機能的障害が現れる状態のことをいいます。


たとえば、仕事による日々感じるプレッシャーや過労、その精神的ストレスが引き金となって発症する胃潰瘍十二指腸潰瘍などの消化器系の疾患、高血圧症のように心疾患のリスクを高める心血管系の障害などがあります。


こころのトラブルは体の障害となって、次第に健康を蝕むことがあるのです。


心療内科ではこのような心身症を、患者さんとのカウンセリングにより治療していきます。




心身症は普通の治療だと再発を繰り返す?


心身症は、こころの問題が体の病気の引き金になっているため、こころの問題を解決しない限り根治しないことが多いです。


ストレス性胃炎の場合は、胃炎の原因となる精神的ストレスを取り除かなければ、何度治療をしても再発を繰り返してしまいますし、高血圧の場合も精神的な不安やストレスが自律神経を刺激して血圧を上げているのであれば、投薬治療をおこなっても改善しにくいでしょう。


心療内科で、患者さんとカウンセリングを交えることで病気の元凶となっている“こころの問題を突き止め、根治を目指した治療を施します。


心療内科での治療内容


まずは、患者さんとのカウンセリングです。


カウンセリングでは、患者さんの精神的な悩みや症状の訴えを聞き病名の診断をします。そこから、必要であればお薬を処方する内科的治療を実施します。


万が一、外科治療が必要な場合は外科への紹介もしますが、カウンセリングと内科的治療が主だと考えてよいでしょう。


精神科との違い


両診療科とも精神的な問題が関係しているため線引きが曖昧になっていますが、厳密に言えば診る症状が異なっています。


心療内科では上の項目でも紹介した通り、こころのトラブルが引き金となって発症する「身体的な病気」を診るのに対して、精神科では、こころの病気そのものを治療します。


体はどこも悪くないのに、疲れやすくなったり睡眠障害に悩まされたりするケースでは、うつ病などが疑われますので精神科を受診することがのぞましいでしょう。


他にも「神経内科」という診療科もありますが、こちらは脳や筋肉、神経に関係する病気を主に診ています。



心療内科に言及した治療ノートの体験談


最初は頭痛のひどさで脳神経科の頭痛外来に通っていました。しかし頭痛日記をつけているうちに、頭痛だけではなくて過呼吸、自分ではどうにもコントロールできないイライラ、不安感などの方がひどく、自律神経のバランスが崩れているのではないかと思いました。

そこで、頭痛外来ではなく心療内科を受診しました。(30代女性/自立神経失調症の体験談)

https://www.c-notes.jp/diseases/autonomic_ataxia/experiences/3575


はじめは寝る前に不安になって、急に泣き出してしまったり、そうならなくても眠れない状態が続き朝は起きることができませんでした。 食欲がなくなり、食べられなくなり、食べ物の臭いで気持ち悪くなったり、外にも出たくなくて誰にも会いたくないという症状でした。

ネットで調べてうつ病の可能性を疑い、心療内科を受診してうつ状態と自律神経失調症と口頭で言われました。(20代女性/うつ病の体験談)

https://www.c-notes.jp/diseases/autonomic_ataxia/experiences/3454


けいれんをおこして、意識を失う事がたまにありました。(中略)あまりに酷いので、心療内科を受診したところ、うつやパニック症も併発していたようです。(30代男性/てんかんの体験談)

https://www.c-notes.jp/diseases/epilepsy/experiences/650




まとめ~心療内科に行くきっかけは?~


身体的な不調があるのであれば、まずは普通の内科を受診することをおすすめします。


そこで治療を続けても症状が改善されなかったり、症状が何度もぶり返すようであれば、心療内科での受診を考えた方がいいかもしれません。


また、明らかに精神的ストレスを自覚している場合は、最初から心療内科を受診した方がよいでしょう。


文部科学省のホームページでは、生活環境におけるストレスの強さをストレス得点で順位づけしている図を紹介しているので、あわせてご確認ください。

文部科学省~心のケア各論 生活環境ストレッサ―の強さ~


ご自身の体の状態や、その原因から受診する科を正しく判断し、お金と時間を浪費せずに適切な治療を行っていきたいですね。




参考情報:

医療機関の選び方(みんなのメンタルヘルス)

http://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/3_01_02choice.html

小児の心身症-総論(日本小児心身医学会)

http://www.jisinsin.jp/outline.htm


著者情報

治療ノート編集部
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