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人工肛門を告白された中井美穂さんがPR、大腸がん啓発活動・ブルーリボンキャンペーンとは?

ピンクリボン…ならぬ「ブルーリボン」キャンペーンをご存じですか? ブルーリボンキャンペーンは「大腸がん」の疾患啓発運動のこと。「治りやすい」と思われがちな大腸がんですが、放置すると肺などに転移することもある油断できない疾患です。この大腸がんについて、そして先日、テレビ番組『徹子の部屋』出演時に人工肛門の経験を告白し話題となったフリーアナウンサー・中井美穂さん(中井さんは腹膜炎が原因)も賛同するブルーリボンキャンぺーンについて詳しくご紹介します。

掲載日:2016年03月04日

人工肛門を告白された中井美穂さんがPR、大腸がん啓発活動・ブルーリボンキャンペーンとは?


知ってますか? ブルーリボンキャンペーン


日本国民の死因、第1位は「がん」です。そんながん患者の多さを背景に、さまざまな団体ががん患者のサポート・啓発活動を行っていますが、その活動の中のひとつが「ブルーリボンキャンペーン」です。


かの有名なピンクリボン運動は乳がんの啓発活動をしていますが、ブルーリボンキャンペーンは「大腸がん」の啓発活動を行っています。




年々増加している大腸がんの患者数


日本の大腸がん患者の数は年々増加しており、毎年約10万人超が大腸がんの診断を受けているのが現状です。女性の部位別のがん死亡数では1位、男性では3位となっており、一層の注意喚起、啓発活動が求められています。


しかし、大腸がんは他の部位のがんと比べ、きちんと治療、または手術をすれば治りやすいがんでもあります(何より早期発見・治療が大前提です!)。がんには常に転移の可能性がつきまといますが、他の部位に転移しても、転移したがんを切り取れば完治も期待できます。


大腸がんは言ってみれば「完治の可能性が見込めるがん」。だからこそ、普段からの予防、検診、万が一の場合に備えての知識の学習で大腸がん克服を目指したい――。そんな患者からの積極的前向きな治療方法の選択を後押しするため、ブルーリボンキャンペーンは2011年から全国で医師など専門家を招いて大腸がんの予防検診から具体的な治療法まで、多くの情報を紹介するセミナーを開催し、啓発活動を続けてきました。




知っているようで知らない大腸がんのこと


ところで、みなさんは大腸がんがどのような病気か、具体的にご存じでしょうか?「比較的治りやすいがん」「よく肉を食べる人に多いって聞いたけど・・・」など、表面的な知識しか持ち合わせていない人も多いですが、これを機に、大腸がんがどのような病気なのか再確認しておきましょう。



大腸の粘膜上皮へ発生するがんです。正常な粘膜から直接がんが発生する原発性の場合と、腺腫とよばれる良性腫瘍の一部が悪性のがんとなる場合がありますが、この他に近年、鋸歯状の病変から発がんするケースも確認されています。
治療ノートの大腸がんページより



大腸がんの有無を確認する代表的な検査には、便の中の血液をチェックする「便潜血検査」と、肛門から内視鏡を挿入して視覚的に検査する「大腸内視鏡検査」の二通りの方法があります。


以下、治療ノートに寄せられた大腸がんの体験談をいくつかご紹介します。


市で行ったがん検診(検便)で異常値が出た。その後内視鏡検査により確定。最初は市立病院だったが、専門病院で最終確定した方がいいとアドバイスされ、再度精密検査を行い大腸癌であるということが確定された。症状としては今思えば血便が出たり、だるさがあったような気がします。(40代女性)
https://www.c-notes.jp/diseases/colon_cancer/experiences/251


健康診断の検便検査で血便結果が出た事から。自覚症状は無し。 消化器内科病院の医師から「検査結果ですが、ガンだという事がわかりました。」と率直に告知されています。(60代女性)
https://www.c-notes.jp/diseases/colon_cancer/experiences/718


開腹により大腸を切除、人工肛門を作成。切除した大腸よりがん細胞を発見。術後、腸閉塞により絶食が続いたが退院後は良好です。(50代女性)
https://www.c-notes.jp/diseases/colon_cancer/experiences/717



大腸がんの進行程度は他のがんと同じく、「ステージ」という言葉が使われ、レベルはがんが粘膜内にとどまっている状態の「0」から、他部位に転移している「4」まであります。ちなみに転移先として多い部位には肝臓や肺が挙げられ、転移の結果、転移性肝臓がん・転移性肺がんとなってしまいます。また、卵巣がんも、大腸がんからの転移が原因の事例が報告されています。


大腸がんと診断された後、医師から治療法が提案されますが、ここからが患者本人も、そのご家族もいちばん迷うところだったりします。


手術などの外科治療や薬物療法、放射線治療などの選択肢の他、大腸がんの発症が結腸なのか直腸なのかにより、手術の方法も変わります。特に直腸がんは、消化器官の最終通過部位である直腸を手術で切断する場合、腹部に便を排出する穴(いわゆる人工肛門)を作ることもあります。


がん治療には疾患部位やステージなどによって様々な選択肢があり、その度に患者と家族は多くの決断をしなければなりません。


情報が氾濫する中で、病気の治療に関する情報は正しいものを把握する必要があります。今後、ブルーリボンキャンペーンではそのサポートを積極的に行っていくとしています。最近ではフリーアナウンサーの中井美穂さんも啓発活動に参加しており、一層の認知度アップが期待できそうです。




中井美穂さんがブルーリボンに参加するきっかけ…人工肛門の体験


ブルーリボンキャンペーンで、主にイベントの司会を担当されている中井美穂さん。3月の大腸がん啓発強化月間に伴い、積極的に活動されている中井さんですが、中井さんがブルーリボンキャンペーンに参加するきっかけとは何だったのでしょうか?


実は中井さんは2003年頃に1年間、人工肛門(ストマ)を作っていたことがありました。大腸がんは、手術方法によってはこの人工肛門を作る必要がありますが、中井さんの場合は大腸がんではなく、腹膜炎という腹膜に炎症が起きてしまう病気が原因でした。


ダメージを受けた腸の部分を切り取り、再度つなげる手術をするため、人工肛門を経験することになった中井さんですが、やはり仕事を続ける上では苦労があったようです。


通常、人工肛門を作ると、便意の認識に必要な腸の動きが制限されるため、便意を感じません。したがって便意を自分の意識でコントロールすることもできないので、便はそのままパウチと呼ばれる袋に排出されていきます。自分の意思ではどうにもならない便意やにおいの心配は、中井さんを戸惑わせました。


その後手術は成功し、現在は回復されていますが、この1年間の人工肛門の経験は中井さんが大腸がん啓発運動へ関心を持つ大きなきっかけとなりました。


最近の人工肛門のパウチは非常に性能が良く、さらに肛門を温存する手術方法もあります。しかし、やはりデリケートな部位であるため、患者にとって決断と悩みが続くことは変わりありません。


中井さんの経験と当時の苦労は、大腸がん患者の持つ悩みと共通します。中井さんの当時の思いはそのままブルーリボンキャンペーンへの賛同に反映されているのでしょう。




3月は大腸がんの啓発強化月間です!


そんな中井さんですが、2016年3月21日に東京医科歯科大学で開催される市民講座「ブルーリボンキャラバン~もっと知ってほしい大腸がんのこと 2016 in 東京」で総合司会を担当されることが決定!


この市民講座では医師がさまざまな角度から大腸がんについて講演・解説しますので、大腸がんの治療法について詳しく知りたいという方にはうってつけのイベントです。


治りやすいけど、油断すると後々が大変な大腸がん。この啓発月間をきっかけに、多くの人が大腸がんについての正しい知識と予防意識が得られることを願っています。



※治療ノートでは大腸がんの体験談を募集しております。闘病中の方のためにも下記リンクよりご投稿よろしくお願い致します。

https://www.c-notes.jp/campaigns/experiences



参考情報:

人工肛門告白の中井美穂 スタッフが慌てて病院行ったことも(NEWSポストセブン)

http://www.news-postseven.com/archives/20160218_386469.html

中井美穂、1年間の人工肛門装着を初告白 仕事も続行「なかなかない経験」(スポニチアネックス)

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/02/15/kiji/K20160215012047010.html

ブルーリボンキャンペーン

http://www.cancernet.jp/brc/

CNJ(キャンサーネットジャパン)の活動(中井美穂Official blog)

http://ameblo.jp/nakai-miho/entry-12168594686.html

<3月は大腸がん啓発月間>東京で中井美穂さん司会の大腸がんセミナーを開催!(TRINITY)

http://www.el-aura.com/201402111200/


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治療ノート編集部
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