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お薬の飲み忘れを防ぐには何が効果的? もし飲み忘れてしまったら…

病院で処方されたお薬、うっかり飲み忘れてしまうことありませんか? 処方薬は、用量や用法をきちんと守って飲んでこそ、治療効果があらわれるように処方されています。ここでは、飲み忘れてしまったときの対処法と、飲み忘れないための秘訣をご紹介します。

掲載日:2016年10月28日

お薬の飲み忘れを防ぐには何が効果的? もし飲み忘れてしまったら…


お薬の飲み忘れが多いのは60歳以上の女性…?


厚生労働省の2014年度の医療制度改定により、調剤薬局では薬を調剤する前に患者の飲み残し(残薬)を確認することが義務づけられました。これを機に、全国47都道府県で調剤薬局を展開する日本調剤株式会社は、2014年7月25日〜28日の期間、「これまでに1カ月以上継続してお薬を処方されたことがある」全国の20代〜60代以上の男女1,021人を対象にしたインターネット調査『処方薬の飲み残しに関する意識調査』を実施しました


調査の結果によると、半数以上の人がお薬の飲み残しが生じることがあると回答しており、その理由として最も多かったのは、「服用するのをつい忘れてしまうから」(65.8%)、次いで「体調回復などにより飲む必要がなくなったから」(30.0%)。特に60代以上の女性では「服用するのをつい忘れてしまうから」が90.9%と高い割合を占めました。




お薬を飲み忘れたら、どうなるの?


お薬を飲み忘れると、治療に効果が出ないことはもちろん、有効期限が切れたものを飲むおそれもあり、健康への影響が懸念されます。


お薬にはそれぞれに飲むタイミングがあり、決められたタイミングに飲まないと効果がなかったり、副作用を生じたりします。必ず決められたタイミングで飲むようにしましょう。用法の指示のうち、「食前」「食後」「食間」「就寝前」「頓服」とは次のタイミングをいいます。


食前:胃の中に食べ物が入っていないとき(食事の1時間〜30分前)

食後:胃の中に食べ物が入っているとき(食事の後30分以内)

食間:食事と食事の間(食事の2時間後が目安)※食事中に服用することではありません

就寝前:就寝30分くらい前

頓服:発作時や症状のひどいとき


飲み忘れた場合、原則として気がついた時点ですぐに服用し、次回の服用時間をずらします。1日3回のお薬の場合は4時間以上、1日2回のお薬の場合は6時間以上、1日1回のお薬の場合は8時間以上の間隔をあけて服用しましょう。


次回の服用時間が迫っている場合(目安として、1日3回のお薬で2時間以内、1日2回のお薬で3時間以内、1日1回のお薬で8時間以内)には、1回抜かして次の分から服用を再開します。2回分を一度に服用することは絶対にしないでください。なお、お薬の種類によっては、飲み忘れたときの対応が異なる場合がありますので、必ず医師や薬剤師に尋ねましょう。


飲み残したお薬が家に残っている場合、家族や友人、知人にあげるのは厳禁です。医師が処方したお薬は、その人の病気、症状、体質、年齢などを考えて処方されています。症状が似ているからといって、絶対にほかの人にあげないでください。


飲み残したお薬は、処方された本人であっても、再び服用することはやめましょう。同じ症状でも、原因が異なると治療法が違ってくる可能性があります。また、お薬は時間が経つと分解したり、場合によっては成分が変質して本来の効果を得られないものもあります。


処方されたお薬は、特に指示された場合を除き、用法・用量に従って飲みきること。症状がよくなったからといって、自己判断で服用を中止すると再発する可能性もあります。有効期間を過ぎたお薬や、見た目に異常があるお薬は、捨てましょう。




お薬の飲み忘れを防ぐには? 手軽にできる飲み忘れ予防法


お薬の飲み忘れを防ぐためには、以下の5つのポインを心がけてみてください。


1.目立つ場所にお薬を置いておく

2.服薬日記をつける

3.服用予定時間に目覚まし時計や携帯電話のアラームを鳴らす

4.スマートフォン用の服薬管理アプリを活用する

5.「お薬カレンダー」を活用する


「お薬カレンダー」は、月曜から日曜までの1週間分のお薬を「朝」「昼」「夕」「寝る前」の4つのポケットに入れられるもので、製薬メーカーが配布していたり、市販もされています。認知症のある方が使用する場合は、家族やホームヘルパーの方が管理します。


お薬の飲み忘れは、服用するお薬の数や種類が増えることでも起こりやすくなります。医師や薬剤師に相談し、不要と思われるお薬を整理したり、2種類のお薬がひとつになった「合剤」に変更したり、1回に飲むお薬を1包にまとめるのもよいでしょう。


在宅用服薬支援機器「お薬のんでね!」

また、お薬の飲み忘れや飲み過ぎを防止してくれる優れもののロボット(在宅用服薬支援機器)「お薬のんでね!」発売されています。お薬を服用する時間になると光と音でお知らせし、取り出し口から薬剤ケースが出てくるしくみです。


服薬を促すアナウンス音は女性の声・男性の声・録音した声の3種類から選ぶことができ、録音は付属のマイクで録音可能。普段から聞き慣れているご家族や身近な方の声で服薬を促すことができるので効果的ですね。


服薬意識はあるものの「服薬時間を守れない」「服薬内容を間違えてしまう」方に効果的な服薬支援を行える機器となっています。




まとめ 〜効果を十分に得るために正しく服用を〜


医師が処方したお薬は、あなたのそのときの病気や症状、体質などを考慮して処方され、飲む量や飲むタイミング、服用期間なども決められています。飲み忘れや飲み過ぎ、飲み違いをせずに、処方どおりに正しく服用することが大切です。服用していて異常を感じたら、すぐに医師や薬剤師に相談しましょう。



「処方薬の飲み残しに関する意識調査」を行いました(日本調剤株式会社)

https://www.nicho.co.jp/corporate/info/11546/

<服用忘れ多い世代は?>処方薬の飲み残しに関する意識調査――日本調剤(わかるかいご)

http://wakarukaigo.jp/archives/6924

お薬を飲み忘れたら、どうしたらいいの?(外房薬剤師会)

http://www.chou-yaku.com/faq02.htm

複数の薬、飲み忘れ注意…薬剤師と相談 1包にまとめる 「合剤」に変更(ヨミドクター)

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20151225-OYTEW63018/

服薬支援機「お薬のんでね」(上島電興社)

http://www.kdew.co.jp/nb


著者情報

治療ノート編集部
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