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4人に1人がアレルギー性鼻炎!? その原因と、そして治療法の種類は?

花粉症に代表されるアレルギー性鼻炎は年々増加しており、実に日本人の4人に1人はアレルギー性鼻炎だと言われています。今まで症状のなかった人が突然発症したり、別のアレルゲンで発症することも珍しくありません。ここではアレルギー鼻炎の種類や治療方法について解説します。

掲載日:2016年10月20日

4人に1人がアレルギー性鼻炎!? その原因と、そして治療法の種類は?


季節性アレルギー鼻炎と通年性アレルギー鼻炎


アレルギー性鼻炎は大別すると、季節性のものと通年性のものに分けられます。季節性と通年性のアレルギー性鼻炎を同時に発症することもあります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。



季節性アレルギー鼻炎


季節性アレルギー鼻炎は一定の季節に起こるもので、花粉症がその代表例として挙げられます。アレルゲンが花粉なので、アレルゲンとなる植物の開花時期のみ発症します。


開花時期は植物によって異なるため、何らかの花粉が一年中飛んでいると言っても過言ではありません。人によっては複数の花粉をアレルゲンとするため、一年のうち複数回の症状が出てしまう人もいます。


アレルギー性鼻炎の原因となる代表的な花粉と飛散時期は以下の通りです。



(1)スギ

日本人に最も多い花粉症の原因がスギです。スギ花粉の飛散ピークは2~4月頃ですが、秋(10月~12月頃)にも――少量ではありますが――飛散するので、ほぼ一年中スギ花粉に悩まされる人もいます。


(2)ヒノキ

スギに次いで多いと言われているのがヒノキ花粉症です。ヒノキ花粉の飛散ピークは春の3月~5月上旬ごろで、スギよりも数週間遅れて飛散します。スギ花粉に反応する人はヒノキ花粉にも反応しやすく、スギ花粉症の約7割の人がヒノキ花粉症でもあると言われています。


(3)イネ科

イネ科の花粉症の原因となる植物には、カモガヤやハルガヤ、イネ、ムギなど多くの種類があります。イネ科の花粉のピークはカモガヤやハルガヤなど5~6月のものと、アシやススキなど8~9月のものとがありますが、ほとんどが5~6月です。スギやヒノキの花粉と異なり、風に乗って広く飛散することは少なく、局所的に発症しやすいのが特徴です。


(4)キク科

キク科の花粉症の原因となる植物には、ブタクサ、ヨモギ、ハルジオン、ヒメシオンなどです。イネ科の花粉は5~6月に飛散するものもありますが、ほとんどが8~10月にピークを迎えます。イネ科と同様に広く飛散することはありません。



通年性アレルギー鼻炎


通年性アレルギー鼻炎は季節と関係なく起こるアレルギー鼻炎のことで、原因のほとんどがハウスダストと言われています(ハウスダストとは家の中のホコリやチリなどのことで、ダニ、カビ、細菌、動物や人のフケや垢、植物の花粉や胞子など、さまざまなものが含まれています)。


一年を通して発症しますが、部屋を閉め切ることの多い冬や湿度の高い夏などに症状がひどくなることが多いようです。また、喘息やアトピー性皮膚炎などを併発することも多いとされています。




アレルギー性鼻炎の治療法は?


アレルギー性鼻炎の治療方法には、薬で症状を和らげる薬物療法や外科的療法などがあります。


薬物療法

薬物療法は、アレルギー性鼻炎の治療法のなかでも一般的な治療法です。症状を緩和することが目的で、使用する薬には抗ヒスタミン薬やステロイド薬があります。


【抗ヒスタミン薬】

抗ヒスタミン薬は、くしゃみ・鼻水などのアレルギー性鼻炎の諸症状を緩和するために使用します。第1世代と第2世代があり、第1世代は即効性がありますが、強い眠気などの副作用が出やすいのが特徴です。一方、第2世代は、効果が出るまでに時間はかかりますが、アレルギーの改善度が高く持続性があります。アレルギー性鼻炎に主に使用されるのは第2世代です。


【ステロイド薬】

アレルギー性鼻炎に使用されるステロイド薬は主に鼻噴射用ステロイド薬と内服薬です。鼻噴射用は効果が高く副作用が少ないためよく使用されます。一方、内服薬は重症の場合に使用されることが多い薬です。このほかにもアレルギー性鼻炎に使用される薬物はいくつかあります。特に花粉症の場合は、症状が出始める1~2週間前から薬を飲み始めるのが理想的です。



外科的療法

またアレルギー性鼻炎の症状を緩和させる対象療法に対し、手術などでアレルギーを抑える方法もあります。外科的な療法として、レーザー手術、電気凝固法、化学焼灼法、粘膜切除術などがあります。


【レーザー手術】

レーザー手術は、アレルギー鼻炎の外科的な治療の主流となっている治療法です。鼻の粘膜にレーザーを照射して変性させ、アレルギー反応が起きないようにします。痛みや出血はほとんどなく、手術時間も10~20分程度です。効果の持続は個人差が大きく数ヶ月から2年ほどです。


【アルコンプラズマ凝固法】

また、アルゴンプラズマ凝固法という方法もあります。これはアルゴンプラズマで鼻の粘膜を焼灼凝固させ、アレルギー反応が起こらないようにする方法です。痛みや出血がほとんどない点はレーザー手術と似ていますが、レーザー手術よりも患者の負担が少なく手術時間が短い、広範囲を確実に焼灼できるなどの理由から、レーザー手術に変わる新しい外科的療法として注目されています。



メリット・デメリットを考慮して主治医に相談を


現在、アレルギー性鼻炎の治療は、手軽で安価な薬物療法を行う人がほとんどです。外科的療法は根治治療ではなく、半年~2年ごとに治療を行う必要があります。


しかし、定期的に薬を飲み続ける煩わしさ、そして眠気などの副作用の悩まされることはないので、それぞれのメリット・デメリットを考慮して、主治医とよく相談して治療方法を決めていくとよいでしょう。


アレルギー性鼻炎の基礎情報や治療法は下記をご参照ください。

https://www.c-notes.jp/diseases/allergic_rhinitis



参考情報:

アレルギー性鼻炎のはなし ~原因とメカニズム~(エスエス製薬)

http://www.ssp.co.jp/alesion/rhinitis/

アレルギー性鼻炎の外科治療(手術・レーザー)の種類と方法(ヘルスケア大学)

http://www.skincare-univ.com/article/009626/

花粉症における薬物療法(役に立つ薬の情報~専門薬学)

http://kusuri-jouhou.com/pharmacology/kafun.html

薬の使い方について(かめやまクリニック)

http://allergy-kameyama.com/kusuri.html

アレルギー性鼻炎レーザー治療(藤耳鼻咽喉科)

http://tohjibika.com/04_laser.htm

スギ花粉症の患者さんは何万人ぐらいいるのでしょうか?(第一三共株式会社)

http://www.kafunst.info/kafun/faq/q_1.php

花粉カレンダー(KYOWA KIRIN)

http://www.kyowa-kirin.co.jp/kahun/about/calendar.html

花粉症の原因・アレルゲンの種類(池袋サンシャイン通り眼科診療所)

http://www.ikec.jp/kafunsyou/kafun2.html


著者情報

治療ノート編集部
治療ノート編集部です。患者さんが知っておくべき、有益な医療情報を随時お届けします。みなさまからのご意見やご要望お待ちしております。