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「ADHD」の子を持つ親たち ~その懊悩と奮闘の記録~

集中力が続かない、忘れっぽい、落ち着きがない、考える前に行動してしまう… そんな症状に心当たりはありませんか? 上記のような特徴を持つ「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」は認知度がまだ十分とはいえず、「怠けている」「しつけができていない」などと誤解され、いじめや孤立に発展することも。ADHDのお子さんを持つご家庭は、どう向き合ってこられたのでしょうか? 成人されたご本人のご意見とあわせてご紹介します。

掲載日:2016年01月19日

「ADHD」の子を持つ親たち ~その懊悩と奮闘の記録~

もっとも身近な発達障害:ADHD


2014年に著書でADHDであることを公表したさかもと未明さんは昔からいじめられっ子でしたし、これまで“困った人と思われていたのが、そうだったのかと周囲の受け止め方が変わりました」と肩の荷がおりたことを告白されています。


【ADHDとは?

不注意(集中力がない、気が散りやすい、忘れっぽい)、多動性(じっとしていられない、落ち着きがない)、衝動性(順番を待てない、考える前に実行してしまう)の3つの症状のうち、少なくとも2つ以上の症状がみられる障害のことをいいます。4歳までの子どもに多くみられますが、成人になるまで症状に気づかない場合もあります。

治療ノート「ADHD」のページより


そんなADHDのお子さんを持つ親御さんたちは、この障害とどう向き合ってこられたのでしょうか? 成人されたご本人のご意見とあわせてご紹介します。




どういった症状がありましたか?


幼い頃から待つことが苦手で、アスペルガーの傾向があると診断を受けて療育センターに通っていました。小学生になりしばしば教室を飛び出すことがあったので、WISCIV(知能検査)を受けて、その結果を聞くときに医師からADHDであると言われました(10代以下男性のご家族)

https://www.c-notes.jp/diseases/adhd/experiences/2501


落ち着きがない、好きなことにしか集中しない、もしくは好きなことしかやらない。授業中も小学校低学年のうちは、ずっと座っていられず授業中に教室をウロウロしていました。何度も同じことを注意していたが、全く理解をしていないのか、全くもって同じことで何回も怒られていた(10代以下男性のご家族)

https://www.c-notes.jp/diseases/adhd/experiences/3480



元々、小さい頃に多動の症状がありましたが、大きくなるにつれ落ち着いたので特に気にしていませんでした。 中高そして専門学校生のときにちいさないじめや学力の偏りなどあり、自分自身、バイトで周りと何か違う、真剣にやってるのに上手くいかないなどこれからのことを考えたときに一度受診することを親にアドバイスされ、受診に至りました(20代女性)


https://www.c-notes.jp/diseases/adhd/experiences/3377



小学生の頃から授業中に集中できず外に出てしまったりするなど、兆候自体は昔からあったが、医療機関で診療を受けたことはなかった。

就職後、業務中に集中力が欠如しているものの、集中している際の業務遂行は良好という面談の評価を受けた際に、上司より知人にADHDの人間がおり、その人に酷似している為、君もそうではないかと言われてはじめて心療内科に向かったところ、ADHDの診断を受けた(20代男性)


https://www.c-notes.jp/diseases/adhd/experiences/3084



まず職場において仕事のできなさを周りから指摘されるようになりました。 主な内容としては、計画を立てて仕事ができない、優先順位を立てて仕事ができない、仕事において期日を守ることができないなどです。

次第に人間関係も悪化し始めたので病院にかかり、上記内容を説明した所、コンサータをすぐに処方していただき現在に至ります(20代女性)

https://www.c-notes.jp/diseases/adhd/experiences/2822




治療法と、その効果について


ADHDの治療には薬物療法、認知行動療法、カウンセリング療法、生活環境の調整があります。薬物療法とあわせて生活環境の調整や行動療法を行うことにより、自分で行動をコントロールできるようにすることを目標とします。


治療ノート「ADHD」の治療法のページより


治療法:カウンセリング療法

カウンセリングをすることで、育て方の対策や現在学校でどのようにしているかがわかった。
通級などにも通って、学校での生活態度も見直してもらえたので少しは助かった。薬も効果があるのか、だいぶ落ち着いてはいたがやはり何度も同じことを繰り返し話さなければならず、親はかなり疲れました。


昼間は集中力をつけるためにも薬も服用していたが、薬が切れる夕方からはかなりダラけていたので、ここからが親子の勝負だった」10代以下男性のご家族)


https://www.c-notes.jp/diseases/adhd/experiences/3480



治療法:生活環境の調整

ADHDに薬が効くのだろうか??という気持ちと、薬で少しでも症状がましになればという気持ちの、いわば半信半疑な状態での服用だったので強く心に残りました。3ヵ月飲み続けて、途中お薬の量を増やしてもらいましたが全く効果が感じられず、薬代も決して安くなかったので治療を中断してしまいました。

現在はADHDである自分を受け入れて、できることとできないことがあるのは仕方ないとある程度割り切りつつ、少しでもできるようになるにはどうしたらいいか工夫をして、なんとか最低限他人に迷惑をかけない程度には生きられています(40代女性)


https://www.c-notes.jp/diseases/adhd/experiences/2997



治療法:コンサータ

教室でじっと集中して授業を聞くことができるようになりました。薬を飲み始めの3ヵ月は(土日以外)毎日飲ませていましたが、現在はイベントがあるときなど時々服用するだけでも、落ち着いて生活できています
(10代以下男性のご家族)


https://www.c-notes.jp/diseases/adhd/experiences/2501




ADHDで悩んでいる方へのアドバイス


なぜうちの子はこうなの?…そう思われる親御さんが多くて自分を責めがちですが、自分だけが悪いわけではないので大丈夫です。周りはしつけが悪いと言いますが、そんなことはありません。

しつけで良くなるなら、薬やカウンセリングなど不要です。ADHDは先天性のものなので、しっかり親がカウンセリングや通院、他に使える社会資源を活用してあげれば大丈夫です。親は自分を追い込まずに。親のサークルなどもあります(10代以下男性のご家族)


https://www.c-notes.jp/diseases/adhd/experiences/3480



コンサータは麻薬と同じだと子供に服用させることを不安に思う人も多いと思います。 けれどもこの薬を飲んで周りの状況がよく見えるようになると、客観的に自分を見ることができるようになり、この場面では今自分はこうしないといけないと学ぶことができると思います。

良い体験しながら学び成長していくことで徐々に薬を飲まなくても自分をコントロールできるようになってくると思いますので、恐れず試してみるのもいいと思います(10代以下男性のご家族)


https://www.c-notes.jp/diseases/adhd/experiences/2501



ADHDで悩んでる方はまだまだいると思います。でも、誰も悪くないですし苦手なことを受け入れて次につなげることもとっても大事だと思います。思いきって一度、受診してください! 

一人ひとり、本当に苦手なこと、対処など違うので、信頼できる先生に出会えることが大切だと思います」(20代女性)


https://www.c-notes.jp/diseases/adhd/experiences/3377



※体験談はあくまでも個人の見解です。自覚症状や副作用、治療の効果には個人差があります。


【関連記事

落ち着かないあの人とどう接すべき?大人のADHDとの付きあい方

https://www.c-notes.jp/articles/89 


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https://www.c-notes.jp/campaigns/experiences



参考情報:

漫画家・さかもと未明(1)発達障害の診断と生育歴を公表(産経ニュース)

http://www.sankei.com/entertainments/news/150223/ent1502230030-n1.html




著者情報

治療ノート編集部
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