あなたの体験談が必要とされています

詳しくはこちら

果敢に乳がんと闘った川村カオリさん、今も切実に響くそのメッセージ

ミュージシャン、女優、モデル、DJ、デザイナーなど多方面で活躍しながら、乳がんの再発・転移により2009年に38歳という若さでこの世を去った川村カオリさん。あらためて川村さんのメッセージに耳を傾けたいと思います。

掲載日:2016年10月07日

果敢に乳がんと闘った川村カオリさん、今も切実に響くそのメッセージ


苦境の最中でもメッセージを届け続けた川村さん


川村カオリさんは、17歳のときに本名の「川村かおり」名義で歌手デビュー。デビュー曲「ZOO」がスマッシュヒットし、その端正な美貌とともに一躍注目を集めました。凛とした力強い歌声をご記憶の方も多いことでしょう。




2001年には長女をご出産。その3年後の2004年に乳がんが発覚し、左乳房全摘出手術と抗がん剤治療を経て、早くも2005年には歌手活動を再開されます。


しかし、ファンを喜ばせたのも束の間、2008年に乳がんが再発、およびリンパ節、骨、肺への転移が発覚してしまいます。すでに手術が不可能だったため、点滴での抗がん剤治療を続けていることを公表し、大きな反響を呼びました。


川村さんには、体の不調を感じていたにも関わらず病院をすぐに受診しなかった自分を反面教師にしてほしいという思いがあり、また、生まれながらの“表現者”(あるいは“メッセンジャー”)であった彼女は、強い意志のもと闘病の様子を公表。後ほどご紹介する「ピンクリボン運動」にも心血を注ぎながらアーティスト活動を続けました。


そんな川村さんがこの世を去ったのは、2009年7月28日のこと。まだ38歳という若さでした。


川村さんの切実なメッセージは死後敢行された著書『復活アナスタシア』にも詳しいので、ぜひご一読ください。


改めて川村さんの功績を讃えると共にご冥福をお祈りいたします。




そもそも「乳がん」とは?


乳房は、母乳をつくる乳腺と、乳汁を運ぶ乳管、そしてそれを支える脂肪などからできています。乳がんとは、乳腺にできる悪性腫瘍のことをいいます。乳がん全体のうちおよそ90%が乳管から発生する乳管がんといわれています。残りの10%は小葉とよばれる乳腺を構成している部分へ発生するもので、小葉がんとよばれています。


治療ノートの乳がんページより


乳がんは30~64歳の女性壮年層の、がんによる死亡原因トップとなっていますが、早期発見、早期治療によって90%以上の方が治癒するともいわれています。


だからこそ、川村さんも呼びかけられていたとおり、セルフチェックや定期検診が何より重要なのです。




世界に広がる「ピンクリボン活動」


「ピンクリボン」とは、乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝えるシンボルマークです。


その活動は、女性の8人に1人が乳がんを患うといわれているアメリカで、1980年代から盛んになりました。現在、日本人女性の12人に1人が乳がんになるとされています。


フリーアナウンサー小林麻央さんやタレントの北斗晶さんらの闘病告白で、乳がんへの関心は近年高まってきましたが、自分自身の問題として意識していないからか、まだ乳がん検診受診率は低い状況です。


毎年10月の「ピンクリボン月間」には、行政・市民団体・企業などが乳がんの早期発見・早期診断・早期治療を啓発するためのイベントを展開したり、ピンクリボンをあしらった商品を販売して収益を研究団体に寄付したりする運動が積極的に行われています。


乳がんで哀しい思いをする方をひとりでもなくすために、あなたもピンクリボン運動に参加しませんか?

http://www.pinkribbonfestival.jp/


参考情報:

川村カオリさん死去、38歳がん闘病の末(日刊スポーツ)

http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20090729-524463.html

「私を反面教師にしてほしい」|川村カオリ作品展「FACES」開催中(ローリングストーン)

http://rollingstonejapan.com/articles/detail/24897/2/1/1

ブレストケアと乳がん検診について(NPO法人乳房健康研究会)

https://breastcare.jp/breast.html

乳がんとは(ピンクリボンフェスティバル)

http://www.pinkribbonfestival.jp/about/


著者情報

治療ノート編集部
治療ノート編集部です。患者さんが知っておくべき、有益な医療情報を随時お届けします。みなさまからのご意見やご要望お待ちしております。