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ストーマ周囲の皮膚は入念な手入れが必須! どんなケアが有効? 肌にやさしく心地よい「セルケア」について

先日、フリーアナウンサーの中井美穂さんが腸が破れる腹膜炎を患い「ストーマ(人工肛門)」を持っていた過去を明かされました。とりわけ女性にとっては口外しづらいトピックであり、その勇気ある告白に大きな反響が寄せられましたが、日本におけるストーマ保有者は実に20万人にものぼります。排泄物の処理など日々の手入れが必要であり、装具や皮膚のトラブルも多いストーマ、一体どんなケアが有効なのでしょうか…?

この記事のあらすじ

  • ストーマ保有者は20万人! きっとあなたのそばにも…
  • 装具の着脱で頻発する皮膚トラブル、上手なケアのコツは?
  • 肌にやさしく、心地良い装着感の「セルケア」シリーズが好評です!
ストーマ周囲の皮膚は入念な手入れが必須! どんなケアが有効? 肌にやさしく心地よい「セルケア」について


約20万人が保有するストーマ、今後も増加傾向に


医療・福祉・健康分野の機器・材料を開発・製造するメーカー「アルケア」(東京都墨田区)によると、日本における人工肛門(ストーマ)の保有者は年々増え続けており、2016年現在では実に20万人もいらっしゃるそうです


国立がん研究センターの発表によると、2013年に拠点病院で新たに大腸がんと診断された患者数は、2007年の調査開始以来、男性では初めて大腸がんが胃がんを上回り1位となり、女性は大腸がんが乳がんに次いで2位となりました。また、大腸がんは乳がんとともに、症例数が前年より約4,000 例急増していることもわかりました。


全体で見ると、1 位は「大腸がん」(9万1,530例)、2位は「胃がん」(7万5,265例)、3位は「肺がん」(7万3,017例)となり、今後もストーマを造設される方が増えることが見込まれています。 


外見からは保有者であるかどうかわからず、また本人も公表しづらいとてもデリケートなストーマの問題。当事者はもちろん、ご家族や周囲の方も理解を深め、保有者が快適に過ごすことのできる社会の実現が望まれています。



基礎知識:「ストーマ」とは?



人工肛門は英語で「ストーマ(stoma)」と言います(ギリシア語で“口”を意味するそう)。ストーマは、大腸がんや直腸がん、膀胱がんなどで大腸や小腸などの消化管、尿管などを手術して切除した際に、腸や尿管などの一部をお腹の外に出して作った便や尿の「出口」です。


そして、ストーマをお腹に造設した人のことを「オストメイト(ostomate)」とも呼びます。ストーマという言葉を知らない人でも、オストメイトは耳にしたことがあるのではないでしょうか?




自分の意思で排泄不可能に… そこで必要なのがストーマ装具


ストーマには、大腸がんなどで消化管を切除した患者さんが作る「消化管ストーマ」と、膀胱がんなどで膀胱を切除した患者さんが作る「尿路ストーマ」の2種類があります。消化管ストーマは便が、尿路ストーマは尿が排出される際に機能します。


ストーマを作ると便意や尿意がなくなるため、自分の意思で排泄をコントロールすることができなくなります。そこで必要となるのが、便や尿、ガスを管理するストーマ装具です。


ストーマ装具は、排泄された便や尿をためておく袋(ストーマ袋)と、ストーマ袋を体にくっつけるための面板(めんいた)からなります。ストーマ袋でストーマをすっぽりと覆うことで、便や尿、それらの臭いが漏れないようにするのです。


袋には便や尿がたまっていきますから、1日に数回、排泄物を捨てなければなりません。また衛生的な面から、数日に1度、装具を交換する必要があります。


この交換のために皮膚に張る面板を繰り返し着脱することで、かぶれなどの皮膚トラブルを起こす人が少なくありません。何かよい対策はないでしょうか…?




皮膚のかぶれに要注意! 適切な装具とケアで予防を


装具着脱時の刺激から皮膚を守るためには…


前述のとおり、ストーマ装具は数日に1度は交換しなくてはならないので、その度にお腹につけた面板をはがします。この時に、剥がす際の刺激(=剥離刺激)などにより装具の周囲の皮膚がかぶれる可能性があるのです。


また、装具に含まれる皮膚保護剤が肌に合わない場合もあります。さらに、装具がぴったりと密着しないことで排泄物が漏れてしまい、気がかりな臭いや皮膚障害に繋がる可能性もーー。皮膚障害が起きると、それによって装具が装着しづらくなり、また肌の状態が悪化するという負のスパイラルを招くことになってしまいます。要するに…


ご自身の肌に合った装具を選び、ストーマ周囲の皮膚の状態をいかに上手にケアするかがオストメイトにとっては何よりも大切なのです。


かぶれを防ぐための対策としては、適切なタイミングでの装具交換、刺激の少ない皮膚保護剤の使用などのほか、スキンケアを適切に行うことも挙げられます。



装具を交換する際には、皮膚洗浄剤をしっかりと泡立ててその泡で汚れを包み込むようにして洗いましょう。洗浄後はぬるめのお湯で十分に洗浄剤を洗い流してください。洗い流すのが難しい場合は、ぬるめのお湯で濡らした不織布や繊維の柔らかい素材で3、4回ふき取るようにしましょう(動画:「ストーマ・ライフ」より)


ストーマ装具には前述のようなリスクがあることから、まずどんな装具をつけるかが重要になってきます。現在は品質が向上し、利用者の負担が少ない下記のような製品も登場しています。




患者さんの負担を軽減する「セルケア」シリーズ


「セルケア」シリーズ

アルケアによる「セルケア」シリーズは、ストーマの特徴、排泄物のタイプ・形状、また利用者ご自身の生活習慣や希望に応える多彩なラインナップが揃っています。セルケアならではの特徴としては、主に以下の3つがあげられます。


1. 面板をはがすときのダメージ(剥離刺激)を軽減


2. 面板にスキンケア成分「セラミド」を配合


3. 皮膚にぴったりとなじんで剥がれにくい


4. 独自の四重構造で高い脱臭効果と通気性を実現


それぞれの特徴について詳しくご紹介しましょう。



面板を剥がすときのダメージ(剥離刺激)を軽減


同社は面板をはがすときの肌への刺激によりトラブルが起きやすいことに着目、刺激やダメージを軽減した「セルケア」を開発し販売しています。面板に特殊な皮膚保護剤を配合し、かつ粘着成分が皮膚に残りにくいので、はがす際の刺激を大幅に軽減しているのです。



面板にスキンケア成分「セラミド」を配合


この皮膚保護剤は皮膚科学の力から生まれたもので、面板にスキンケア成分「セラミド」を配合しています。セラミドとは、表皮の最も上の層である角質層にある保湿成分で、皮膚内部への浸透効果が高く、肌を保護する働きがあります。



皮膚にぴったりとなじんで快適な着け心地


セルケアは皮膚にぴったりとなじみ、着け心地がよいことも特徴です。面板は0.3㎜~1.5㎜ととても薄く、柔軟性に優れていて、かがんだり反ったり、ねじったりしても肌にしっかりフィットします。その着け心地の良さは患者さんのストレスを大幅に軽減してくれるでしょう。



独自の四重構造で高い脱臭効果と通気性を実現


セルケアは、便や尿・ガスの臭いや漏れを防ぐ脱臭フィルターも備わっています。


脱臭効果の高い活性炭繊維、侵入した排泄物を留めるポリウレタンフォームなどからなる独自の四層構造で、スムーズにガス抜きと脱臭が可能。たとえ目詰まりしても、フィルターを指で数回つまめば通気性が回復するという画期的な仕組みも導入しています。


セルケアシリーズのより詳しい特徴、ラインナップについては下記リンクの製品カタログをご覧ください。

http://www.almediaweb.jp/stomacare/life/_shared/pdf/cellcare.pdf




信頼の国際規格「ISO13485」を取得、経済産業大臣賞も受賞



アルケアは、スイスのジュネーヴに本部を置く非政府組織・国際標準化機構(略称ISO)が定める「ISO13485」を取得しています(ISOは国際的な標準規格を策定しており、ISO13485は医療機器の品質の安全性を確保するために設けられた規格です)


また、「スキンケア成分配合、通気性回復フィルター・汚れ防止構造搭載の人工肛門装具の開発」としてセルケア2の技術が高く評価され、2009年には「第3回ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞」を受賞。その安全性・信頼性のたしかな証といえるでしょう。




アルケア運営「ストーマケア情報サイト」はお役立ち情報が満載!


「ストーマ・ライフ」トップページ

ストーマに関する悩みについては、ストーマ外来を設けている医療機関で専門知識を持った看護師などに相談できるほか、アルケアが開設したWEBサイト「ストーマケア情報サイト」でも管理方法や日常生活でのポイントをわかりやすく解説しています。


この「ストーマケア情報サイト」は医療従事者のための情報サイト「ストーマケア・ナーシング」、ストーマを持って暮らす人たちのための「ストーマ・ライフ」、小児ストーマの情報を集めた「小児ストーマ」の3つのカテゴリーにわかれています。ストーマを持つ一般の方向けの「ストーマ・ライフ」では、知っておきたい基本知識から、ストーマを持って暮らすうえで直面する日常生活上のさまざまな困りごと、さらに活用できるストーマ外来、患者会、福祉情報などが紹介されています。


また、「ストーマというハンデを持つことで、それまで見えなかったものが見えるようになった」「いろいろ失敗もしたけれど、素敵な出来事もたくさんあった」など、ストーマで悩みつつも前向きに暮らしておられる方の体験談も多数寄せられています。ぜひ参考にしてみてください。


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治療ノート編集部
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