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男性にも多い「尿漏れ」、原因は? セルフケアで改善できるの?

「尿漏れ」と聞くと、女性に多い症状だと思う人も多いのではないでしょうか? 女性に起きやすい一方で、人知れず尿漏れに悩んでいる男性も多いといわれています。男性の尿漏れはなぜ起きるのでしょう? 改善する方法は…? 男性ならではの特徴を踏まえながら解説します。

男性にも多い「尿漏れ」、原因は? セルフケアで改善できるの?


「恥ずかしい」「相談しづらい」…多くの男性が苦悩中


40代以上の3人に1人、出産した女性の4割が「尿漏れの経験がある」そうです。女性は出産後、骨盤の底にあって尿道や肛門などを締める骨盤底筋が弱まることで、尿漏れを起こしやすくなります。そのため、女性にとっては比較的身近な症状でした。


その一方で、実は尿漏れに悩む男性も多いと言われています。男性の尿漏れは40代以上なら誰にでも起こり得るもので、若い男性にも増えているとされています(なかには20代から症状が出る人も!)


男性の場合は尿漏れへの悩みが世間に十分に知られていないため、周囲に相談しづらく、医療機関を受診する人も少ない傾向にあるようです。今では男性用の尿漏れ商品も増えてきましたが(ユニチャームの調査では、これまでは女性用の商品で代用したり、ティッシュやハンカチを下着の中に入れたりして対策を図っていたそうです)、たしかに誰かに相談するには、男としてちょっと躊躇してしまいますよね…。


ユニチャーム「男性の尿もれ」に関する意識調査を実施」




排尿前の尿漏れの原因は「前立腺肥大症」 薬で改善することも


男性の尿漏れには、排尿前に漏れてしまうものと、排尿後に漏れてしまうものの2つが挙げられます。


排尿前に漏れてしまうものとしては、「トイレには間に合うけれど排尿前に漏れてしまう」「だらだらと尿が止まらない」「トイレの回数は多いのに残尿感がある」「尿が出にくい」などの症状があります。


原因として考えられるのが、前立腺肥大症という病気です。


前立腺は男性だけにある臓器で、膀胱の真下にあり、尿道が中央を通っています。精液の一部となる前立腺液を分泌します。


前立腺肥大症は、この前立腺が加齢により大きくなってしまう病気で、尿道が圧迫されて狭くなり、排尿がコントロールできなくなります。


花王のHPによると、50代で44%、60代で52%、70代で63%の男性が前立腺肥大症にかかっているという結果が出ており、特に60~70代ではこの病気に伴う過活動膀胱によって尿が漏れてしまう人が増えていると言われています。


花王のHP「まずはセルフケアで、前向きな取り組みを」より


過活動膀胱とは、膀胱の筋肉である排尿筋が過剰に活動することで急に尿意を催し、我慢できずに尿が漏れてしまう症状を言います。女性よりも男性の方がなりやすく、また加齢とともに増加します。


この前立腺肥大症に伴う尿漏れの場合、重度でなければ症状を抑える薬で改善されます。症状が重い場合は手術なども治療方法として考えられます。


治療ノートには前立腺肥大症の体験談が寄せられていますので、ぜひ参考にしてください。

https://www.c-notes.jp/diseases/prostatomegaly/experiences/4627




筋力低下で起きる「排尿後滴下」 50代以上の3割が経験


尿漏れのもう一つのケースとして挙げられるのが、排尿後に漏れてしまう「排尿後滴下(てきか)」です。


尿道に残った尿を出し切れずに、残った尿が後から出てしまうもので、40代後半から始まり、50代以上の男性の3人に1人が経験していると言われています。


原因は、前立腺肥大症のほか、排尿を調節する筋肉が加齢によって弱まることが考えられます。尿道を縮めたり緩めたりする調整ができなくなることで、尿道に残ったわずかな尿が後から出てしまうのです。


重い前立腺肥大症など病気ではない尿漏れの場合、医学的な治療ではなく、セルフケアや尿漏れパッドなどの専用の商品を使うことで対策が図れます。




要チェック! 自分でできる3つの対策



尿漏れに対して自分でできるセルフケアとしては、主に以下の3つの方法があります。


1、ミルキング


陰嚢(いんのう)の付け根から尿道の先へ圧迫しながら尿を押し出すことを「ミルキング」といいます。牛の乳を搾り出す動作と似ていることからこの名がついています。ミルキングには尿道に溜まった尿を外に押し出す効果があるため、排尿後の尿漏れが気になっている人は試してみると良いでしょう。



2、骨盤底筋トレーニング


女性と同様に骨盤底筋を鍛えることも効果的だとされています。


トレーニングの方法としてはまず、排尿を途中で止めるイメージで、5秒間、筋肉を締めます。その後、同じく5秒間かけてゆっくりと緩めます。これを1回、8~10回を1セットとして、朝昼晩に2、3セットずつ続けます。3ヵ月ほどで効果を実感できる人が多いそうです。


骨盤底筋にうまく力が入っているかは、お風呂の中で肛門に手を添えてギュッと縮めたり、排尿の途中で尿を止めたりすることで確認できます。


この骨盤底筋トレーニングに、膀胱訓練を加えるとさらに効果的だと言われています。膀胱訓練とは、尿意を感じたときにすぐにトイレに行かずに、尿道を締めて尿意を我慢する訓練です。



3、生活習慣の見直し


尿漏れ自体への対策ではありませんが、生活習慣を見直すことで尿の頻度を落とそうと試みることはできます。


頻尿が気になる人は、利尿作用があるカフェインやアルコールを控えてみましょう。


また、脚のむくみを予防することで、夜間頻尿を防ぐ効果があります。


人間の体は本来、重力に逆らって血液などの水分を押し上げて循環させていますが、加齢により心臓や血管の機能が低下すると、下半身に水がたまり、脚がむくみやすくなります。脚がむくむと、体を寝かせたときに水分が腎臓に戻ってしまい、夜間頻尿になりやすいのです。


ウォーキングなど適度な運動で脚の筋肉を刺激したり、入浴で下半身に適度な水圧をかけたりすることでむくみを防ぎやすいとされています。




重病が潜んでいる可能性も!早めに受診を…


尿漏れの原因は先述した前立腺肥大症や筋力の低下以外にも、前立腺がん多発性硬化症パーキンソン病アルツハイマー病などの神経の異常、糖尿病や肥満、心因性などさまざまです。痛みを伴ったり、漏れる尿に血が混じっていたりする場合は膀胱がん結石の可能性があり、放置しておくと危険な場合もあります。


大きな病気が隠れている可能性もあるので、特に尿が赤かったり、白く濁っていたりする場合は早めに医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。


※治療ノートには尿漏れが症状の一つである水頭症の治療体験談も多数寄せられています。ぜひ参考にしてください。

https://www.c-notes.jp/diseases/hydrocephalus/experiences/3475



参考情報:

「男性の尿もれ」に関する意識調査を実施(ユニ・チャーム)

http://www.unicharm.co.jp/company/news/2014/1195815_3930.html

誰にでも起こる尿もれ 〜クミコ先生からのメッセージ 〜(ユニ・チャーム)

http://www.unicharm.co.jp/charmnap/chishiki/faq2/index.html

まずはセルフケアで、前向きな取り組みを(くらしの研究)

http://www.kao.co.jp/lifei/column/17/

トイレであれ? 50代の3人に1人が“ちょい漏れオヤジ”だった(dot.)

https://dot.asahi.com/wa/2015021300081.html

悩んでいるのはアナタだけじゃない! 40代から増える「ちょい漏れ」の謎(日経トレンディ)

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20150701/1065445/?rt=nocnt

著者情報

治療ノート編集部
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