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【第8回】うつ病などの精神疾患、誰に相談すべき…?実は身近にいる頼れる人たち

うつ病など精神疾患を患いながら(あるいはその可能性を含んだ異変を感じながら)、誰にも相談できずひとりで苦しんでいる方も多いことと思います。そこで、ピアサポーター・黒川常治さんの連載コラム『聞きたかった!メンタルヘルスのはなし』第8回目となる今回は、保健師やソーシャルワーカーなど、実は身近にいる頼れる相談相手をご紹介します。ひとりで悩まず、胸のうちを打ち明けてみませんか?

【第8回】うつ病などの精神疾患、誰に相談すべき…?実は身近にいる頼れる人たち

うつ病かな…? 実は身近にいる相談できる人


「もしかして、精神疾患かな…?」「精神疾患になったけど、今後の生活どうしよう…」という不安を抱きながら、誰かに相談することができずにいる方も多いと思います。ひとりで苦しんでいる人も多いでしょう。そこで、ここでは実は身近にいる相談できる人をご紹介します。


最終的には医療と結びつかなければと思いますが、初めに相談できた方によってその後の病との向き合い方も変わるので、ご案内いたします。



民生委員(児童委員)

地域には必ず、厚生労働大臣より委嘱された民生委員という方がいます。地域にある福祉機関や地域の市区町村とのパイプ役で、いろいろ相談できると思います。民生委員はその地域での生活についても情報があり、実はいろいろ相談できる人なのです。あなたの地域は誰が民生委員なのかは市報(区報)やホームページで確認できます。もちろん守秘義務も課せられています。



保健師

都道府県、市区町村の保健所・保健センターにいるのが保健師です。地域ごとに担当が割り振られて、保健や福祉の支援をしております。ちなみに保健師は国家資格です。地域の保健師は障害福祉課とつながっており、障害者や高齢者の支援をしています。実際、地域生活支援を利用するときに訪問をしてその実情を聞いてくれます。保健師は外出していることも多く、自分の地域の担当に繋がりにくいかもしれませんが、約束ができれば時間を取ってくれますので、お近くの保健所・保健センターへ相談してみてください。



障害福祉課

都道府県、市区町村の役所にあるのが名前もそのまま「障害福祉課」です。自立支援医療や障害者手帳の申請の窓口です。地域により精神疾患患者に対する支援は異なりますが、利用できる制度の中心はこちらになります。



社会福祉協議会

いろいろな福祉サービスを行っており、相談にも乗ってくれます。ボランティアの活動を支えたり、日常的な金銭管理をしてくれたり、生活に必要な貸付制度や、判断能力が十分でない人の権利を守る「成年後見制度」などの支援を行なっている各都道府県、市区町村に窓口がある非営利の民間組織です。



スクールカウンセラー

学校に通っていて、悩みを抱えている時、頼りになるのがスクールカウンセラーです。スクールカウンセラーはあまり他の機関と連携を持たない性質がありますが、他に漏れない安心感があります。保護者も相談できます。最近は若い精神疾患の患者も多く、学生やその保護者には心強い存在です。若い頃の不安定さは若さゆえなのか、病気なのか判断が難しいこともありますが、何かで苦しんでいたら是非、相談してみましょう。



企業内カウンセラー

最近では、業務によるストレスや人間関係の不調で精神疾患を発症する方も増えています。自分が少し「おや?おかしいな」と気づいた時から、気軽に相談できます。発症してからも、業務のあり方、負荷の掛かり具合など相談ができます。復職したての方には、その上司や同僚にとっても良き理解者となるでしょう。



地域生活支援センター・地域活動支援センター・障害者相談支援事業所

各地域で相談業務、生活支援を行なっている精神保健福祉士などがいる福祉機関です。フリースペースを設けて日中過ごせる場を設けている場合もあり、リクリエーションやプログラムを行っているところがあります。開所時間であれば、電話相談なども行っているところがあります。計画支援も行っており、登録(契約)すれば社会復帰への支援を受けられます。



ケースワーカー・社会福祉士・ソーシャルワーカー

市区町村や病院、公共機関に主にいます。生活保護においてはケースワーカーが相談に乗ってくれます。主に地域生活の相談に乗ってくれます。



精神保健福祉士(PSW:Psychiatric Social Worker)

保健所や地域生活支援センター、福祉施設、医療機関などに勤めています。精神障害者支援を行っています。精神疾患患者のことや、事例なども学習しているため、身近で相談できる職種と言えるでしょう。精神保健福祉士も国家資格です。



ヘルパー

生活支援という場で頼れる存在です。部屋の片付けなどの家事支援を中心に手助けしてくれます。僕自身もヘルパーさんに掃除を依頼しており、ヘルパーさんとの会話で癒されることもあります。



看護師

病院では欠かせない存在。医師には言えないけど、話しやすい看護師さんていますよね。基本的には自分で主治医に伝えるのですが、看護師との会話で自分の困りごとに気づくこともありますので、看護師に少し頼ってみるのもいいと思います。



かかりつけ医や訪問医療・訪問看護

精神科医でなくても普段からよく診てもらっているかかりつけ医がいましたら、ぜひ相談してみましょう。病院を紹介してくれたり、何かアドバイスをもらえるかもしれません。今、かかりつけ医の存在は見直されています。ずっと診てもらっているという安心感がありますよね。また、最近は訪問医療、訪問看護もあります。自宅にいて診てもらえるのです。体調が悪い方、引きこもりの方など、通院が難しい場合は訪問医療をおすすめします。



電話相談

今、家からなかなか出られない、身体が動かないけど話を聞いてほしいという方は電話相談を利用しましょう。話をすることで楽になることもあります。ピア・カウンセラーを置いている電話相談もあります。


【参考】

心の病、誰にも知られたくない、でも誰かに相談したい…そんな時頼れる相談窓口リスト

https://www.c-notes.jp/articles/78



何より“ひとりぼっち”がいちばんツラいです。もしかしたら、自分で壁を作っているかもしれません。周りが支援を遮っているかもしれません。これをきっかけに誰かに相談してみましょう。


<…第9回につづく第7回はこちら


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※治療ノートではうつ病の体験談を募集しております。闘病中の方のためにも下記リンクよりご投稿よろしくお願い致します。

https://www.c-notes.jp/campaigns/experiences/new?id=69



プロフィール

黒川常治(くろかわじょうじ)
黒川常治(くろかわじょうじ)
1969年東京生まれ。グラフィックデザイナー、社会福祉法人巣立ち会・ピアスタッフ、ピアカウンセラー。株式会社DHC在籍時はロゴマーク、健康食品のパッケージデザインを担当。メンタルヘルスの啓発活動や講演活動も行う。著書:「焦らない,諦めない.」(やどかり出版)「当事者からの50のヒント+α」(PDF電子書籍 http://www.dlmarket.jp/products/detail/245569)