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急増する認知症患者、初期にはどんな症状が…? 参考にしたい経験者の声

「あれ、もしかして、認知症…?」と、ハッとされた経験はありませんか? 「最近、物忘れが多い」「道に迷うようになった」「おしゃれに興味がなくなった」といった些細な変化が認知症の前兆かもしれません。まだ認知症を完全に治す治療法はありませんが、早期に発見し適切な治療を行うことによって、症状の進行を遅らせることは可能です。認知症のサインを見逃さないために、どんな初期症状が起こるのかしっかり確認しておきましょう。

急増する認知症患者、初期にはどんな症状が…? 参考にしたい経験者の声


これって、認知症の症状…?


認知症の症状でもある「同じ質問を繰り返す」「迷子になりやすい」「怒りっぽくなる」のは、一体なぜなのでしょうか?


それは、脳の神経細胞が破壊されることによって起こる「中核症状」が関係しています。



記憶障害 


記憶障害は、ついさっきまでの記憶が思い出せなかったり、今までできていたこと(洗濯、運転など)の記憶が抜けてしまう状態です。


数分前の出来事を忘れてしまい、同じことを何度も質問したり、直近の会話が思い出せないような状況がこれに当てはまります。



見当識(けんとうしき)障害


月日や時刻の感覚、自分がどこにいるのかという空間を把握することが困難な状態を「見当識障害」といいます。


方向感覚が薄らぎ、さっき来た道を帰ることも難しくなるような状態になってしまいます。



理解・判断力の障害


考えるスピードが落ち、更に一度に処理できる情報の量が減るため、ふたつ以上のことが重なると理解が難しくなったり、うまく処理できなくなってしまう状態です。


具体的には、何かの作業の途中に別のことを話しかけられると、それまでの作業がどこまで進んだが思い出せない…などがこれに当たります。



実行機能障害


計画を立てて行動することが難しい状態を指します。スーパーで家にある食材を買ってきてしまったり、料理を作る際の同時進行が難しくなります。



感情表現の変化


いわゆる「空気が読む」ことが難しくなったり、周りからの刺激に対して正しいリアクションができなくなってしまうことがあります。


誰かに「そんな馬鹿な」と言われると、前後の文脈が理解できず自分が馬鹿と言われたと勘違いして怒ってしまう、ということも…。周りの状況を判断する能力が低下し、思わぬ勘違いをしてしまうことも「中核症状」のひとつなのです




若い人も要注意! 若年性認知症の実態


「私はまだ若いから、認知症なんて関係ないわ…」


そんなふうに思い込んでいるあなた、油断は禁物です!


65歳未満の方が発症した認知症のことを若年性認知症」といい、その患者数は約4万人(2009年に厚生労働省が発表)で、発病年齢は平均で51歳、数としては女性より男性の方が多かったそうです。


突如、若年性アルツハイマー病に襲われた50歳の働き盛りのサラリーマン(渡辺謙)と、そんな夫を懸命に支えようとする妻(樋口可南子)の絆を綴った映画『明日の記憶』のヒットなどで、その恐ろしさは広く知られるようになりました。


若くして認知症にならないためにも、規則正しい生活を心がけるなど、脳の老化を防ぐケアをしっかりしておきたいですね。


では、もし認知症の症状に直面したら、私たちはどのように対応していくべきでしょうか? ここからは治療ノートに寄せられた経験者の声をご紹介します。ぜひ参考にしてください。




認知症、どんな初期症状がありましたか?


「もの忘れ外来を受診した結果、アルツハイマー型の認知症という診断を受けた。最初に本人がめまいがすると言うので、脳神経科を受診したところ、うつ病の診断を受けたが別の病院で認知症という診断だった。もの忘れ、もの盗られ妄想、何度も同じことを言う、買い物に行って何度も同じ物を買ってくる、など」(70代以上男性のご家族)


https://www.c-notes.jp/diseases/dementia/experiences/282


「物忘れが激しくなってきたので、単純に老化現象かと思っていましたが、次第に時折攻撃的になったりしてきました。次第に人の悪口を大声で言ったり、娘(私の母)のことをひどく疑ったりするような症状が現れてきました」(70代以上女性のご家族)

https://www.c-notes.jp/diseases/dementia/experiences/3983


「日常的なお風呂を入ったことを忘れる、しっかりしたひとだったがうまくしゃべれなくなる、少し暴力的になるというところから近所の内科受診。元々、脳梗塞を10年前に発症していたためアルツハイマーではなく脳器質性認知症を疑いCTをとり判明」(70代以上男性のご家族)


https://www.c-notes.jp/diseases/dementia/experiences/1855




治療法と、その効果について


治療法:ドネペジル

「症状の進行は見られ、近頃では家族以外にも認知症である事を感じ取られるようになっている。が検査レベルでは進行しておらず現状維持となるそうで、またネットなどで調べても今現れている症状は初期症状の内のようなので、治療の効果でゆっくりした進行なのかもしれません」(70代以上男性のご家族)

https://www.c-notes.jp/diseases/dementia/experiences/747


治療法:認知リハビリテーション

「朝急にスーツを羽織り、その上にランニングシャツという違和感のある格好で無断で出かけてしまうことが多かったのですが、1年ほど経ってから徐々に一声"外、見てくる"と話してくれるようになりました。2年後から作品を作ることも多く、作品を飾って見返すとその時のことを思い出したり、日記のように脳で記録出来ているのだと思います。


孫や息子の名前も、初期は訪れた時にまるで他人が家に上がり込んできたように接していましたが、名前はすぐ出ないものの顔でわかるようになりました。また、笑顔の時間も増えたように感じます」(70代以上男性のご家族)


https://www.c-notes.jp/diseases/dementia/experiences/2926


治療法:回想法

「昔のことばかり話しして、過去の懐かしい思い出を語り合ったり、話を聞いてあげると、とても喜んだし、回想法は精神状態を安定させる効果があると聞いていたので、回想法を選択しました」(70代以上男性のご家族)

https://www.c-notes.jp/diseases/dementia/experiences/278


治療法:ガランタミン

「認知症の進行を遅らせる効果があるようで、実際に、症状の進行はストップしているようです」(70代以上女性のご家族)

https://www.c-notes.jp/diseases/dementia/experiences/284




認知症、介護者に向けてのアドバイス


「どのような治療でも本人が穏やかに過ごせたらいいと思います。過去を思い出して楽しい時期を振り返ることができるのでオススメします」(70代以上男性のご家族)

https://www.c-notes.jp/diseases/dementia/experiences/477


「認知症は完治することはできないそうです。このため症状の進行を食い止めることが最善の方策です。当事者の行動がおかしいと感じたら迷わず医師に診てもらい、判断を仰ぎましょう」(70代以上女性のご家族)

https://www.c-notes.jp/diseases/dementia/experiences/284


「認知症は症状が人それぞれ違うので、怪しいと思った時点で1度、受診された方が良いと思います。本人より周りの人間の方が精神的にどんどんやられてしまうので、デイサービスやショートステイなどをうまく活用するとか良いと思います」(70代以上女性のご家族)


https://www.c-notes.jp/diseases/dementia/experiences/4619


※体験談はあくまでも個人の見解です。自覚症状や副作用、治療の効果には個人差があります。


参考情報:

総務省HP

http://www.soumu.go.jp/

認知症予防財団

http://www.mainichi.co.jp/ninchishou/

認知症サポーターキャラバン

http://www.caravanmate.com/

記憶障害とは。記憶障害の種類と対応(認知症ねっと)

https://info.ninchisho.net/symptom/s20

見当識障害の症状と対応(認知症ねっと)

https://info.ninchisho.net/symptom/s30

認知症の中核症状と周辺症状(BPSD)(認知症ねっと)

https://info.ninchisho.net/symptom/s10

認知症トピックス : 中核症状 ~その5~ 感情表現の変化など(認知症疾患医療センター)

http://www.koujinkai.or.jp/n-center/news/2_55ac8c688c5b7/index.html


著者情報

治療ノート編集部
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