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お子さんの“喘息”が心配なあなたへ、栄養士おすすめの食材&レシピ

小さい子供が咳き込んで苦しそうにしている姿、見ているのはツラいですよね。そこで、今回は栄養士・予防医学士がお子様の喘息について食事によって改善できるアプローチをご紹介。毎日食べる食事を通して、お子様にできることを一緒に考えていきましょう。

お子さんの“喘息”が心配なあなたへ、栄養士おすすめの食材&レシピ


栄養士が教える、小児喘息を食事で改善!


こんにちは。栄養士の佐藤彩香です。


近年、喘息の患者数は増えてきていると言われています。特に小児喘息の場合、小さい身体で苦しそうにしている姿はとても辛そうですよね。親御さんといては「なんとかしてあげたい!」と思わずにはいられないことと思います。


また、季節の変わり目。温度差が激しい中、免疫力が下がりがちに。そうなると、抵抗力が弱って風邪を引きやすくなるほか、気管支も炎症を起こしやすくなります。


今回は、小さいお子様が悩む喘息について食事でできるアプローチについてお伝えします。毎日食べる食事を通して、お子様に出来ることを一緒に考えていきましょう。




少児喘息とは?


小児喘息の約8割は3歳までに発症するという調査結果があります。


小児喘息の代表的な症状を見てみると、ゼーゼーやヒューヒュー(喘鳴)という音が呼吸と共にする、息を吸うのが難しく(苦しく)肩をあげて呼吸する、夜中や早朝に咳き込みやすい、台風などの気圧の変動や気温が下がると呼吸が乱れる、運動をすると息苦しくなる、痰がからむ、等が挙げられます。


通常の風邪でも起こりえるような症状もありますが、喘息の最大の特徴はゼーゼーやヒューヒューという喘鳴です。子供の呼吸の際にこれが起こると小児喘息の場合があります。


では、私生活で気をつけたいことを3つのポイントにしてお伝えします。




① アレルゲンに気をつける


ハウスダスト、ダニ、花粉といった生活環境の中の物質が原因となるアレルギーで喘息が起こることが多いといわれています。もしアレルギーを起こす原因物質(=アレルゲン)がわかっていれば、それを子供のまわりから除去するようにします。


また食べ物が喘息の原因になることもあります。それは、喘息の最大の発症原因がアレルギーである以上、その食べ物を摂取することによってアレルギー反応を起こしてしまうという人は、少なからず存在するからです。そのアレルギー反応が、喘息症状としてあらわれるというケースは当然ながら考えられます。


ですので、食べ物が発症原因となりうることも覚えておきましょう。


人によってアレルゲンとなる食品は様々です。子供の場合は、卵、牛乳、小麦粉、大豆、米、そば、肉や魚などがアレルゲンになる場合が多いです。大人では主に、そば、小麦粉、カニやエビなどの甲殻類が発作を引き起こす原因となります。


また果物にも、喘息発作を引き起こすことがあります。これはキウイフルーツに含まれる「アクチニジン」というたんぱく質分解酵素が原因です。人によっては、キウイフルーツ以外にもメロン、イチジク、パイナップル、パパイヤ、マンゴー、バナナなどでも同じような発作が起きることがあります。


念のために一度、病院でアレルギー反応の血液検査を受けておくと安心です。




② 食品添加物に気をつける


合成保存料や合成着色料などの食品添加物を含む加工食品などは、喘息症状を悪化させる可能性があります。


特に注意が必要なのは以下の3種類の添加物です。


◆合成着色料(タール色素)黄色4号

食品を新鮮に見せるために使われます。喘息発作や蕁麻疹、目の充血などアレルギー症状の原因となる恐れがあります。漬物、魚肉練り製品、清涼飲料水、ゼリーなどに使われる場合が多いです。


◆発色剤(亜硝酸Na)

アレルギーの原因となる事があり、要注意です。

食品の色をきれいに見せるために、ワイン、ハム、ソーセージなどに使われます。


◆合成保存料(安息香酸、安息香酸Na、ソルビン酸など)

食品を長く持たせるために使われます。ハム、ソーセージ、おにぎり、ワイン、佃煮、チーズなど使われる商品は多いです。


加工食品は世に溢れ、口にしないことはなかなか難しいことかと思いますが、加工食品を買う時には食品表示を確認し、なるべく添加物の入っていないものを選びましょう。食品表示を見る習慣はとても大切ですね。




③ 免疫力を上げる食品を摂る


腸の壁が傷ついており、免疫機能が過剰になっている人が多いです。腸の免疫機能を改善することは、とても大切なことです。ではどんな栄養素が免疫力を上げてくれるのでしょうか。


◆抗酸化ビタミン(ビタミンA、C、E)


●ビタミンA

皮膚や粘膜を健康に保つ働きを持ちます。炎症を抑える働きも持ち、しっかり食事から摂りたい栄養素です。


ウナギやレバーに含まれるビタミンAはそのまま体内に吸収されますが、緑黄色野菜に多く含まれるカロテンは体内で必要な分だけビタミンAの働きをします。つまり、カロテンは過剰摂取の心配はありません。


食品としては、ウナギ、レバー、緑黄色野菜(人参やトマトなど)が挙げられます。


●ビタミンC

抗酸化性を持つ水溶性のビタミンで、免疫活動の主力である白血球の働きを強化するため、免疫力を高める働きに優れています。風邪からがんまで予防する抜群の働きをする栄養素です。


喘息の方はビタミンCが不足していることにより、気道の粘膜が敏感になって症状が起きるという報告もされています。


食品としては、果物ではアセロラやゆず等の柑橘系の果物、野菜ではパプリカやパセリ、また芋類にも多く含まれます。


●ビタミンE

ビタミンEは、強力な抗酸化力を持ち、細胞が過酸化脂質化して炎症を起こすのを防ぐ働きがあります。


アレルギー性疾患の症状を緩和する、大切なビタミンで、喘息をはじめ、アトピーや、花粉症の人の多くは、ビタミンEが不足傾向にあります。


食品としては、アボカド、かぼちゃ、パプリカ、ごま、魚卵などが挙げられます。


◆食物繊維

最近の研究では、スイスのローザンヌ大学病院の研究チームが、繊維を含んだ食物の摂取で免疫システムがどう変化するかをマウスを使って観察しました。それによると、喘息の炎症と食物繊維には関係が見られ、免疫機能が上がり、炎症を抑制できる可能性があることがわかりました。


腸内環境を整える菌のエサになる上で欠かせない食物繊維はとても大切な栄養素です。


食物繊維が多い食品として、キノコ類、海藻類、根菜類、穀類などが挙げられます。


◆発酵食品

しっかり腸内環境を整え、免疫力を上がるためには、エサとなる食物繊維を入れた以上、このエサを使って繁殖する「菌」を入れていく必要があります。そこでしっかり食べてほしいのが発酵食品です。


発酵食品は多くの菌を持っているので、腸内環境には大きなアプローチとなります。納豆、味噌、キムチや漬物などの食品を私生活に取り入れていきましょう。


3つのポイントはご理解して頂けましたでしょうか?


① アレルゲンには気をつける

② 食品添加物に気をつける

③ 免疫力を上げる食品を摂ること


お子様の体調管理の味方になるポイントが食品に隠れていることがありますので、是非上記の3つのポイントを意識してみてください!




喘息のお子さんへのおすすめレシピ


では、最後に喘息を持つお子さんへのおすすめのレシピをご紹介します。



「豚しゃぶと彩り野菜のオイル漬け」

しっかり免疫力を高める抗酸化ビタミンが摂れます。リンク先で紹介されているレシピのサラダ油を、亜麻仁油やえごま油にしていきましょう。亜麻仁油やえごま油は、炎症緩和作用があり喘息の緩和に働きかけます。

詳細はこちら→ http://kenokoto.jp/13561



「山芋のポタージュ」

食物繊維やビタミンCが摂れるスープ。スープなので、手軽にさっと飲めるのも嬉しいですね。

詳細はこちら→ http://kenokoto.jp/10716


是非、ポイントとレシピを参考に、喘息と食事について向き合ってみてくださいね。


※この記事は「治療ノート」とライフスタイルマガジン「ケノコト」の共同記事です


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https://goo.gl/ZPB1S3

プロフィール

佐藤 彩香(さとうあやか)
佐藤 彩香(さとうあやか)
栄養士/予防医学士。栄養士として、企業や保育園を経験。現在はスポーツ選手、子供を持つ親御さん、身体にお悩みを抱えた方など約2,000人の方々と関わる。“予防”という考えのもと、実践に結びつく食事方法を紹介。三食の食事を3回のチャンスと捉えてもらえるきっかけ作りをする「あなたのかかりつけ栄養士」として、さまざまなフィールドで活動している。http://s.ameblo.jp/aya0802080/