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うつ病など精神疾患の医療費を軽減!「自立支援医療制度」とは?

近年、精神疾患の治療を受ける方が増えています。人間関係のストレスなどその原因は様々ですが、うつ病などの“心の病気”を患ってしまう方が子どもから大人まで幅広い年代で増加しているのです。ここでは、苦悩されている方の手助けとなりうる「自立支援医療制度」について、その概要や申請方法などをご紹介します。

うつ病など精神疾患の医療費を軽減!「自立支援医療制度」とは?

「自立支援医療制度」とは?


精神による疾患で、継続的に通院医療が必要な方の医療費の自己負担を軽減する制度です。


この制度は病院、診療所、薬局のほか、往診、デイケア、訪問看護、てんかんの診療、およびお薬代も対象となるので、患者さんにとってはとても心強い制度なのです(ちなみに傷病手当金は社会保険の制度であり、この自立支援医療は国の制度になります)。



どんな人が対象なの?


自立支援医療制度の対象者は、以下のとおりです。


1. 精神疾患を患っている方

通院が必要となる、てんかんを含むすべての精神疾患患者が対象となります。具体的な病名としては、うつ病、統合失調症、知的障害や不安障害などがあります。


2. 身体に障害をお持ちの方

身体に障害をお持ちの方の中でも、その障害を除去・軽減するための治療や手術に、確実に効果が期待できる方のみが対象となります。具体的な障害としては、視覚障害や聴覚障害、内部障害などがあります。



自立支援医療費制度の申請方法


申請は、各市町村の窓口で届け出をする必要があります。大体、障害福祉課、保健福祉課、といった名前の担当箇所で申請が行われている市町村が多いです。


自立支援医療給付には、以下のものが必要となります。


1. 自立支援医療支給認定申請書

この申請書は、各市町村の窓口で受け取ることができますので、窓口に問い合わせてみることが必要となってきます。


2. 医師の診断書

次に、実際に通院している病院の医師に書いてもらえる診断書です。各市町村で置いてある場合が多いですが、医療機関にも置かれていることもありますので、担当の意志に尋ねてみましょう。


3. 健康保険証

世帯全員の名前が記入されているものが対象となります。被保険者証や被扶養者証、組合認員証など、医療保険の加入関係を示せるものとなります。


他にも、自治体によっては必要となる書類が別途ある場合もありますので、窓口に問い合わせてみることが大切です。


また、加入者の医療保険が変わった場合、変更の手続きが必要となってきますので、注意が必要となります。



未成年でも申請できるの?


通院先の担当医の診断書があれば、未成年の方でも申請は可能ですが、申請者は保護者となり、保護者の収入証明書や署名が必要となるようです。詳しくはお住まいの市区町村にお問い合わせください。




申請後に気をつけておくべきことは?


申請後は、自立支援医療受給者証といった受給者証が交付されます。この受給者証は、有効期限が原則1年で、1年ごとに更新が必要となります。更新は3か月前から受付可能となり、病状の治療方針に変わりがなければ2回に1回は診断書の提出が省略できます。


また、申請して受給証を交付されたからといって、どの医療機関や薬局でも制度を受けられるわけではありません。精神科の医療機関は、大半が指定自立支援医療機関に認定されていますが、病院や薬局、診療所などの中でも、医療費の軽減が受けられるのは各都道府県や指定都市が指定した指定自立支援医療機関のみとなります。詳しくは各医療機関や都道府県、指定都市の窓口に問い合わせてみてください。



どれくらい医療費が軽減されるの?


気になる自己負担額ですが、原則としては医療費の1割となっています。しかし、世帯の家計負担の能力であったり、医療費が高額になってしまう治療を継続的に受けなければならない(重症かつ継続)場合は、1カ月当たりの負担額の上限が決まってきます。


また、医療を受ける場合は、この制度を受けているとわかる受給者証と自己負担上限額管理表を受診の度に提出する必要があります。



まとめ ~忘れずにご自身で申請を~


精神疾患を患ってしまった場合も、病気やけがなどと同じく治療費はかさんでしまいます(場合によっては、薬代だけで高額になってしまうことも……)。下記の体験談にもあるとおり、自立支援医療制度は、きちんと申請すれば医療費の軽減が可能となりますので、ぜひ活用してください。


自立支援医療を使用させてもらっていたので、毎回500円の自己負担のみで治療にあたることができました。

(治療ノートのパニック障害の治療体験談より)


医療費の自己負担が1割になる自立支援医療制度などは対象になる範囲がかなり広いですし、敷居も高くありません。ぜひ様々な制度を活用なさってください。

(治療ノートの統合失調症の治療体験談より)


参考情報:

自立支援医療(厚生労働省)

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/jiritsu/

自立支援医療費制度(精神通院)について(高知県HP)

http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/060303/jiritushien.html

自立支援医療制度の概要(厚生労働省)

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/jiritsu/gaiyo.html

自立支援医療(精神通院医療)について(みんなのメンタルヘルス総合サイト)

http://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/3_05_01med.html

自立支援医療(東京都福祉保健局)

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shougai/shogai/jiritsu.html

自立支援医療(精神通院医療)(東京都福祉保健局)

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shougai/nichijo/tsuuin/seishintsuuin.html

自立支援医療(精神通院医療)についてのQ&A(東京都福祉保健局)(PDF)

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shougai/nichijo/tsuuin/jigyousyanominasamae.files/qanda.pdf

自立支援医療(精神通院医療)について(厚生労働省)(PDF)

http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/jiritsu/dl/03.pdf


※「自立支援医療(精神通院医療)についてのQ&A」「自立支援医療(精神通院医療)」のリンク先は、2017年10月24日に最新のものへ変更いたしました。

著者情報

治療ノート編集部
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