あなたの体験談が必要とされています

詳しくはこちら

質問するログイン

2本のポールが介護予防の救世主に!? 今注目のノルディック・ウォーキングの魅力

高齢の両親に運動をすすめたいけど、転倒などによるケガが心配… あるいは、手軽で効率的にシェイプアップしたい、体を鍛えるためのトレーニングを導入したいなどなど、これらの願望はたった「2本のポール」で叶えられるってご存じでしたか? リハビリや日々のエクササイズ、そしてダイエットなど幅広く活用されている、今話題の「ノルディック・ウォーク」。その魅力とうれしい効果をご紹介します。

掲載日:2016年10月24日

2本のポールが介護予防の救世主に!? 今注目のノルディック・ウォーキングの魅力


「ノルディック・ウォーク」とは?


「ノルディック(Nordic)」とは“北欧の、北欧風の”という意味。その名のとおり「ノルディック・ウォーク」は、北欧フィンランドで生まれたスポーツです。


その発祥は、クロスカントリー選手が雪のない夏の時期のトレーニングとして、ポールをもって丘を歩いたこと。ポール(スティック)を両手に持ち、緩やかな丘陵を歩いていくイメージですね。


このノルディック・ウォークが、実はリハビリや介護の現場でもひと役買っていることをご存知でしょうか?


まず、ノルディック・ウォークの効果と「2本のポール」の大きな役割についてご紹介します。




「2本のポール」、何がスゴいの?


ノルディック・ウォークは、2本のポールを使用して歩きます。


このポールを使うことで、なんともうれしい効果が得られるのです。


ノルディック・ウォークは両手にポールを持つので歩行時には3点支持、4足歩行となるので身体の90パーセントを活用する全身運動となり消費カロリーはアップするのですが、両足(特に腰、膝、足首や関節など)にかかる負担は逆に大きく軽減でき、体感的には楽に感じるのがノルディック・ウォークの最大の特徴です。

高齢者や衰えた筋肉を向上させるためのリハビリでの活用、病床から離床される際の安全確保や転倒予防に、あらゆる場面での活用が考えられます。

全日本ノルディック・ウォーク連盟「ノルディクウォークについて」より)


2本のポールを持ってノルディック・ウォークに切り替えることで、いつものお散歩が全身運動に早変わり。


さらに2足歩行から4足歩行となることで転倒など不測の事故を防止したり、足腰への負担を軽くしてくれるのです。




歩幅が狭いと認知症リスクが3倍に!? ウォーキングが握る、認知症予防への道


東京都健康長寿医療センター研究所の谷口優さんによると、

認知症の前段階にある認知機能低下については、維持または改善を報告している研究が数多くあります。その内容で、最も効果的だと考えられているのはウォーキングです。

(東京都健康長寿医療センター研究所 「老人研究NEWS」No.250)


とのこと。特に谷口さんが70歳以上の高齢者約1150名に5年間の追跡調査を行ったところ、歩幅の狭い人は、歩幅が広い人に比べて認知症リスクが約3倍との結果が出たそうです。


ノルディック・ウォークは、ポールを持つことで姿勢が良くなり、自然に一歩が大きくなります。歩幅を広くして歩くと、狭い時より筋肉がより刺激されます。

「足は第二の心臓」と呼ばれていますが、足の筋肉をしっかり使うことで血液の循環が促され、脳への血流も良くなり、筋力アップにもつながります。


さまざまなメリットが期待でき、大きな装置の導入も不要。安全性も高いので、子供から大人、ご高齢の方まで安心して楽しめるノルディック・ウォークは医療の現場でも、その効果が注目されています。


◆パーキンソンなど脳・神経系疾患の方


◆下肢関節に障害がある方


◆手術後のリハビリテーションにも


ノルディック・ウォークは、上記のような場面で実際に導入されているそうです。


その事例や効果をもっと詳しく知りたい!という方にご紹介したい書籍が、こちらです。



書籍『メディカルノルディックウォーキング』


専門家の目線でノルディック・ウォークの効果や可能性、導入例などをわかりやすく紹介しています。


ノルディック・ウォークの歴史から医学的な解説、そして、アルツハイマー病・パーキンソン病・下肢関節障害・心臓病など、さまざまな病とノルディック・ウォークの実際について、詳しくわかりやすく掲載されています。



項目ごとにまとめられているので、ノルディック・ウォークのことがより深く、より正確に理解できます。


※購入方法などの詳細は記事末尾をご確認ください



リハビリや介護に! ノルディック・ウォーク活用法


ノルディック・ウォークを始めるにあたっていちばん重要なポイントは、ご自身にとって最も相応しい運動強度の歩き方を身に付けることです。


スポーツ選手のトレーニングに利用される「アグレッシブ・ウォーク」というハードな歩き方から、通常のウォーキングに近い「スタンダード・ウォーク」、そしてリハビリや介護のシーンで活用できる「ディフェンシブ・ウォーク」という歩き方があります。


特にディフェンシブ・ウォークは、全日本ノルディック・ウォーク連盟が医学的な研究を重ね、介護予防に使えるように確立されたものなのです。


では、ここからはリハビリでも介護の世界でも活用できるディフェンシブ・ウォークについて詳しくご説明します。



ディフェンシブ・ウォーク(運動強度:弱



【ポールの位置】

踏み出した足の横に、ほぼ垂直に突く方法


介護予防だけでなく生活習慣病対策や高齢者の健康運動対策、そして関節障害を持たれている方やスポーツ障害のリハビリなどで活用していただける歩き方です。


ポールはひじが90度に曲がる長さ。垂直に持った左右のポールが身体をバランスよく支えることで、背筋がまっすぐになり、姿勢矯正にも効果があると言われています。


歩行不安定な人やリハビリとして利用したい方の場合、ポールを杖のように使用してください。


負担をかなり軽減できるので、膝腰を守りながら歩けます。




そして、さらに運動強度が高い歩き方がこちら。



それぞれの正しい歩き方については、ノルディック・ウォーク連盟の公認指導員にご相談されることをおすすめします。


ディフェンシブからスタンダードにかけての歩き方をマスターしたい方は、全国各地の全日本ノルディック・ウォーク連盟ノルディック・ウォークステーションアグレッシブウォークに関しましては、全国の有名スポーツ店などでご相談ください。




ノルディック・ウォークを始める前に


さぁ、準備が整ったらさっそくノルディック・ウォークを始めてみましょう!


「せっかく始めるなら効果を最大限に活用して、時間を有効に使いたいな」と思われた方。


前述の書籍『メディカルノルディックウォーキングをチェックすれば、ノルディック・ウォークをより効果的に行えるはずです。


リハビリやパーキンソンなど脳・神経系疾患の方、関節障害などに活用されたい方は、安全のためにも『メディカルノルディックウォーキング』で事前に知識を深めておくことをおすすめします。


健やかな未来のために、今日から一歩を踏み出しましょう!



参考情報:

ノルディクウォークについて(全日本ノルディック・ウォーク連盟)

http://www.nordic-walk.or.jp/index_info/nordic_walk_info.aspx

歩幅が狭い人は要注意 認知機能が低下しやすい人の特徴(老人研 No.250)

http://www.tmghig.jp/J_TMIG/books/rj_pdf/rj_no250.pdf


著者情報

治療ノート編集部
治療ノート編集部です。患者さんが知っておくべき、有益な医療情報を随時お届けします。みなさまからのご意見やご要望お待ちしております。